こんにちは、今回は養老渓谷にて紅葉を観てきたので、その内容をお送りいたします。
養老渓谷は房総半島のほぼ中央部に位置し、美しい清流のせせらぎが楽しめる他に、紅葉の名所としてもよく知られています。また首都圏からのアクセス性が良く、秋になると多くの観光客が訪れます。
ということで、養老渓谷まで『小湊鉄道』というとてもレトロなローカル線で旅をしていこうと思います。平成最後の紅葉の秋を楽しんでいただけると幸いです。
今回は前回泊まったホテルの最寄り駅の富浦駅からスタートです。
まずは普通列車で五井駅へ向かいます。JR内房線のローカルエリアでは風光明媚な田園風景が広がります。沿線の景色は田舎の風情が漂っています。なお、内房線のローカルエリアではかつて京浜東北線で走っていた電車が活躍しています。また、時期によっては『B.B.BASE』というサイクルトレインも走っています。
ビクティニ:房総もいいかもね・・・。
ミュウ:今度、ポピーが咲いた時期に行きたいね・・・。
東側には東京湾の海が広がっています。
ビクティニ:海もいいね~。
ミュウ:来年は房総に行ってみたいね。
五井駅にやってきました。ここが小湊鉄道の入り口であり、そして養老渓谷の玄関口でもあります。JRのホームには気動車特有のディーゼルエンジンの音が響き渡っています。いや~、平成世代の自分から見ればまさに憧れの音ですね~( *´艸`)
小湊鉄道はJRの駅員さんに切符を清算するか、Suicaで清算してから跨線橋を通って乗り換えます。なお、小湊鉄道に乗り換える際はSuicaやPASMOなどのICカードは使えないので注意が必要です(つまり現金で切符を買うかフリーパス、或いは『房総横断切符』を使う)。ちなみに私はもちろん『サンキューちばフリーパス』を持っているのでそのまま通れます。
さて、ここが小湊鉄道のホームです。3,4番線にあります。やはりJRとは違ったアナログ感がいいですよね~( *´艸`) この鉄道には『里山トロッコ』が土日祝を中心に平日の一部の日でも走っています。この後は『里山トロッコ』に乗ろうと思ったのですが、生憎の満席で乗車できず・・・orz やはり前もって予約しないとだめなんですね・・・。
ということで、10:26発の養老渓谷行きでいきます。時刻表もアナログ感を醸しています。
小湊鉄道の主力はこちらの『キハ200型』が活躍しています。一番古いもので1961年製なんだとか・・・。
ビクティニ:ってことは・・・50年以上も走り続けたことになるじゃん!!(;゚Д゚)
ミュウ:50年も・・・。ということはとても古いんだね・・・。
ちなみに、この車両自体は国鉄でいう『キハ20型』をベースにしています。
ということで五井駅を出た列車はやはり風光明媚な沿線を行きます。
ビクティニ:やっぱり秋の田んぼは癒されるね~( *´艸`)
ミュウ:もう首都圏とは思えないよね~。
あれが、『里山トロッコ』です。かなり人気があるのか予約でいっぱいになっています。
ビクティニ:今度乗ってみたい・・・。
ジラーチ:ここは?
ビクティニ:ここは市原市だけど、房総半島のほぼ中央部を走っているよ。
ミュウ:秋晴れの景色もいいよね。
小湊鉄道の駅名標はこんな感じになっています。まさに国鉄時代に見られたスタイルそのものですね。そして、この駅では何故かイルミネーションが施されていました。
手作り感のあるヘッドマークもいい感じですね。地元の子供たちが描いたものでしょうか。
ジラーチ:こんなに古い列車に乗ったのははじめてかも?
