ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

北海道旅日記3-4 富良野 ドラマ“北の国から”のロケ地 五郎の石の家

こんにちは。今回は、フジテレビのテレビドラマ『北の国から』のロケ地で有名になった『五郎の石の家』を観てみようと思います。

『ケンとメリーの木』から『五郎の石の家』までの経路

『ケンとメリーの木』から『五郎の石の家』の入り口までは車でだいたい50分位です。国道237号をしばらく南下していくと、途中から国道から離れて田舎道(林道?)に入っていきます。途中で通行ゲートを通ると、「熊に注意!」という看板があります。・・・ということは、このあたりにはヒグマが出るということなのでしょうか・・・。遭遇したらちょっと怖いですね(汗)ましてや灯りも無いので夜になると流石に怖いですね(^^;)

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『五郎の石の家』付近には牧草ロールが転がった牧場が広がっている

 『石の家』のある麓郷の森付近には牧草ロールが転がっている牧場が広がっています。あたり一面に広がる牧場、随所に転がる牧草ロール、大地に生えるポプラの木、そして丘や山々に囲まれた環境・・・。この景色を見ていると❝THE北海道!❞という雰囲気が沸きますね。

ビクティニ:長閑だねえ~。

ミュウ:晴れた大空の下で牧場を眺めるのも良いよね。

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『石の家』の入り口

さあ、『石の家』の入り口にやってきました。手作り感のある小さな風車もいかにも北の国という雰囲気を出しています。周りの森もあたかも秘境の中にいるかのような雰囲気ですw

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『北の国から』というドラマは昭和56(1981)年から始まった

 入り口には年代ごとにパネルが設置されています。『北の国から』というドラマには様々なエピソードが詰まっているんですね。

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『2002遺言』で『北の国から』シリーズは幕を閉じる・・・。

昭和から平成にかけて約20年・・・。ついに平成14(2002)年には幕を閉じることになるんですよね・・・。

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『北の国から』らしく手作り感のある撮影ボード
記念撮影のパネルやボードも北の国らしく、天然の木材でできた手作り感のある仕様になっています。

ビクティニ:背景の深い森が自然の中にいることを物語っているね・・・。
ミュウ:何もかも天然って感じだね。

ゴンベ:おお、『北の国から』というドラマの世界こそワシの憧れだったんだっぺ!

キレイハナ:ここから先は深い森になっているのね。

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『北の国から』の沿革

『北の国から』シリーズは昭和56(1981)年の10月から連続ドラマとしてフジテレビ系列にて放映されました。その中で多くの話題を呼びながらも翌年3月に連続ドラマは一度幕を閉じましたが、その後は多くのファンによる熱烈な要望に応えて翌冬スペシャル版として『”83 冬』が放映されることになったのです。そして高視聴率を獲得し、その後は『”84 夏』『”87 初恋』『”89 帰郷』『”92 巣立ち』『”95 秘密』『”98 時代』・・・そして最終章とも言えるであろう『2002遺言』で『北の国から』シリーズは幕を下ろすことになります・・・。ちなみに最高視聴率はなんと『2002 遺言』38.4%と『北の国から』シリーズにおいてはダントツの視聴率を記録したのです!!

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黒板五郎の遺言
 最終章には、『遺言』という概念がありますが、これは五郎の下腹部が急に痛みだし、自らの症状が深刻だと考え、周りのアドバイスもから五郎は静かに遺言を書き始めたのがその遺言だったといいます。主人公の黒板五郎が家族に遺すべきもの、あるいは大切なことを伝えるためにその手紙を書いたのでしょう・・・。この富良野の地で過ごした日々の生活や青春、家族や拾った家、そして・・・富良野の生み出した『自然』こそがかけがいのない財産だという五郎の純粋な気持ちがよく伝わりますね・・・。でも、実は、五郎は遺言どおりには死んではいないのです。五郎は、遺言の中で知り合いに「身体に梅干しの種が体に良い」と言われ、梅干しの種を飲んで腹痛を起こしただけのこと。『北の国から』の最終章では、純は結と結婚して富良野にて五郎と暮らします。そして蛍は富良野に戻ることなく正吉と暮らして、ハッピーエンドという終止符が打たれることとなったのです。いやあ、どちらにせよ、感動しますね・・・(´;ω;`)

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『北の国から』のエピソード1

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『北の国から』のエピソード2
登場人物としては主人公の黒板五郎(演:田中邦衛)をはじめ、長男の純(演:吉岡秀隆)、黒板(笠松)蛍(演:中嶋朋子)、黒板(宮前)令子(演:いしだあゆみ)、宮前(井関)雪子(演:竹下景子)などなど・・・。北海道の大自然という厳しい気候の中で逞しく生活していく2人の子供の成長を見届けていくという物語であることが伺えます。

