こんにちは。今回は津和野の代表的な神社で参拝しようと思います。
津和野駅前に展示されているデゴイチ。
津和野駅前の通りです。朝方は割りと閑散しています。
ここからレンタル自転車を借りて太鼓谷稲荷神社へ行って参拝してきました。
途中の道で津和野日本遺産センターが」あり、津和野についての歴史や四季折々の景色の写真なども展示されています。
ここでは和紙人形作りの体験もできるようです。
ということで実際に和紙人形作りに挑戦してみました。それぞれのパーツを糊で張っていきます。まるで折り紙の工作ですね(笑)
これが完成品になります。つわの和紙人形に使われている和紙は『石州和紙』といった伝統的なもので漉かれています。しかも、『石州和紙』は千年も持つと言われるほど日本における和紙の中では強靭なのだとか。もともと、この和紙は津和野藩を栄えるための特産品で、「年貢米の代わりに和紙を収めて良い」というのが風習になっていたことから、昔から和紙が盛んになったと言います。現在では和紙が使われた『つわの和紙人形』が津和野におけるお土産品や記念品として親しまれています。
ビクティニ:関東の埼玉でいうと小川町の和紙みたいなものじゃん。
作者:小学生の遠足で和紙体験とかやったな…。
正月の殿町通りの昔ながらの町並みは長閑で落ち着いた雰囲気です。
先日に行った出雲大社はかなりの人で込み合いましたが、このあたりは割と山間部に位置しているため静かです。
ビクティニ:やっぱり田舎の町は癒されるね…。
ミュウ:昨日天気が悪かったのが嘘のように雨がそんなに降らないね。
錦鯉もたくさん泳いでいます。
津和野町役場 津和野庁舎です。以前に紹介した記事では「武家屋敷」と紹介しましたが、正しくは『町役場』になっています・・・。なまこ壁や薬医門などは当時の江戸時代から残っているようですが、こちらの町役場庁舎は大正期に建てられた木造建築になっており、登録有形文化財に指定されています。こういった建造物が今もなお『町役場』として使われているのはなかなか趣があります。
養老館の庭には森鴎外の遺言碑があります。津和野は森鴎外のふるさとでもあるため、森鴎外の旧宅があります。
遺言碑には「余ハ少年ノ時ヨリ老死ニ至ルマデ
一切秘密無ク交際シタル友ハ
賀古鶴所君ナリコゝニ死ニ
臨ンデ賀古君ノ一筆ヲ煩ハス
死ハ一切ヲ打チ切ル重大事
件ナリ奈何ナル官権(憲)威力ト
雖此ニ反抗スル事ヲ得ズト信ズ
余ハ石見人森林太郎トシテ
死セント欲ス宮内省陸軍皆
縁故アレドモ生死別ルゝ瞬間
アラユル外形的取扱ヒヲ辞ス
森林太郎トシテ死セントス
墓ハ森林太郎墓ノ外一
字モホル可ラズ書ハ中村不折ニ
依託シ宮内省陸軍ノ栄典
ハ絶対ニ取リヤメヲ請フ手続ハ
ソレゾレアルベシコレ唯一ノ友人ニ云
ヒ残スモノニシテ何人ノ容喙ヲモ許
サズ」 大正十一年七月六日
森林太郎 言
賀古鶴所 書」
・・・と刻まれています。
これは鴎外が死に臨んで親友の賀古鶴所に口述筆記してもらった遺書を石に刻んだもので、当時、宮内省陸軍医に勤めていたことへの大きな思いが伝わります。しかも死に臨んで逝く者の意思を「当時最大の権力を持った官権(憲)と雖(いえども)も犯すまじ」という強い意志が伝わってくるような筆致であり、それを石碑として残した人たちの勇敢な姿が伺えますね…。
鷺舞の像です。津和野のシンボルにもなっていますね。
さて、太鼓谷稲成神社に初詣と行きましょう。
まずは弥栄神社で参拝します。ここでは毎年7月20日~27日にかけて鷺舞という神事が行われます。
続いて太鼓谷稲成神社に初詣です。
たくさん鳥居のある階段を進んでいきます。こうして見ると京都の『伏見稲荷大社』を彷彿させてしまいます。
ビクティニ:階段長い・・・。
ミュウ:鳥居もいっぱい・・・。
稲成神社からみた景色です。赤い屋根の石州瓦の家が良く目立ち、風光明媚な景色です。
見ての通り参拝客でごった返しています。ここで2回目の初詣をします。
ビクティニ:北海道に旅行に行けますように・・・・。
ミュウ:復興が進みますように・・・・。
この後はお祓いも受けてきました。
