ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

北海道旅日記5-1 道東編 釧路湿原は雄大な自然がいっぱい!

皆さんこんにちは。

今回は北海道の中でも屈指の大自然である『釧路湿原』を回って行きたいと思います。『釧路湿原』は北海道屈指の大自然です。そんな雄大な『釧路湿原』を一望できる『細岡展望台』が一番おすすめということで、行ってみようと思います。

★釧路市街から釧路湿原の見える『細岡展望台』への経路★

 

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釧路市街から国道391号を北上し、釧路湿原へ

釧路市街から国道391号を車で走らせて約20分ほどで「細岡展望台 入り口」の看板が出てきた所で左折し、釧網本線の踏切をくぐってしばらく進むと細岡展望台があります。

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釧路湿原の周辺マップ
 このあたりは『達古武』という地名になっているようです。ここからちょっと北へ行くと『達古武湖』という湖があります。JR釧網本線はこんな大自然の中を通っているんですね。釧路湿原を展望台から観るなら『細岡展望台』が一番メジャーで、地名から細岡駅が近いように見えたりするのですが、鉄道で行くのなら釧路湿原駅が一番近いようです。また、釧網本線の本数が大変少なく、釧路湿原駅に停まる列車も限られているので注意が必要かと思われるでしょう。また、このあたりは野生動物も時々出てくることもあるので、間違えても餌やりはしてはいけません。

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森の中を進んでいくと・・・。

ビクティニ:深い森だね・・・。どこまで続いているのかな?

ミュウ:ここも釧路湿原なのかな?

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小高い丘から見た釧路湿原
森の中をしばらく歩いていくと、ちょっとした小高い展望台がありますが、ここからはまだ湿原は見えにくいです・・・。晴れた日には阿寒富士をはじめ、雄阿寒岳・雌阿寒岳の山々を眺望できます。

・・・とはいえ、この時期は台風が来ているせいか天気はかなり曇っているようです・・・orz

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釧路湿原にはタンチョウをはじめとする野生動物が生息している

釧路湿原には約700種もの植物や約1300種の生き物が生息しています。タンチョウをはじめ、アオサギ、キタサンショウウオ、エゾシカなどの野生動物が生息しています。タンチョウは冬になると多く湿原に集まってくるという習性があります。タンチョウはかつて関東地方や岡山まで渡って冬を越していたのです。『つるのおんがえし』という民話でお馴染みだったり、折り鶴や鶴の形を模った工芸品などなど、昔の日本においては身近な存在でした。ところが、名維持維新後の経済産業の発展とともにタンチョウのすみかは徐々に減っていきます。そして、タンチョウは最終的に道東の湿原でしか見られなくなってしまった、いわば“天然記念物”なのです。釧路湿原で数十羽の野生のタンチョウが発見されたのは大正13(1924)年のこと。そこから国を挙げて保護事業が展開され、絶滅危惧種Ⅱ類に分類されています。現在では約1800羽の野生のタンチョウが生息しています。もしかすれば、夏でも運が良ければタンチョウに出会えるのかもしれません。

 

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釧路湿原に生える植物
 また、釧路湿原には水芭蕉といった植物も生息しています。ちょっと尾瀬に似ていますね。

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細岡展望台への道1
細岡展望台はあづま屋のある広場からはまだまだ先にあります。

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細岡展望台への道2
 細岡展望台への道はこのような小道を進んでいきます。こうして見ると、まるで林道の中か獣道を歩いているかのような感覚になりそうです。また、釧路湿原国立公園に位置しているということもあり、周りの森の雰囲気からするといかにも野生動物と遭遇しそうです。(・・・とはいっても実際には遭遇はしていませんがね^^;)

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道路を横切るとこの先は細岡展望台
森の中をしばらく歩くと、道路に出ます。そして横切った道路の先には細岡展望台があります。そして、その展望台からの景色は・・・。

 

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釧路湿原が一望!細岡展望台

やってきました!

釧路湿原がパノラマで一望できるのにメジャーかつ代表的なスポットこそ・・・『細岡展望台』です!展望台から先に広がる森や草原、そして大自然の中を流れる釧路川・・・。まさに釧路湿原です!生憎の天気で曇りでしたが、この景色の霧が逆に『湿原』という雰囲気を醸していると思います。あの湿原にはタンチョウやエゾシカの野生動物が暮らしているんですね。


シャワーズと釧路湿原

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細岡展望台から観れる山々と湿原
細岡展望台から見える景色には、雌阿寒岳や雄阿寒岳の山脈の麓に『鶴居村』があります。このあたりの地名はアイヌ語を語源としたものが多かったりするのですが、鶴居村は国の天然記念物であるタンチョウの生息地で、この地域の大半が鶴居村で1500羽生息されたのが確認されたことから、その由来になったようです。