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『北の国から』のポスター
『北の国から』のポスターは昭和から代々あったんですね。なお、『五郎の石の家』付近には原生林があり、東京大学の演習林になっていますが、夏になるとスズメバチが出没することもあるようなので、夏場に石の家に行かれる際は注意が必要です。

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森の中を歩いている道中にはちょっとしたクイズが・・・
五郎さんの役者が田中邦衛だったのは有名な話ですが、中畑さんとして演じる地井武男も役者として演じていたんですね。しかも、同じ劇団俳優座出身で関係深かったのは意外ですねw そういえば、同じフジテレビ系列の『志村けんバカ殿』でもその地井さんが演出していましたね。

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しばらく森の中を歩いていくと・・・
先ほどの広場からしばらく森の中を歩いていくと、開けたところに出ます。この辺に五郎の石の家があります。昔に家族旅行で訪れたことがあるのですが、その当時は展望台待っでしか行けなかった記憶があります。まあ、昔に家族旅行で行ったのが2000年だったので、当時は『遺言2002』までは放映されていなかったですし。

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平成8(1996)年初夏の倉本聰氏のメッセージ
倉本聰氏のメッセージもありました。当時はまだその家に五郎さんが住んでいたのでしょうか?五郎さんは東京で生まれ育った2人の子供である純と蛍を連れて、彼の故郷でもある麓郷には電気も水道もない廃屋に住み着く生活から始まりました。これは、生後からずーっと都会の中で育ってきた子供たちが自然の中でどのように生きていくのかという試みも兼ねてその作品が作られたという説もあるようです。五郎さんが付近の畑から掘り出された石を1つ1つ積み上げていき、3年がかりで建て上げたのがその『石の家』なのです。

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五郎さんが畑から出た石を積み上げて3年がかりで出来た『石の家』

『北の国から』の舞台スポットとして代表的な『五郎の石の家』です!麓郷の森の一番奥にあります。家の横には大きな風車があるのが特徴的で、そして家の前にはちょっとした牧場があります。確かに畑から掘り出た石で積み立てた手造り感がありますね。まさに五郎さんの優しさが詰まった家と言っても過言でないでしょう・・・。周りは完全に森の中に囲まれているということもあり、いかにも厳しい気候や環境で逞しく育ったんだなという実感が沸きますね・・・。

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近くで見る『石の家』
 ほとんど畑の石で積み立ててきたという風貌が出ていますが、一部は木材も使われているようです。よく見てみると、窓枠の仕切りが天然の枝で出来ています。また、大自然の中にあるということもあり、周辺には雑草も処々に生えています。

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家の中には畳敷にちゃぶ台
家の中に入ってみると、こぢんまりとしていて、ちゃぶ台と座布団があります。ドラマでは五郎さんは家族とここでお酒飲んだり食事をしたり団欒をしていたのでしょう・・・。

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箪笥や机は古めかしい
家具も随分昔から使われてきた感があり、箪笥や机も古めかしいです。箪笥の上には昔のラジオがあり、机の上には灰皿、古いそろばん、そして手紙などを書く時や勉強する時は鉛筆の代わりに墨汁が使われていたようです。

ビクティニ:これが五郎さんが住んでいた家か・・・。田舎の家というより秘境の中にある家という感じかな・・・。

ミュウ:この家の中自体が不思議だよね・・・。

シャワさん:私と同じように自然の中で生活していたのか・・・。

ゴンベ:この家にいると、なんか癒されるっぺ~。

キレイハナ:森の中にこんな家があるなんて・・・。

メリープ:メエ~

Vポンチョのピカチュウ:これが五郎さんが住んでいた家なんだね。

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北国らしくストーブも設置されている
ストーブもいい雰囲気を出しています。水道もないということは、水は近くの小川から汲んでいたのか、あるいは井戸から水を汲み上げていたのでしょうか。・・・答えはこの後!

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天然の石で出来た浴槽
お風呂自体も畑から採掘された石で出来ているとはいえ、なかなか立派に出来ています。大きさ的には五右衛門風呂とほぼ同じ大きさのようです。お風呂を沸かす時は薪を燃やして沸かしていたと思われます。

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五郎さんが使っていたであろう寝床
 寝床は2段式ベッドみたく2階には階段でつながっています。寝床もこぢんまり感があります。

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灯りはランプ(ランタン)が使われていた
 また、電気が通っていないということもあり、唯一の灯りはランプの灯りのみ使われていました。

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暖炉
 冬場はやはり厳しい気候ということもあり、薪を燃やして寒さを凌いでいたのでしょうね・・・。

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写真1

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写真2
五郎さんをはじめ家族とともに大自然の中を過ごした日常の日々の写真も飾られています。というか、五郎さんの役者である田中邦衛の表情こそ、いかにも北海道らしさを物語っています。

