皆さん、こんにちは。
今回はノロッコ号に乗車してみようと思います。
ということで、先ほどのレイクサイドとうろから塘路駅まで車で移動し、そこからノロッコ号に乗車しようと思います。こちらの塘路駅はログハウス調の無人駅になっています。また、この駅名の由来はアイヌ語で「トオロ(to-or)」(沼の所)からなっており、これは現在の塘路湖の湖畔には、かつて「トオロコタン」というアイヌの集落があったことから取ったもののようです。
ビクティニ:ついにノロッコ号に乗車するんだね。
ミュウ:車窓から見える湿原の景色は綺麗だろうね・・・。
ノロッコ号はJR根室本線の釧路駅とJR釧網本線の塘路駅を結んでいます。基本的にはディーゼル機関車に牽引される客車列車ですが、釧路方面へ向かう時は機関車による推進運転で運転されます。反対に塘路方面なら、ディーゼル機関車に牽引されます。この列車には指定席と自由席で設置されていますが、ある旅行誌で確認したところ「ノロッコ号に乗るのなら指定席がおすすめ」とのことで、これは自由席が混雑してしまい、景色が見れなかったりするなどのデメリットがあったりするからなのだそうです。まあ、自由席で空いているかどうかは実際に当日に行ってみないとわかりませんがね・・・(^^;
ビクティニ:これが我々が乗るノロッコ号か・・・。
ミュウ:もう発車時間だからもう乗ろう。
ということで、ノロッコ号の自由席の方に乗車です。ノロッコ号は北海道で有数の観光列車で人気が高いということもあり、それなりに混み合います。通常は1日1往復なのですが、夏季になると2往復に設定され、それぞれ午前と午後の便で運行されます。午前の便が一番混み合うらしいのですが、午後の便だと比較的空いているようです。ちなみに、我々は先ほどの川下りツアーで解散した細岡駅から乗車するのを前提に細岡から釧路までの分の指定券しか購入していません(ただし復路は釧路から塘路)。今回は塘路駅からの乗車なので、乗車区間に含まれていない塘路~細岡は自由席に乗車する場合は通常の乗車券のみで乗車できます(ただし駅によってはその車両での乗降車はできない駅がある)。また、発売日は乗車日の1ヶ月前でその時点で満席になることもあるようなので、早めの購入が望ましいでしょう。
ビクティニ:自由席の車両に乗っているけど、実際は立ち席になるほどそこまで混雑していないみたい。復路便だからかな?
ミュウ:なんかSL列車とかの客車と同じ内装みたい。
ノロッコ号は見てのとおり車窓から湿原を眺めながらゆっくり走っていきます。また、釧網本線沿線には野生動物が生息しており、動物を見つけた時は車内放送で案内してくれるようです。
ビクティニ:草原の中を走っているみたい。
ミュウ:野生動物いるかな。
ノロッコ号が走る釧網本線は釧路川と並行しているので、運が良ければカヌーの川下りも見られます。
シャワさん:先ほど川下りした釧路川が見えるぞ。さっき川下りした時の汽笛はノロッコ号の汽笛だったのかな・・・。
ノロッコ号の車窓からでも釧路湿原に生息するエゾシカやタンチョウなどの野生動物を見ることができます。この写真の左側にはエゾシカが2匹ほど写っています。
ビクティニ:このへんでは意外とエゾシカに良く遭遇するね。
ミュウ:エゾシカは北海道ではお馴染みだものね・・・。
釧路湿原にはこのような池塘が見られます。やはり釧路湿原はもともと海の中にあった名残なのでしょう。
ビクティニ:湿原は川や湖がある他に池や沼もあるんだね。
ミュウ:やっぱりここは大昔は海の中だったからその名残なのかな?
釧路湿原は展望台から見ると、雄大なパノラマで見渡せますが、地上から見てみるとあたかもサバンナの草原のように見えます。日本とは思えぬとても不思議な景色です。このような景色を見ているといかにもタンチョウやエゾシカがいそうですね。
釧路湿原には湿原はもちろん、処々に森が茂っています。釧路湿原は尾瀬や白神山地と同様、日本屈指の太古の自然が残るスポットの1つになっています。春には雪解けとともに野生動物が駆け回り、水辺の植物が芽を出します。夏には新緑に染まり、多くの野鳥が飛び回ります。秋には紅葉で染まり、幻想的な景色に。冬には白銀の世界をタンチョウが舞います。
ビクティニ:夏の道東は澄んでいて、気持ちいいね!
ゴンベ:列車から見る湿原の景色も最高だっぺ~!
ビクティニ:森の中を駆け抜ける車窓も最高だ!
ミュウ:涼しいね!
