ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

令和初の正月旅行 北海道&東日本パスで函館へ 3日目

こんにちは。今回は、大晦日に北海道新幹線で青函トンネルを通り、北海道(道南)にある大沼国定公園まで進んで行こうと思います。

 

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大晦日の弘前の街並みと岩木山

大晦日は『太宰治ゆかりの地』にして城下町として知られる弘前市から出発します。雪国の町と遠くに見える岩木山が雲に被っている光景が冬の北国ならではの風景ですね。 

 

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昔ながらの雰囲気が残る商店街
弘前の街並みや城下町の周辺を散策してみます。地方都市とはいえど、昭和レトロな雰囲気が残る商店街もまた素朴なものです。

 

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弘前城のお堀
弘前城の入り口までやってきました。ここは弘前城三の丸追手門という入り口ですが、お堀の岸辺に佇んでいるハクチョウも冬の城下町ならではの光景です。お堀のカルガモたちも優雅に泳いでおります。

 

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弘前城 三の丸

弘前城は津軽藩の居城で慶長16(1611)年二代目藩主津軽信枚によって築かれたお城です。また、このお城自体は国の重要文化財として指定されています。

 

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弘前城のマップ
弘前城の城跡は約49万2千㎡(約14万9千坪)の面積を持ち、本丸・二の丸・三の丸・四の丸・北の郭・西の郭の六郭をはじめ、三重の濠と土塁で構成されています。また、城跡には植物園博物館市民会館なども併設されているようです。

 

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弘前城の見どころ
弘前城の見どころといえば、春に咲く桜のシーズンが有名です。桜は4月下旬頃~5月上旬とちょうどGWが見頃と思われます。

 

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弘前城 辰巳櫓
弘前城は、本丸の他にもそれと似たような櫓(建造物)がいくつか建てられているのが特徴です。写真の濠の向こうに建てられているものは『辰巳櫓』ですが、これの他にも『丑寅櫓』『未申櫓』など、3つの櫓が存在します。この櫓は城郭にとりつく敵への攻撃や物見のために造られたもので、防弾・防火のため、土蔵造りとなっています。一・二層は四間四方の同面積になっていますが、三層目だけ小さくして屋根は入母屋という構造です。歴代の藩主は、この櫓から三の丸を通る弘前八幡宮の山車行列などを観覧したと言われています。また、天守から見た方角を十二支で示したもので、辰巳南東に当たることから、その名前となっています。

 

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弘前城本丸(天守)

 弘前城の天守は東北地方で唯一、江戸時代からの建造物として現存する貴重なものです。現在は石垣の老朽化が著しいことから修理工事を進めているようです。そのため、石垣の上にそびえ立つ天守は本来とは別の場所に移転し、ここ本丸内部の仮天守台にて展示が行われています。

弘前藩初代藩主である津軽為信、主家である南部氏からの独立を果たし津軽地方を統一したのが天正16(1588)年のことで、その後の1603年(慶長8年)、為信は津軽地方を治めるために新たな城を築くことを決意し、現在の弘前(当時の旧名は『高岡』だった)の地を選定しました。
築城計画としては思うように進まず、為信は完成を見ることなく慶長12(1607)年、京都にて客死。そして、父の遺志を継ぎ、1611年(慶長16年)。第2代藩主である津軽信枚が高岡城を完成させたといいます。完成当初は五層の天守がそびえていたものの、現在は本丸未申櫓跡となっている石垣こそ、当時の天守台であったのです。ところが、寛永4(1627)年、この五層の天守は火事により失われてしまいます。この出来事から、土地の旧名であった『高岡』が、現在の『弘前』に改められたのはその翌年のことであり、これには魔除けの意味がこめられていたといいます。その後、幕府から弘前藩に対し天守新造の許可が下りなかったことから、長いこと弘前城は、『天守を持たぬ城』となったというエピソードがあったのです。
そして、現在残っている三層の天守は、文化7(1810)年に弘前藩第9代藩主寧親の治世に築かれた当時、その場所にあった本丸辰巳櫓を解体し、新造されたものとされているのです。