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そろばん
机で何か作業をする時は、拾ってきた紙で勉強したり、あるいは何かの設計図を書く時は先程述べたように墨汁がつかわれていたのです。当然、電卓も無かったので計算する時はそろばんが使われていたようです。遺言を書く時も鉛筆でなく墨汁で書いていたんですね。

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台所
台所も流し台が木で出来ていて、食器や調理器具なども拾ってきた感があります。これを見ていると、物は大事にしようという気持ちになります。

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作業台
 この器具で家を建てたり、あるいは修繕をする際に使われていたんですね。

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『五郎の石の家』について
この家ができる前は、丸太小屋を家にしていたんですね。息子の純のイタズラをおこしたであろう『石風呂』が『石の家』を建てる時に基礎になったようです。・・・ということは、その石風呂も畑から発掘された石で造ったのでしょう。

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家の横にある風車
『北の国から』ではお馴染みとも言うべきであろう風車・・・。そう、この風車は「発電用」として造られたものなんです!また、発電した電気で家への電気の供給はもちろん、「井戸」としての機能ももっていたようです。

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スコップ
また、冬になると豪雪地帯になったりするのに雪掻きは欠かせません。このスコップは屋根に積もった雪を下ろすのに使われていたと思われます。

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記念にノートにも書かせていただきました

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富良野神社の御札もありました

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『北の国から』の舞台として有名になった『石の家』・・・
 ということで、『北の国から』の舞台として代表的な『石の家』を見てきましたが、他にも各所から色んなものをかき集めて造った『拾った家』もありますが、それはまた別の話・・・。

ビクティニ:家の中は不思議な感じだったなあ・・・。まるでタイムスリップしたかのようだった。

ミュウ:こういう家も良いのかもね。ただ、夜はちょっと怖いかも・・・(^^;

ゴンベ:ワシもこんな家に住んでみたいっぺ。

キレイハナ:夏はハチが寄ってくるのよね・・・。

作者:まあ、スズメバチが稀に出ることもあったりするかなあ・・・。みなさんも夏に五郎の石の家に行こうと考えている人は、スズメバチには気をつけましょう。

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特に夏場はハチに気をつけよう!
このあたりは本当に自然の中なので、ハチは普通に生息します。特にスズメバチに遭遇した時は、無闇に慌てず体勢を低くしながら逃げるようにしてください。

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最初の家

こちらの『最初の家』も『北の国から』シリーズにおいてもお馴染みです。この家は東京から引っ越してきた黒板一家が最初に住み着いた家とされています。

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『北の国から』でお馴染みの台詞
ドラマでは「これがオレたちの住む家かよ?!」とか「信じられんぜ!」「電気がなかったら暮らせませんよ!」という台詞でもお馴染みですが、なんというか・・・ただ生活だけ出来ればいいという発想からか、いかにも原始的な暮らし方ですね・・・。この家を見た時の純たちのがっかり感は隠せないというのも無理も無いでしょうね・・・。

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『五郎の石の家』周辺のロケスポットのマップ

麓郷の森の周辺のロケスポットといえば、『丸太小屋』や『拾ってきた家』などあります。他にも『富良野オルゴール館』もあるんですね。ちなみに3ヶ所入れる共通入場券は1200円で、今回のように1ヶ所回るだけなら500円でした。

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五郎さんの優しさの詰まったメッセージ

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バス停

一応ここまでバスも来ているようですが、本数はお察しくださいレベルに少ないでしょう・・・。

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富良野神社で参拝

『五郎の石の家』から車を走らせて約25分・・・富良野市街に入り、北海道では数少ない神社で参拝しました。こちらの神社は開拓祈願のための神社で、またこの神社も『北の国から』のドラマにも登場しています。

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今宵のホテル

さて、ちょっと早いですが今宵はこちらの富良野プリンスホテルでお世話になります。

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ビクティニ:プリンスホテルに泊まるのも久しぶりだな・・・。それにしても、美瑛のお花畑、ケンとメリーの木、『北の国から』のゆかりある名所・・・。どれも魅力的なスポットが多かったな~。
ミュウ:ここの夕食も美味しかったね。

シャワさん:明日は道東行きか・・・。

キレイハナ:お花畑綺麗だったね。

メリープ:メエ~

ゴンベ:さっきの石の家は素敵だったっぺ。また行きたいっぺ。

作者:明日は、帯広の有名な廃駅スポットを見ていくよ。おやすみなさい。

 

★おまけ★

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まさかの超大型台風?!

ビクティニ:なんじゃこりゃぁ~?!こんなお盆休みに台風とは?!

ミュウ:しかも、超大型って・・・やばいでしょ・・・。これからどうなっちゃうの?

作者:まあ、北海道に来る頃にはレベルが落ちるでしょうから大丈夫・・・多分ね・・・。

 

・・・続く!