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六千年前は海だった釧路湿原・・・
国の天然記念物タンチョウをはじめとする動植物が生息する釧路湿原は東京都23区とほぼ同じ大きさを持っています。そして、この湿原の最大の特徴としては・・・・・・かつては海だったのです。というのも、おおよそ6000年前に海の水位が引き下げられた頃に海底が砂丘となり、もともと海底だった地形の山から運ばれた土砂によって『大地』として成形されたのです。その水浸しの大地として広がった湿地こそ、この湿原の根源だったといいます。その後3000~4000年前には『湿原』として生成され、その姿は現在に至ったと考えられています。さらに釧路湿原が国立公園として指定されたのは国内で28番目のことで、タンチョウをはじめとする水鳥の生息地かつ大昔から残る湿地が国際的に貴重な資源であることから、『ラムサール条約』が昭和55(1980)年に登録されることとなったのです。

 

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細岡展望台から見た釧路湿原の眺望

ゴンベ:おお!これが湿原の景色だっぺ!まるで不思議な空間だっぺ!

ミュウ:向こうは霧が出てるみたい・・・。

ビクティニ:なんというか・・・すべてが幻想的だね・・・。

作者:まあ、昔はここが『海』だった場所でもあるものね・・・。

 

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ビジターセンターにある釧路湿原の写真
そして、駐車場の近くにあるビジターセンターでは四季折々の写真が飾られているようです。冬になると釧路湿原にはたくさんのタンチョウが飛来してきます。

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釧路湿原に生えるシラカンバ
寒冷地に生えるシラカンバは樹皮が白いのが特徴で、日当たりの良い山間部や野に林を作り、北国の高原の風物詩の1つにもなっています。そして、この釧路湿原でもシラカンバは普通に生えています。

 

さて、この後は釧路川を下るカヌーツアーに参加する事になりますが、途中で道に迷いながらも何とか到着できました・・・。今回は10:00からのスタートで予約で申し込んであるのですが、なんとかギリギリの時間で到着したのでありました・・・。

 

 

goo.gl

 

 

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カヌー下りツアー集合場所

 今回のカヌーツアーの集合場所は塘路湖湖畔にあるこちらの『レイクサイドとうろ』になります。塘路駅の近くにあるようですが、塘路駅からの徒歩となるとだいたい15~20分ぐらいでしょうか。塘路駅からの送迎もあり、しかも列車の時間に合わせているようなので、鉄道利用の人でも便利ですね。まあ、今回は車で直接現地まで来ているため、特に問題はありませんが・・・(^^;

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塘路湖とカヌー

今回は塘路湖からカヌーで釧路川を下り、JR釧網本線の細岡駅付近までをゴールとするコースです。スタート地点がこちらの『レイクサイドとうろ』から出発になります。

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塘路湖

塘路湖は釧路湿原国立公園の中に位置した湖です。この湖の名称は「ト・オロ(湖の所)」というアイヌ語から由来しているようです。そして、この湖の特徴としてはもともと釧路湿原が海中だったということもあり、この湿原を覆っていた海水の水位が下がるとともに、『湖』として残ったことから『海跡湖』となっているのです。また、湖にはマリモも生息しており、冬になるとワカサギ釣りや犬ぞりレースが開催されるようです。

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シャワさん:霧の湖もいいものだ・・・。山の向こうに掛かった霧も幻想的だ。

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ベカンベという菱の実
塘路湖には、『ベカンベ』という水生植物が生えており、その植物から奇妙な形をした菱の実が採れるようです。ベカンベは、日本では縄文時代という古くから存在しているものですが、現在では全国的に見ても塘路湖しか見られない、とても貴重な植物なのです。この菱の実は、殻がイバラのように棘が生えているのが特徴で、食用としても使われているようです。ちなみに、ベカンベはアイヌ語で「ヒシの実」またはペカンペと称されたことから、その名前になったのだとか。かつてはアイヌの人々にとっては貴重な食料だったとも言えるでしょう。

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塘路湖からアレキナイ川へ・・・。
 塘路湖からアレキナイ川に出ます。アレキナイ川は塘路湖と釧路川を結んでいる釧路川本流の支流の一つです。ここから国道391号とJR釧網本線の線路をくぐると釧路湿原の地帯です。

★カヌー川下りの様子★


釧路湿原 川下り

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アレキナイ川
アレキナイ川に出ると釧路湿原の中です。このあたりの大昔は海の中だったということもあり、海水の水位が引いていくとともに『湿原』として生成していったのです。3000年前とは変わらぬ湿原の原風景が現世に残っています。また、この地帯にはエゾシカやタンチョウ、キタキツネをはじめとする野生動物も多く生息しています。