 

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青森名物『ねぶた』

 さて、弘前城を一通り回ってきたところで、雪が降ってきたので近くにあった弘前観光館にて休憩、買い物をすることに。

館内には巨大なねぶたが展示されています。青森といえば、言わずもがな『ねぶた』が有名で、毎年8月2日から7日までの6日間、青森市内の目抜き通りにて『夏祭り』として行われる代表的な祭事です。大型の張りぼて人形を乗せた山車や、その周りで踊る『はねと』の大集団で盛り上げます。毎年200万人の観光客が訪れ、昭和55(1980)年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

ミュウ:大きな人形があるけど、これはなんだろうね?

ビクティニ:これは『ねぶた』といって、青森では夏祭りの『山車』として使われているんだ。

 

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新青森駅(道南)へ・・・

その後、弘前駅に戻り新青森駅まで電車で移動します。

ビクティニ:次が10:57発 普通 青森行きで新青森まで行き、さらにそこで北海道新幹線に乗り換えだ。

ゴンベ:お昼ごはんはどうしようっぺ。

 

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弘前駅のメッセージが丁寧

弘前駅を出発するときに「またきて弘前へ」のメッセージでご挨拶です。このメッセージを見ていると青森人の優しさが感じられます。

 

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新青森駅

11:34 新青森駅に到着。ここで北海道新幹線に乗り換えます。

 

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北海道新幹線

11:53発 はやぶさ7号 新函館北斗行き

青森から函館・道南エリアへ鉄道で行くのなら、もちろん北海道新幹線になります。北海道&東日本パスでは、先日書いた記事にあるように『北海道&東日本パス』で北海道新幹線を利用する際は通常の指定特急券でなく『特定特急券(4,000円)』を購入することになります。そのフリーパスは乗車券として適用され、さらに『特定特急券』も併せるとそのまま乗車出来ます。ということで、この北海道新幹線で道南へ向かいます。

 

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青函トンネル

そして、北海道新幹線の最大の特徴といえば『青函トンネル』です。

『青函トンネル』は文字通り、本州側の青森県東津軽郡今別町北海道側の北海道松前郡知内町を結ぶ53.85kmと日本のトンネルとしては最大級の長大トンネルです。このトンネルが出来た経緯について説明すると、かつて青森駅と函館駅を『鉄道連絡船』として結んでいた『青函連絡船』という当時の国鉄によって運営されていました。その際、昭和29(1954)年に発生した『洞爺丸事故』を皮切りに、このトンネルの建設計画が本格化したといいます。トンネル建設の際、本州側が青森県東津軽郡三厩村(現:外ヶ浜町)と北海道側が北海道松前郡福島町を結ぶ『西口ルート』青森県下北郡大間町と北海道亀田郡戸井町を結ぶ『東口ルート』という2つの案で検討されました。当初は陸地間の距離が比較的短い『東口ルート』が有力視されていたようですが、『東口ルート』『西口ルート』よりも水深が深い上、海底の地質調査で掘削に適さない部分が多いと判定されたことから、今別町と知内町を結ぶ『西口ルート』で決定したのです。そして、昭和36(1961)年3月23日に建設開始。9,000億円の建設費に加え、工事での殉職者は34名も出しながらも、国鉄分割化後の昭和63(1988)年3月13日、ようやく『青函トンネル』が完成しました。さらに新幹線が走ることが出来るよう、そのトンネルを通る『津軽海峡線』の線路規格が『新幹線規格』として建設されました。最深部の深さは海面下240mで、これは鉄道トンネル・・・いや交通機関のトンネルとしては世界一の深さを誇っています。
青函トンネル内にある『竜飛海底駅(竜飛定点)』『吉岡海底駅(吉岡定点)』という2つの定点は、列車内で火災や事故などがトンネル内で起きた際、緊急避難用の設備として配置されています。また、一昔前は竜飛海底駅の見学のために下車することができたようですが、平成26(2014)年3月14日には正式に廃止になりました(なお、『道の駅みんまや』に併設されている『青函トンネル記念館』からの見学は可能)。
青函トンネル開業時から在来線として機能してきた津軽海峡線も遂に北海道新幹線を通すこととなり、新幹線用のレールも1本追加することで、『三線軌条』という在来線と新幹線の線路で併用できるような構造となりました。これまで津軽海峡線を走っていた『白鳥』『スーパー白鳥』などの特急列車、『北斗星』『トワイライトエクスプレス』『カシオペア』などの寝台列車は平成27(2015)年から平成28(2016)年にかけて定期運用を終えることとなったのです。そして平成28(2016)年3月26日に北海道新幹線が開業し現在に至っています。青函トンネルを通る列車は新幹線の他に、貨物列車も通っていることから、最高速度は160kmに抑えられていますが、近々貨物列車の高速化も兼ねて『貨物専用新幹線(在来線の貨物列車を更に新幹線型車両に収納する)』が検討されているようです。また、将来的には青函トンネルを通過する時の最高速度260kmを目指し、試運転が行われているようです。ちなみに将来の北海道新幹線は2030年度を目処に札幌まで延伸する予定で工事が進められています。