ちなみに、稲成神社の境内にはお供え用のお揚げが販売されており、元宮にお揚げを供えます。これは古来より稲成大神様のお供え物として、油揚げやローソクをお供えするというしきたりががあるからなのだそうです。
元宮にローソクとお揚げを供えるといいことがあるといいます。こちらの神社では神様の御使いである狐の好物が油揚げであるということから、お揚げがお供え物になっています。
お昼は稲成神社付近にあったお蕎麦屋で開運そばをいただきました。肉そばでしたが、美味しかったです。
殿町通りにある『カトリック教会』にも訪れてみました。
教会の中はこんな感じです。内部は畳敷きになっており、こちらの教会はシェーファー神父によって建てられたもので、この城下町の古い町並みに西洋ゴシック建築で、窓がステンドグラスになっているのが特徴的です。
ビクティニ:津和野の風光明媚な町並みにこんな教会があるとは・・・。
ミュウ:これはこれで和風な城下町に洋風な建物があるのも面白いかもね・・・。
おやつには喫茶店で源氏巻とお抹茶をいただきました。
ビクティニ:源氏巻甘くておいしい・・・。
ミュウ:抹茶もあったかい・・・。
ビクティニ:もうSLの時間だ。
ミュウ:もう駅に行こう。
SLの発車時刻寸前にはすでに津和野駅には多くの乗客が待機しています。
ビクティニ:もう乗客でごった返しじゃん。乗車日1か月前に売り切れが続出したのかな?
ミュウ:駅舎内はすごく混んでる・・・。
発車案内には「15:45発SL津和野稲成号 新山口行き」と表示されています。
客車側のヘッドマークは通常のSLやまぐち号のままのようです。
『SL津和野稲成号』の機関車『D51-200号機』でございます。機関車側のヘッドマークは通常のものとは違う『賀正』のヘッドマークが付いています。
ビクティニ:ヘッドマークがめっちゃかっこいい!そして、その神々しいヘッドマークと荘厳なデゴイチのコラボが良く似合う!
ミュウ:煙もすごいね・・・。
ビクティニ:機関士さん渋い!
ミュウ:機関室は暑そう・・・。
列車内には、かつて使われていたヘッドマークやサボ、制帽、手旗などの備品も展示されています。また、SLやまぐち号の歴史についても紹介されています。
ビクティニ:みんな当時物なんだろうね・・・。
ミュウ:まるで資料館みたい・・・。
ということで、前回と同様に展望車でスタンバイ。15:45に津和野駅を発車。発車時刻に関しては通常のSLやまぐち号と同じですね。
ビクティニ:SLやまぐち号は展望車が定番になっているね・・・。
作者:撮影するためにわざわざ展望車に移動したんだよ。
ミュウ:でも山陰よりは寒くならなくて済みそうだけど、今度は真っ黒けっけになりそう・・・。
★乗車ビデオ★
ということで17:30に新山口駅到着。
新山口駅に到着後、SLは客車から切り離されて車庫へ回送されます。
ミュウ:煙がすごかった・・・。
その後は、車庫へ回送されていきました・・・。
ミュウ:山陰の旅はここで終わりなのね・・・。
客車列車も車庫へ回送されていきます・・・。
さて、ここからはJR山陽本線で広島方面へ向かいます・・・。
18:31発岩国行きの普通列車で広島へ向かいます。
19:56広島駅に到着。
ビクティニ:もう夕飯食べたい・・・。
ミュウ:お好み焼き食べたいね・・・。
・・・と思いきや、駅ビルのお好み焼きはこの時間帯では終わってしまっているようだったので仕方なく定食をいただくことに・・・。
ミュウ:お好み焼き食べれないのは残念・・・。
ビクティニ:でもカキフライ美味しい( *´艸`)
夕食後は駅前のホテルにチェックイン。正月という事もあり、スポーツ系の特番をやっていました。
ビクティニ:さっきのSLの煙で真っ黒けっけになっちゃった・・・。でもデゴイチは嫌いじゃないよ。むしろ、SL列車はお祭りみたいなものだからね(笑)
ミュウ:こんなに煤まみれになっちゃったから、ぼくはお風呂に入ってくる・・・。
作者:さて、明日はクルージングと厳島神社参拝だ・・・。
続く・・・。(山陰編終わり)