昨日は島根県から山口県へ。そして・・・広島に戻ってきてしまいました。
朝の広島駅前
広島駅広場構内。最初は三次方面に行くかフェリーで松山方面に行くか、それともこのまま岡山方面へ行こうか・・・と迷いましたが・・・。結局新山口から岡山までの切符が買ってあったので岡山方面へ。・・・ということで、竹原で観光がてら呉線に乗車します。
右側に芸備線の列車が停まっています。三次行きのようです。
作者:そうだね。そのかわり呉線の景色を堪能してこようか。あそこは車窓から見える瀬戸内海が綺麗だから。ここ広島エリアでは、三江線(2018年4月1日廃止)の他にも日本屈指の急勾配『セノハチ(山陽本線)』があったり、あるいは車窓から瀬戸内海が見渡せる呉線など、数多くの名所があるよ。
という事で、7:37広島発普通広行でとりあえず呉線へ。
やはり末期色多いなw
呉駅です。呉市には『大和ミュージアム』があり、『戦艦ヤマト』や実物の潜水艦、戦艦などを間近に見れるマニアにはたまらないスポットであります。また、横須賀などにもあるように海軍基地があることでも有名です。このことから別名『艦船の街』とも言われてたりします。
作者:そういや、昔仕事で呉まで行ったことがあったなw
広駅です。ここで接続列車に乗り換えます。
8:54発 普通三原行
車両は末期色の105系ですw
途中で瀬戸内海を眺め、竹原駅に到着です。
竹原は先日に行った津和野と同様、『小京都』の町です。その名の通り、竹細工といった工芸品や竹祭りが開催され、別名『竹の町』とも言われたりします。
改札は未だに自動改札は導入されていない地方の駅ではよくある昔ながらの感じです。
この雰囲気が良い感じですね~(´ω`*)
ここでレンタル自転車を借りて散策しようと思います。
見ての通り竹原市はアニメ『たまゆら』の聖地になっています。基本的には平和的なアニメだそう。
駅前の通りです。日曜日とはいえ、人があまりいないのか閑散しています。でも、この商店街に流れているたまゆらの主題歌と思わしきBGMには癒されました(^~^)
至る所にたまゆらのキャラの飾りが飾られています。
町並み保存地区は徒歩15分程度の場所にあります。
昔ながらの建物も健在です(笑)
この川の反対側に町並み保存地区があります。
途中に『道の駅たけはら』があります。やはりたまゆらの聖地というだけあって、宣伝もされています。
道の駅内にレストランも併設されています。
ビクティニ:なんか食べたい・・・。
作者:どれもうまそうだけど、まだ早いな
2階にはたまゆらのパネルが・・・。実は『たまゆら』というアニメは竹原市を舞台とした、写真が大好きな女子高校生 沢渡 楓(さわたり ふう)と、彼女を取り巻く人たちの日常とささやかな夢を描いた、いわば平和的かつ心あたたまる物語なのです。
竹原市の古い町並みや瀬戸内海の美しい風景などが忠実に再現されていることから、アニメファンのみならず、竹原に縁のある方、瀬戸内海の風景が好きな方、あるいは古きよき町並みに懐かしさを感じる方など、景色やロマンを楽しませてくれる作品なので、自分もそれに当てはまるため大好きです(^▽^*)。
さて、先程注文した『竹原バーガー』が出来上がったようですので、早速いただきましょう。ちなみに『竹原バーガー』はタケノコとコロッケを挟んだのが特徴的で、いわゆる『ご当地バーガー』の一つです。登場したのはつい最近で比較的新しいグルメです。
見てのとおり竹原ならではの『竹』が使われています。
本川地区の一角に来ると随所にいかにも骨董ものの建物が見えてきます(右側)。また、整備されたタイルも観光地っぽい。そう、ここが『町並み保存地区』の入り口です。
当時の建物をそのまま『民家』として活用されているのは、全国的に見ても数少ない、ある意味珍しいのではないでしょうか。
商店のある角を右に曲がると・・・。
まさに『町並み保存地区』です!地元の川越なんかもこんな感じだったと思うけれど、川越と比べると落ち着いた雰囲気で、周りの環境にも恵まれているので、こちらの方がよろしいと思います。
ここらへんに自転車を停めて、散策タイム!この光景こそ、日本に残すべき象徴ですw
旧笠井邸に入ってみます・・・。ここは無料公開されているようです。
ビクティニ:田舎の家に帰ってきたかんじだね・・・。