 

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新青森駅の駅弁

ちょうど昼食時なので、新幹線の車内にて昼食をいただくことに。

ちなみに『特定特急券』は通常の指定特急券より若干安価ということもあり、基本的には『立ち席』という扱いで、北海道新幹線の座席はすべて『指定席』ですが、席が空いていれば座ることは可能です。

もっとも新青森駅では殆ど降りる乗客が多く、年末とはいえも実際はそんなに函館方面に行く乗客は多いわけではないですしね(^_^;)

ビクティニ:さあ、お昼ごはんだ。お!うに食べ比べ弁当か・・・。うになんてなかなか食べられないから嬉しい!いただきます!

ゴンベ:待ちに待った昼食だっぺ!いただきますだ~!

 

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青函トンネルを抜けた先は北海道です!

25分掛けて53.85kmという長大な青函トンネルを抜けると、そこは北国・・・そう、北海道に上陸です!木古内駅に近づくと在来線用線路は分離され、あとは新函館北斗駅までは一直線です。

ビクティニ:北海道だ~!

ゴンベ:ついに来たんだっぺ~!

 


北海道新幹線で青函トンネルを通過し、北国へ・・・

 

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新函館北斗駅

12:52新函館北斗駅に到着

さあ、北海道新幹線の終着駅『新函館北斗駅』に到着です。

ビクティニ:ここが新函館北斗駅か・・・。これから札幌まで延伸することになるだろうね・・・。ということで、我々は道南エリアにやってきました。これから大沼公園にて散歩しようと思います。

ゴンベ:北国というだけあって寒いっぺ~。

 

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北海道の特急

新函館北斗駅は文字通り函館へのアクセス駅として特急や普通列車の他に『はこだてライナー』も出ています。もちろん、大沼公園へのアクセスとしても普通列車や特急の他に、路線バスも出ています。

ここから特急で大沼公園まで行くのには距離的に近いので、特急オプション券(6,000円)1日だけ北海道の特急が何回でも利用できるとはいえ、買うと元が取れません。大沼公園駅までの運賃は乗車券(340円)自由席特急券(320円)660円です。なので、新青森駅から大沼公園まで移動する場合、北海道の特急を含めた乗車なら、フリーパスを除くと特定特急券4,000新函館北斗から大沼公園までの乗車券と特急料金660円合計4,660円オプション券より1,340円も安くなるというわけです(ただし札幌・旭川・釧路など遠くまで行く場合はオプション券がおすすめ)。

ちなみに特急列車の車内は結構混んでいて、おまけに外国人観光客が多数乗車しているようでした。

13:08発 臨時列車 特急北斗91号 札幌行き 

 

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大沼公園駅に到着

13:20 大沼公園駅に到着

ということで、大沼公園駅に到着。文字通り大沼国定公園の最寄り駅です。

ビクティニ:目的地の大沼公園に到着です!

