皆さん、こんにちは・・・。
今回は、道東のカルデラ湖と言われ、また『霧の摩周湖』と謳われる摩周湖を訪れようと思います・・・が、台風が近づいているということもあり、強風がかなりやばいようなので、できれば午前中に早めに観光していきます。
シャワさん:現在、我々がいるのは屈斜路湖だから、摩周湖はここをずーっと東に行けばあるはずだ。
作者:せっかくだから美幌峠からの景色も見てみたい。
ビクティニ:う~ん、厳しいんじゃない?
ミュウ:そうだよ!台風来てるんだし!
作者:でも、行ってみないと分からないじゃん。
ビクティニ:みんな、忘れ物は無い?
みんな:大丈夫!
作者:大丈夫だ、問題ない。・・・ということで天候が不安な中、出発だ!
屈斜路湖の湖畔に位置しているということもあり、野鳥がホテルの庭園を元気に飛び回っているのは癒されますが、天気はそうは問屋がおろせません。
ということでホテルをチェックアウト後、さっそく美幌峠を訪れてみます。
美幌峠は網走郡美幌町と川上郡弟子屈町の境界に位置し、標高は525mあります。
美幌峠には歌があり、美空ひばりが歌ったものです。また、映画『君の名は。』の舞台にもなった場所でもあります。
ここも昨日の津別峠と同様に屈斜路湖のパノラマや阿寒の山々が眺望できる景勝地のはずなのですが・・・。
やっぱり霧で見えません・・・。しかも台風が来ていることもあり、おまけに強風が容赦なく吹き荒れています・・・。
あまりにも天候が酷いので、道の駅で買い物をすることに・・・。この道の駅では買い物の他に食事もできます。せっかく展望が素晴らしくて、おまけにグルメも美味しいところまで来たのに、台風のせいで台無しになってしまったのは皮肉なものです・・・。売店のおばちゃんに「摩周湖へに行きたい」ということを話すと「厳しいかもしれないねぇ・・・」とのこと。やっぱり台風の呪いだろうか・・・。とはいえ、実際に行ってみないと分からない。・・・・ということで摩周湖へ!
美幌峠から摩周湖へ
摩周湖はJR釧網本線と国道391号に対してちょうど反対側にあるので、ひたすら東へ車を走らせます。もちろん、摩周湖も阿寒摩周国立公園に入っています。
途中のパーキングから屈斜路湖がうっすら見えます。左側の陸は『中島』が見えます。
屈斜路湖は面積が79.54平方㎞、最大水深が117mと日本のカルデラ湖の中では最大級です。
屈斜路湖の特徴といえば、湖の東側の湖畔には砂浜を掘ると温泉に入れることで知られる『砂湯』というスポットが有るようですが、生憎台風のせいでそれどころではないようです・・・()ちなみに屈斜路湖という名前が付いたのは、アイヌ語で沼の水が流れ出る口を意味する「クッチャラ」という由来と、この湖にあった集落「クッチャロ」に和人が当てたとされていることからなんだとか。
さて、先ほどの美幌峠から車を走らせて1時間弱、屈斜路湖と同様に道東のカルデラ湖の1つとされる『摩周湖』に到着です!
道東の阿寒国立公園に位置する摩周湖は、世界においてロシアのバイカル湖に続いて2番目に透明度が高い湖と言われています。この湖は、霧が降りやすい場所にあることから、『霧の摩周湖』と言われています。面積が19.22平方㎞、水深は最大211.5mの淡水湖です。水深がとてつもなく深いです!また、平成13(2001)年には北海道遺産にも認定されました。
昭和41(1966)年に発売された布施明の『霧の摩周湖』がヒットするまでは、ほとんど知られていないマイナーな湖だったようです。しかし、この歌がきっかけで、「摩周湖=霧」 「神秘の湖」というイメージが定着したといわれ、「未婚者が霧が晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れる」「お金持ちの人が摩周湖を訪れると湖面は霧に閉ざされ、貧乏な人が訪れると湖面は晴れる」などといった様々な伝説があるようですが、歌のイメージの通りに摩周湖は年中、いつも霧に覆われているのかどうかは定かではありません。・・・もっとも、霧どころか強風のせいで靄になってしまっているようですがね・・・(^^;
作者:湖面は見えるけど、向こうまで当たり一面霧(?)に覆われているから彼女できるかも・・・?