ビクティニ:養老渓谷駅です。ここには美しい渓谷の他に温泉もあるんだよ。
列車はここで折り返して五井行きになります。そして、ここから先の上総中野駅方面の列車は・・・なんと1日で5~6本しかありません。大体の2~3時間くらいに1本という本数の少なさです・・・。千葉県のローカル線は首都圏とはいえども、この本数の少なさには侮れませんね・・・。ちなみに上総中野方面の最終は平日で18:49、休日では18:01が最終です(2018年12月現在)。
養老渓谷駅の看板が木彫りなのが趣があります。
さて、この駅の周辺には養老渓谷があり、さらに奥まで行くと『栗又の滝』という景勝地があります。それらの観光名所へは路線バスで行くことができます。また、サンキューちばフリーパスも使えるので、大変便利です。ちなみに駅から養老渓谷へのアクセスは徒歩で約20~30分程度ですが、ちょっとした林道のような道を歩くようです…(汗)バスだと5分です。栗又の滝へはバスで20分ぐらいです。
というわけで『栗又の滝』です。この辺りは紅葉の名所にもなっています。
ビクティニ:清涼感のある滝の音に紅葉・・・。まさに秋日和だ~。
ミュウ:平成最後の秋だものね・・・。川も透き通っていて綺麗だね。
この辺りは遊歩道になっており、約2kmくらい続きます。川面に映える紅葉が養老川の美しさを物語っています。
もみじも紅葉らしく、赤茶色になっています。
ビクティニ:ミュウちゃん、みてみて。川が鏡みたいに紅葉が写っているよ~。
ミュウ:ほんとだ。鏡みたいだね。
紅葉1 秋晴れの空に紅葉はよく似合います。
紅葉2 紅葉の垂枝に川のせせらぎが風光明媚です。
お昼にはぶっかけそばをいただきました。
養老渓谷には『出世観音 立國寺(りっこくじ)』で参拝します。このお寺は源頼朝公が再起をかけて祈願したといわれているのがその名前の由来で、『出世観音』と親しまれているのもその理由の一つです。
そのお寺を参拝するには、こちらの赤いアーチ状の橋(観音橋)を渡らなければなりません。また、川までの高さもそこそこ高く若干道が狭いので、高所恐怖症の人にはあまりおすすめできないかもしれません・・・。そして、この橋を渡ってすぐ立國寺ではなく、急な坂とトンネルをくぐり、らせん状の坂ものぼることになります。ちなみに、このあたりは大福山のハイキングコースにもなっています。
御朱印もいただきました。
養老渓谷にはこのような温泉旅館も佇んでいます。私はあたかも田舎の家に帰ってきたような感触のある素朴な温泉旅館の雰囲気が好きだったりします。
養老渓谷駅と温泉郷の道はこのような山道を歩いていくという感じです。
ビクティニ:なんだか、登山道に入っていくみたいだね・・・。夜になるとちょっと不気味だな・・・。
ミュウ:確かに夜になるとちょっと怖いかな・・・。
でも、道中ではこのように山里の絶景も見渡せます。
ビクティニ:不気味な林道かと思えば・・・。これまた不思議な光景だね・・・。
ミュウ:なんか穏やかな空間だね・・・。
葉っぱのない柿の木に傾いた日の光、そして、もの寂しい田んぼが哀愁を感じさせます。
この辺りの紅葉と渓谷の川が美しいですが、この年は紅葉が少ないように感じるのは残念です(´・ω・)
ビクティニ:紅葉がそこそこなっているけど。
ミュウ:紅葉の色が少ないね・・・。
列車までまだ時間があったので、近くの喫茶店にてケーキとコーヒーをいただきました。なお、主人の方の話によると、今年の紅葉が少なかったのはやはり今年の台風が大規模だったのに加え、頻繁に来たのが原因だったようです。来年はもっとなっているといいな・・・。
ということで、駅まで戻って来ました。やはり田舎の駅に紅葉は絵になりますね~。
駅のホームにはイルミネーションが施されていました。田舎の駅にイルミという演出はなかなか斬新だと思います。
帰りの列車の中です。帰りもやはり多くの観光客で混んでいますね。
ビクティニ:昔の列車は天井に扇風機がついていたんだね。
ミュウ:今はあんまり見かけないからこれはある意味貴重かも?
そして、終着駅の五井駅にてキハ200型を見送ります。それにしても、JRのホームまで響くディーゼル音に昔ながらのディーゼルカーというフォルムこそ哀愁を感じさせます。みなさんも、都会の喧騒がトラウマになったら小湊鉄道と養老渓谷にて癒しを求めて旅に出かけてみてはいかがでしょうか・・・。
おわり