かつて釧路川から発生した洪水から釧路の市街地を守るための目的で水門が建てられました。特に大正9(1920)年8月の洪水の被害が大きく、釧路市街は一週間以上も水没したという悲惨さから、『新釧路川』という人工の河川が敷かれ、昭和6(1931)年に水門が建てられました。現在の水門は2代目で平成2(1990)年に建て替えられています。なお、この名前となった『岩保木』の由来はアイヌ語の「イワ・ポキ」(山の下)から取ったようです。
・・・と思ったら、タンチョウ発見!!!タンチョウは「冬の風物詩」と言われていますが、夏の時期は稀に野生のタンチョウが見れることもあるようです。いやあ、本当に夏にタンチョウがいるかどうか実際に行ってみないと分からないものですね(^.^)
ビクティニ:あ!タンチョウだ!!!初めて見れたよ!!
ミュウ:タンチョウが観れて良かったね(^.^)
釧路の市街地周辺とはいえ、ちょっとでも外れるとこのような森の中にいるかのような景色です。自然に囲まれた環境は実に不思議なものですね。
東釧路駅では釧網本線と花咲線(根室本線)の分岐点ですが、ノロッコ号や釧網本線の列車は釧路駅から出ています。砂利で盛ったホームはどこか哀愁が漂います。
先ほどカヌー下りした場所や釧網本線と並行する川の周りは水草や枯れ木、木々に囲まれた天然な風景でしたが、下流は市街地に囲まれ、さらにここから太平洋へ流出しています。
ノロッコ号のエンブレムはまさに北海道らしいイメージになっています。ノロッコ号は釧路湿原の他にも富良野や美瑛でもノロッコ号が走っていることもあります(こちらのノロッコ号は『くしろ湿原ノロッコ号』という列車で『ふらのびえいノロッコ号』はまた別の列車です)。
ビクティニ:ノロッコ号は最高だ!
ゴンベ:エンブレムも分かりやすいっぺ!
釧路駅は根室本線と釧網本線が集まるターミナル駅です。ここからは主に帯広・札幌方面、根室方面、網走方面へ向かう列車がそれぞれ発着しています。
根室本線や釧網本線を走る列車はだいたい1両編成による運行が多いようです。
釧路駅には釧路湿原の四季折々の景色やエゾシカ、キタキツネ、タンチョウのパネルが設置されています。
さて、釧路駅で1回改札を出て復路の分の改札を通します。ちょうどお昼なので、この駅で駅弁を買ってから、ホームに入ります。駅自体は昔ながらの雰囲気が漂っていますね。
塘路方面はディーゼル機関車に牽引されます。こちらのノロッコ号は平成元(1989)年6月24日から運行されています。当初は旧型客車や貨車から流用された列車で運行されていましたが、平成10(1998)年7月1日からは現行の車両が使われています。
ビクティニ:SLもいいけど、大自然の中をゆく観光列車も最高だ!
ミュウ:さっきエゾシカが出てきたね。
ゴンベ:湿原の景色も素敵だっぺ!
釧路駅で購入した駅弁は『かにめし弁当』を購入しました。湿原を眺めながらノロッコ号で食べるかにめしはなかなか格別です。また、今年で『くしろ湿原ノロッコ号』は運行30周年を迎え、売店では30周年記念プリンも売られていました。
ビクティニ:まあ、釧路湿原は大昔は海の中だったから違和感はなくもないかな。でもこれは結構美味いぞ!
ミュウ:ぼくにも分けて。
ゴンベ:30周年のプリンも美味しいっぺ!
ここからは釧路から塘路までのノロッコ号は以下の動画でお楽しみください。
★『くしろ湿原ノロッコ号』乗車の様子(釧路→塘路)★
ノロッコ号の終着駅である塘路駅では列車が少しホームからはみ出ています。
これはノロッコ号を纏ったゆるキャラでしょうか?
ビクティニ:ノロッコ号はやっぱりこのエンブレムが似合うね!
ミュウ:いかにも長閑だよね。
シャワさん:いやあ、本当に貴重な経験になったよ!
ゴンベ:また乗りたいっぺ。
作者:やっぱり道東もいいよなあw
ビクティニ:なんか鉄道で同じ駅に戻ってくるのは不思議だな。
ゴンベ:言われてみればそうだっぺね。
作者:まあ、専ら観光鉄道みたいなものだからね。
塘路駅の周辺には先ほどカヌー川下りをした塘路湖をはじめ、釧路湿原、サルボ展望台、標茶町郷土資料館などがあります。また、カヌー体験スポットの最寄り駅にもなっています。
シャワさん:塘路駅のログハウス造りが良いよね。
さあ、我々はノロッコ号のお見送りとともに塘路駅を後にして弟子屈方面へ向かいます。
ビクティニ:ここからさらに北上するんだね。これから屈斜路湖へ向かうのね。
作者:そうだよ(便乗)。屈斜路湖を眺めるのには美幌峠がおすすめって言われてるけど、実はもっといい場所があるんだよね。
ミュウ:その場所って・・・?
作者:それは行ってみてのお楽しみ!
我々が出発すると同時にノロッコ号は釧路方面へ帰っていきます・・・。
ミュウ&ビクティニ:ノロッコ号バイバ~イ!!
・・・・そして、我々は道東のさらに北へ北上していくのでありました・・・。
・・・続く!