※あくまで噂です。霧が見えるからといって、必ず結婚できるというわけではありません。
摩周湖の周囲は砂浜や湖畔などは一切無く、海抜600メートル前後の切り立ったカルデラ壁に囲まれています。
南東端に『カムイヌプリ(神の山)』いわゆる摩周岳がそびえ立っています。また、湖内は阿寒国立公園の特別保護地区に指定されていて、一切その湖には近づくことはできません。そのため、神秘的かつ秘境の湖という風貌を醸しているのです。摩周湖の観光シーズンは5月から10月の半年間、およそ180日間と言われています。中でも6月から7月にかけての時期が特に霧が発生しやすいようです。
この湖には毬藻(まりも)が生息しているようです。『摩周』という名前の由来は「カムイシュ」(神老婆)や「マシ・ウン・トー」(カモメの湖)などの諸説があるようですが、いずれも不明のようです(ちなみに摩周湖にカモメという概念は存在しない)。
ビクティニ:ひゃあ~、結構高いんだなぁ~!!これだけ大きい湖だから、水深は相当深いだろうなあ・・・。
ミュウ:周りの崖もすごいね・・・。おまけに風も強いよ・・・。
湖の奥にぽつんと浮かぶ小さな島『カムイッシュ島(中島)』も摩周湖の特徴の1つです。
カムイシュ島は比高210メートルを越えるデイサイト質の溶岩ドーム頂上部分が湖面上に現れたもので、丸く崖に囲まれた形状をしています。「カムイッシュ」はアイヌ語でいうと「カムイ(神あるいは神のような崇高な霊的存在)」+シュ(老婆)の意といわれ、その名はアイヌの口承文学であるユーカラによりアイヌという民族が名づけたものであることからなんだとか。
これは「宗谷のコタン(アイヌの集落)同士がイヨマンテ(熊祭)の夜に争い、一方のコタンは敗れほとんどが殺されてしまう。敗れたコタンの老婆とその孫は命からがら逃げるが、逃げる道中で孫がはぐれてしまう。老婆は孫を探しながらさまようが見つからず、カムイトー(摩周湖)付近までたどり着く。老婆はカムイヌプリ(摩周岳)に一夜の休息を請い、許される。が、悲嘆にくれ疲労困憊した老婆はそこから動けず来る日も来る日もそこで孫を待ち続け、とうとうカムイシュ島になってしまった。いまでも、摩周湖に誰かが近付くと老婆は孫が現れたかと喜び、うれし涙を流す。この涙が雨であり霧であり吹雪なのである。」という伝説から、その名前になったという説もあるようです。また、摩周湖に霧がいつものように出ているのは老婆がいたと思われるカムイッシュ島でその湖に来る我々観光客のことを孫だと思って『雨』『霧』あるいは『吹雪』として今日も涙を流しているのかもしれません・・・。
シャワさん:これが摩周湖か!ここから見るとかなり高い場所から湖が見える!湖に浮かんでいる島はなんだろう?
作者:あれは『カムイッシュ島』という小さな島らしいよ。でも、なんであんなに深い湖に島が出来たんだろうか・・・。
摩周湖の展望台はここの第一展望台の他にも第三展望台、さらにその反対側の清里町側には裏摩周展望台があります。でもここから裏摩周展望台まで行くのには結構遠回りになるので、時間もそれなりに掛かるでしょう・・・。そして、この湖のさらに上流には『神の子池』があるのですが、ましてや台風も来ているので、ぞれはとても無理な相談です(本当は行きたかったけど)
シャワさん:ここも国立公園の1つになっているんだね。
ちょっと早いけど、やはり台風が来ているということもあり、早めに昼食を取ります。ということで、第一展望台に併設されているレストランで食事ということに。頼んだのは、道東では名物ラーメンの1つである弟子屈ラーメンをいただきました。味噌ベースのスープにきくらげ、コーンなど北海道らしいラーメンです。こういう北海道らしいラーメンこそ私の好みでもあります。
ゴンベ:いただきま~す!!ズズズ・・・。美味い!!
ビクティニ:そんなにお腹すいてないけど、いただきま~す。ズズズ・・・。美味い美味すぎる!この濃厚な味噌がたまらんわ~。
ミュウ:麺も丁度いい硬さだよ。
作者:コーンやきくらげが入っていると余計に食欲が出るよwズズズ・・・ごちそうさまでした!!!
ここまでは摩周駅から一応路線バスも出ているようですが、やはり交通の便が悪い環境なので、いろんな観光スポットを周りたいならレンタカーで回るのが一番いいと思われるでしょう。
ということで、これからの天候は雨風が激しくなっていくようようなので、早めに阿寒湖まで向かいます。
・・・続く!