こんにちは。今回は静岡県にある大井川鉄道のSLと桜を見に行きました。
大井川鉄道へのアクセスは新幹線で静岡駅からJR東海道線で約20分で金谷駅まで行けます。また、車で行かれる際は新金谷駅に駐車場があるので車の人は新金谷駅の駐車場を利用します。
金谷駅です。ここが大井川鉄道の出発地点で川根路の玄関口になります。
これが大井川鉄道の時刻表です。見ての通り、本数はとても少ないです・・・一昔前はそこそこ本数があった気がしたのですが、2014年のダイヤ改正(?)でさらに本数が減らされているようです。また、SLはお隣の新金谷駅から発着しているので、どうしてもそれに間に合う電車の便がなければタクシーを使うしかないようです・・・。なお、タクシーはSL利用者なら無料で新金谷駅まで送ってくれます。
ということで、新金谷駅。ここがSL列車の発着駅になります。以前は金谷駅までSL列車が来ていたようですが、ホームが短く駅自体が小さいという事もあり金谷駅までの乗り入れは廃止になったようです。現在では比較的駅が大きい新金谷駅が全てのSL列車の発着駅になっています。
新金谷駅では間近でSLや客車などが見られます。
こちらは『C10型蒸気機関車』といい、昭和初期に造られたタンク機関車で後継機の『C11型蒸気機関車』の基礎となったものです。この形式は大正が終わって間もない時期に造られたという事もあり、引退が昭和30年代と割と早くほとんどが廃車になりますが、こちらの8号機だけは唯一残存し、しかも動態保存機という事で大変貴重なものになっています。彼の生い立ちは国鉄から引退したのち、岩手県にある『ラサ工業』を経て平成に入ってから大井川鉄道に引き取られてSL列車として21世紀に入っても活躍しています。こちらの機関車は昭和5年に製造されました。
新金谷駅に隣接する『ロコプラザ』です。ここにはかつて軽便鉄道で活躍したSLや井川線で使われた客車が展示されています。
この日のSLの運用です。どれも自分好みのSLですw
これが今回乗車するSL列車です。我々が乗車するのは『さくら号』という臨時SL列車になります。そしてSLは『C56型蒸気機関車』(ポニー)。この形式は主に規格の低い長いローカル線で使用されましたが、161両のうち1~90両がタイ・ビルマ(現ミャンマー)に送られ、主に軍事輸送のために使われたようです。しかも、大半が戦災などで次々に廃車されていったようです。その中で31号機と44号機が昭和54年に日本へ返還され、31号機が靖国神社、そして44号機が大井川鉄道にそれぞれやってきました。
こちらの44号機は昭和11年に製造され、C56型の初期型の中でも貴重な生き残りとも言え、タイから帰還された機関車としては奇跡的なものと思われるでしょう。
ビクティニ:機関士さん、頑張っているね。
ミュウ:暑そう・・・。
さあ、SL列車の出発です!
客車の車内の様子です。客車は昭和10~20年代に製造されたいわゆる『旧型客車』が使われています。
家山駅は周辺が桜並木に囲まれており、「桜トンネル」という桜の名所にもなっています。
★SL列車の車窓★
臨時のSL列車は家山駅止まりでこの後折り返しになります。
大井川鉄道には大手私鉄で活躍していた中古車両が走っています。主に近鉄や南海、東急などのからやってきた車両が普通電車として使用されています。過去には西武や京阪からやってきた車両が活躍していました。
ビクティニ:あれはなんか近鉄っぽい。
ミュウ:ビスタカーかな?
給水作業も行われています。
戦前の客車に桜とのコラボレーションがなかなかマッチしています。
家山駅の周辺の案内図です。野守の池に「桜トンネル」が名所になっています。また、SLや電車を桜と撮影するのには「桜トンネル」が撮影スポットになっていたりします。
家山駅の駅舎です。開業当時から変わらぬ木造駅舎がレトロ感を醸しています。直売で川根茶の販売や振る舞いが行われていました。
田舎駅と桜の組み合わせが美しいです。これが平成最後の春だと思うとなんか切なくなりますね・・・。
さて、家山駅から徒歩5分のところに「たいやきや」というお店があり、「抹茶たいやき」が有名なんだとか。たいやきを食べようと思いましたが、あまりにも人気が高く売り切れになってしまったようです・・・。仕方がないので焼きそばに静岡おでんをお持ち帰りにして野守の池が眺められる公園で食べることに・・・。
桜と静岡の山々が穏やかです・・・。
先程購入した静岡おでんをいただきます。静岡おでんはだし粉をかけて食べるのが一般的のようです。
焼きそばも手作りというだけあって結構美味しかったです。桜エビも入っていました。富士宮焼きそばでしょうか。
ここは「天王公園」という場所なのですが、高台からは桜並木や野守の池が見渡せます。
ビクティニ:遠くに桜が見えるね。全体的に穏やかな景色だ。鶯の鳴き声も聴こえる・・・。
ミュウ:あれが野守の池なんだね・・・。
ここでは「川根桜まつり」が開催されるということもあり、提灯が吊るされているようです。
ブラッキー:暖かい春のお散歩もいいもんだな~。
エーフィ:桜が綺麗ですわね。
ビクティニ:もう平成が終わっちゃうんだなあ・・・。
ミュウ:今度、『令和』になるんだね・・・。
家山駅に戻って来た時にちょうど列車が来ました。西武鉄道からやってきた電気機関車『E31型』です。もともとは貨物列車や甲種輸送をしてきましたが、使い道がなかったのか2010年ごろに大井川鉄道に譲渡されたようです。
主にSL列車が長編成になったときに使用されるようですが、臨時でEL列車として運行されることも・・・・。大井川鉄道にあれだけ客車が多いなら、SL以外にもELけん引による普通列車の運行も入れてもいいような気がしなくもないのは自分だけでしょうか・・・。
先程のC56型が向きを変えてやってきました。おそらく新金谷駅の転車台で向きを変えてきたと思われます。
家山の桜とSLで撮影してみます。この時に撮り鉄やったのは今回が初めてですw
平成最後の桜にSLが大変マッチしています。
※間違ってもフラッシュ撮影や線路に入ったりしてはいけません。
ここが家山の桜の名所として名高い『桜トンネル』です。静岡の桜スポットとしてはトップクラスの名所になっています。
ビクティニ:ここの桜が凄く綺麗だ!桜の名所というだけのことはあるねぇ~!
ミュウ:ちょうどいい時期に来てよかったね。
SLかわね路号が入選してきました。定期運行のSLにも「さくら」のヘッドマークが付いています。
さあ、今度は「星空観察」のツアーに参加するため千頭駅へ向かいます。
電車は元十和田湖観光鉄道からやってきた旧東急7200型です。1両編成で運行できるようにはなっているようです。そもそも、大井川鉄道の本数としては2014年以前はそれなりに本数があった記憶にあったのですが、以前よりさらに本数が少なくなってきているためよく時刻表を確認した方がいいと思われます。なお、本数がここまで少ないにも関わらず、そこそこの乗車人数で多かったようです。
茶畑と桜の景色が結構マッチしていますね。
千頭駅に到着しました。ここでツアーの集合場所になります。このあとは、千頭駅からされに先にのびている『井川線(南アルプスあぷとライン)』による星空観察のツアーが始まります。
続く・・・。