ビクティニ:すごい!これが大自然の中とは。まるで秘境の中にいるようだ。

ミュウ:エゾシカやタンチョウに会えるのかもね。

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岸辺に生える枯れ木
川の岸辺には枯れ木や水草が生えています。ここは湿地という環境ということもあり、葉っぱのない枯れ木が随所に生えています。また、北海道の夏は短いので、夏の時期とはいえ、今日の天気みたいに曇っていると涼しさはもちろん、寒さでさえも感じてしまいます。これだけ枯れ木が多いと、北海道ならではの気候の厳しさを物語っていますね。

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シャワさん:これが釧路湿原を流れている川かね?ここにいると、まるでジャングルにいるかのような気分だよ。周りの枯れ木や水草もいかにも北国ならではの気候の厳しさを物語っているようだ・・・。

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岸辺にJR釧網本線の線路が見えると釧路川本流と合流
アレキナイ川を抜けると、左手にJR釧網本線の線路が見えてきた所で釧路川本流に出ます。先ほど通ってきたアレキナイ川は釧路川の支流なので、川幅は若干狭かったですが、こちらの釧路川は本流ということで川幅がだいぶ広くなっているようです。

ビクティニ:JRの線路が通っているね。ここにノロッコ号が通るのかな?

ミュウ:こんな大自然の中に鉄道が通っていること自体すごいよね。

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釧路湿原に生息するオジロワシ
釧路湿原に生息している代表的な生き物でいえばタンチョウやエゾシカで良く知られていますが、他にもワシやフクロウなどの野鳥に出会うこともあるようです。見つけたワシは『尾白鷲(オジロワシ)』といい、タンチョウと同様に天然記念物に指定されています。

 

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雄大な湿原を流れる大きな川
釧路川は日本最大級の湿原とされる釧路湿原の一部にもなっています。この川は『屈斜路湖』が源流になっており、弟子屈町・標茶町を通り、そしてこの釧路湿原を流れていて、最終的には太平洋へ流出しています。また、この川は高低差が少ないことから、全長約150km(北海道では4番目に長い川)を有する一級河川とはいえ人工物やダムが一切無いのです。まさに自然の形のまま残る流域なんですね。ちなみにこの川の名前の由来はアイヌ語で「クスリ(温泉・クスリ)」から取っています。これは上流にある屈斜路湖の「クスリ・トゥ(温泉・クスリの湖)」と呼ばれることから、その名前になったようです。

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川の中には枯れ木や流木が漂流してくることも・・・
川の中には枯れ木が生えていたり、流木が流れてくることがあるようです。やはり大自然の中にあるからでしょうか。

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エゾシカに遭遇!
しばらく進んでいくと・・・。なんと、エゾシカの親子に遭遇です!エゾシカは北海道に生息するシカで、道東や道北をはじめ日高地方、石狩地方、十勝地方などではよく見かける野生動物です。かつては道東や道北限定で生息していたものの、最近は個数増加に伴い、分布が広がりつつあるようです。なお、この界隈にはヒグマなども生息していることもあるようです・・・(特に知床半島)。

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ビクティニ:あ!エゾシカの親子だ!思わぬ所で出会ったぞ!

ミュウ:茶色い身体にまだら模様が可愛いよね。

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釧路湿原に生える枯れ木は自然の厳しさを物語る
釧路湿原は夏になると霧の発生しやすい場所です。これは海に近いということに関係しており、海域からの海流の影響と考えられています。その霧の発生しやすい場所に生えている木が枯れているように見えるのはその影響だとも言えるのかもしれません。でも、北の国というだけあって厳しい大自然であるということには変わり無いですがね・・・。

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ゴンベ:お!シカがいるっぺ!ワシ、野生動物に出会えるのは感激だっぺ!!

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釧路川と並行するJR釧網本線

ビクティニ:ぼくらが乗るノロッコ号から見る車窓はあそこから見えるだろうなあ・・・。

ミュウ:きっと素晴らしい車窓なんだろうね。

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シャワさん:川下りも気持ちいいし、途中でエゾシカに出会うことも出来た!みんなも夏の道東に旅行に行くのなら、釧路川のカヌーツアーをおすすめするよ!

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ゴールはJR釧網本線の細岡駅付近の岸辺です。

ビクティニ:エゾシカに拝められて良かったわ~。

ミュウ:ほんとだよね。

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ということで、先ほどのゴールした場所から、レイクサイドとうろに戻りコーヒーもいただきまして、これからノロッコ号に乗車します。

ビクティニ:いよいよノロッコ号だ!

ミュウ:楽しみだね。

 

・・・続く!