ミュウ:長旅でつかれちゃったかも・・・。
火鉢も置かれています。
古い箪笥や糸織り機、日本人形、戦前製のラジオも良い雰囲気です。
2階も広いです。
竹細工で作った明かりを灯すもののようです。これで中にろうそくを入れて火を灯すと幻想的な感じになるでしょうね・・・。
歴代たまゆらの映画が紹介されていました。15年版のが最新のようです。
最新作のだと完結編で卒業してそれぞれ進むべき道へ歩むという形で終わるのでしょうね…。
旧笠井邸の玄関から見た町並みです。やはり近距離を感じるほどのアットホーム感がたまりませんな(´ω`*)
こちらの『町並み保存地区』はかつて江戸時代には『製塩業』をはじめ、『酒造業』や『廻船業』などが盛んだったといいます。それらの財を成した町人たちは学問や屋敷にも力を入れていたのです。中でも頼山陽をはじめ、頼春水・春風・杏坪のそれら兄弟は『三頼』とよばれ、、『日本外史』の作者となるほど優秀な学者たちもこの町の交流あるい文化活動によって町人文化が発展し、いつしか竹原は『文教の地』として名を馳せたといいます。その中で先人たちのこだわりがつまった屋敷には多彩な屋根の向きや形、通りにひさしを出すことで光と影の演出ができ、意匠に優れた格子など、それらの建物に多彩な趣向を凝らすことでこの町の表情となっていったのです。そのことから現在でも江戸時代の栄華を物語る屋敷や由緒ある寺社が数多く残り、往時の雰囲気を今に伝える町並みは、国の『重要伝統的建造物群保存地区』に指定されています。また、『安芸の小京都』とも称され、散策すれば落ち着いた風情と心和む一時が味わえるというのに加え、アニメ“たまゆら”や朝ドラ“マッサン”の舞台としての名所というなかなか乙なスポットです。
歴史民俗資料館です。建物自体こそ古めかしくてかなり年季が入っております。
修景広場です。竹原市は竹の産地としても有名で、『竹』をモニュメントとした公園にもなっています。
恵美須社(胡堂)です。年末が近いのか左右に門松が飾ってあります。
照蓮寺です。奉行の銅像がいかつい感じです。お寺にも風情と哀愁を感じさせられます…。このわびさび感が何とも言えません…。
門が立派ですね。なんか屋根の両端に鯱が立ってますね。
さきほど紹介したように各々の民家や屋敷には当時の名残を思わせるほどの風情が感じられます。
古時計や工芸品などの骨董品などが売られているお店もあります。
ビクティニ:ぜんざい食べたかったな~
ミュウ:いつか食べれるよ
ビクティニ:田舎の家に帰ってきたみたいだ~
ミュウ:玉造温泉の旅館に泊まったのを思い出すね
町並みの保存地区には茶処もあってまさにいせたりつくせりです。
さきほどの歴史民俗資料館にも入ってみました。室内はやはりレトロな雰囲気を放っています。ひな人形やあかり展などの写真が飾られています。
ビクティニ:ひな人形か・・・。確かにこれだけの雰囲気だと、それはそれで似合うんじゃないかな・・・。
ビクティニ:これが『あかり展』なのかな・・・。幻想的で綺麗だな・・・。
竹原市は酒造も盛んということで酒ダルが展示されています。また、竹鶴酒造の生家の写真も展示されています。
製塩には欠かせない『釜屋』の模型も展示されています。瀬戸内海から採った塩水を煮えて水分を蒸発させて『結晶』となった塩だけを量産させていたんですね。
他にも古墳時代に使用されていた『土器』なども展示されていました。
天気は雨が降るか降らないかの天気でした。
やはり竹を使った工芸品が展示してありました。どれもセンスが良いので、見ていると欲しくなりますw
そろそろお昼なので、ご飯にします。尾道ラーメンが美味いと聞いたので尾道ラーメンにしました。こってりとした濃厚なつゆが美味しかったです。ただ麺がちょっとソフトでした。私はどちらかというと固めの麺が好みですw
猫も居座っていました。
お店にはたまゆらのイラストが飾られています。
こうして町並みを見ていると、やはり江戸時代に栄えた貫録と面影が感じられます。
光本邸です。なまこ壁も城下町のような風格が出ています。
光本邸の玄関から撮った写真です。かつて光本家が居住していた名残で、陶芸家ということもあり、40点ほどの作品も展示されているようです。まあ、邸宅内の雰囲気だけでも当時の名残も感じられられるので、十分だとは思いますが。
庭園には『井戸』もあります。こういう庭園に趣向があって芸術的な風情です。
室内の掛け軸や日本人形も置いてあります。なんか田舎の家を思い出す…。
松坂邸です。『市の重要文化財』にも指定され、唐派風の流れるような屋根と菱格子の塗り込め窓が華麗な商家の邸宅です。
屋敷内は広く、回廊のようにふすま続きになっています。
やはり庭園も広いです。奥に生えている笹も風情を物語っています。
日本人形に桐たんすに障子はまるで田舎の家に帰省したような雰囲気です。
昔ながらの明かりも優しくほのぼの感のある演出だと思います。
重要文化財に指定されているだけあって、庭園も良い雰囲気です。
ビクティニ:お茶が飲みたくなってきた…。
ミュウ:和菓子があっても良いよね。
やはり、掛け軸や花瓶の花、畳敷きの部屋などを見ていると田舎の家に帰りたくなってしまいますね…。
普明閣にも参拝してみました。
御朱印は賽銭箱に入れるタイプのようです。御朱印の用紙をもらう際に日付印を自分で押すという…。おまけに用紙も大きめだったので自分の御朱印帳に収まりきれなかった…(汗)。
西方寺からみえる竹原市の街並みです。こちらの西方寺もさきほどの普明寺もたまゆらに登場しています。ともに風情があるので、訪れてみては…。
ビクティニ:町並みが眺望できるよ~。
ミュウ:空が曇っているのはちょっと残念…。
西方寺にも参拝。
さて、こちらの『ほり川』でおやつにします。この蔵造の建物を飲食店に生かすのはなかなか粋な活用法ですねw。このお店のお好み焼きも食べてみたかった…。なお、このお店もたまゆらに登場しています。
結局、注文したのはあんみつアイスでした。
ビクティニ:津和野に続き、冬にアイスか…。作者も好きだね~。
ミュウ:まあ、美味しいからいいけどねw
今度は『森川邸』にも行ってみます。ここは松阪邸や光本邸と違って町並みの外れにあるので少々分かりにくいですが、こちらの敷地内自体がかなり広いのです。もちろんこちらもさきほどの松阪邸と同様に『市の重要文化財』に指定されています。
掛け軸なども立派な風格です。
ビクティニ:広いね~。ここでゴロゴロして漫画でも読みたいw
ミュウ:僕はお茶でも飲みたいね。
たんすや棚も十分にレトロ感があって風格が出ています。
ビクティニ:庭園もめっちゃ広いな~。こんな庭園を眺めながら抹茶でも飲みたいね。
ミュウ:池もあれば完璧だけどね。
掛け軸と生け花、障子も広々しいので開放感があります。
手前のつくばいと灯篭も良い感じですね。
これらも塩田で使われていた道具も展示されています。
昔は薪を焚いて釜でご飯を炊いていたんですよね。となりのトトロに出てくる家の台所なんかもだいたいこんな感じだったんですね。
日の丸写真館も木造建築で風情がありますね。あの建物もたまゆらに登場しています。
ももねこ様の像もクリスマス仕様になってましたw
さて、竹原の街並みを十分に散策したところで駅に戻ります。
駅前には、「おかえりなさい」のメッセージがあります。これは竹原の町自体がふるさとのような所だからなのではないでしょうか…。ちなみにこのメッセージもたまゆらでもお馴染みです。
本数はだいたい1時間おきに1本なので結構待たされました。まあ、最終的には寝台で帰ることになるので時間的には困らないのですがw
一度三原行に乗車します。
呉線車内1
呉線車内2
呉線車内3
呉線車内4
山陽本線車内
福山城のライトアップも見てきました。
ビクティニ:お城きれいやね~。
ミュウ:ライトアップが見れるなんて思わなかったね。
かえりはサンライナーで岡山へ。
ビクティニ:かえりはサンライズで帰るんだね…。とうとう西日本とお別れだね…。寂しくなるなぁ…。
というわけで岡山駅に到着。ここで一度改札を出てサンライズを待ちます。
1時間後、岡山駅です。ここらへんは末期色の電車がかなり多いです。
サンダース:あの色、おれと同じ色だw
まもなく22:34発サンライズ東京行きが入線します。
ビクティニ:いよいよお別れか…。
サンライズが入線してきました。ちなみに我々は『出雲』の方の列車に乗車します。
ビクティニ:最後の最後で出雲だね…。
22:34発サンライズ東京行き発車。ここまで長きに渡る西日本の旅はここで幕を閉じます・・・。
ビクティニ:さらば西日本!!・・・また行ける日まで・・・。
広島・出雲旅日記 THE END
完