ミュウ:う~、寒いね・・・。

 

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大沼公園駅

大沼公園駅の駅舎は洋風な雰囲気です。駅前は雪が積もっています。大沼国定公園はここから徒歩5分のところにあります。

ビクティニ:ここまでやってくると達成感というか来た感を感じる。せっかくだからこのあたりの公園を散策してみよう。冬の北国というだけあって寒い・・・。

ゴンベ:でも、今日は晴れてるっぺ。

 

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大沼国定公園

大沼国定公園は昭和33(1958)年には北海道で最初に国定公園に指定され、さらに平成24(2012)年にラムサール条約登録湿地となった道南エリア唯一の国定公園です。

『大沼』『小沼』『じゅんさい沼』の3つの湖をはじめ、周辺には大小の湖沼を含む自然豊かな国定公園で、それぞれの湖沼に126の島々が浮かぶ風景が風光明媚です。その中で『大沼』は3つの湖の中では一番大きく、寛永17(1640)年に起こった駒ヶ岳の大噴火によって堰き止められて成形された湖です。あたかも自然が生み出した日本庭園のような景観から、江戸時代から親しまれ、函館開港後には外国人も訪れていたといいます。

 

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大沼国定公園は名曲『千の風になって』の発祥の地
また、大沼国定公園には『千の風になって』のモニュメントがあります。これは作曲家の新井満氏が親しい人を亡くした友人のために訳詞・作曲をこの大沼で行ったのを記念したことから、その名曲の発祥の地とされているのです。

 

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平成年で最後にして令和初の大晦日

平成最後の年となった今年最後の日ということで、大沼公園を散策してみます。

大沼公園には『大島の路(所要15分)』『森の小径(所要20分)』『夕日の道(所要25分)』『島巡りの路(所要50分)』の4つウォーキングコースがあり、先程の『千の風になって』のモニュメントがあった場所が『大島の路(所要15分)』になります。今、我々が歩いているのが『島巡りの路(所要50分)』ですが、ここからでも十分夕日が見れます。これだけ大自然に恵まれた国定公園で平成年最後の夕日を拝むのもまた良いものです。

ビクティニ:あの陽が沈んだら、平成の終わりということになるのだろうね・・・。あの夕日を見ていると、本当に「平成って終わるんだな」という感じで寂しくなるね・・・。

ミュウ:たしかにあの夕日を見ていると寂しく感じるよね・・・。

 

・・・しかし、この後は雪が降ってきたので、早めにホテルにチェックインすることにしました・・・。

 

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ホテルの部屋
ということで、大晦日は大沼公園の西側にある函館大沼プリンスホテルにて年越しを過ごそうと思います。なんでも品の良いホテルということで、平成の終わりを告げる年越しを迎えるのには絶好だと思われるでしょう。

ビクティニ:さっきの大沼公園にいたら、雪が降り出した。あとは温泉や食事を楽しむか。ついでにガ◯使を見て・・・。

ミュウ:良いお部屋じゃない。

ゴンベ:どんなごちそうが出るのか楽しみだっぺ!

シャワさん:まあ、今日は平成を振り替えながら年越しを拝もう・・・。

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夕食1

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夕食2

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夕食3
プリンスホテルの夕食です。バイキングで出たメニューの内容が非常に豊富で美味しかったです。もちろん正月ということもあり、おせち料理に出るような黒豆や数の子、北海道ならではのグルメである海鮮カレー・海鮮丼なども豊富です。

ビクティニ:最後の最後で豪華な夕食だ!いただきます!これは絶品だ!!流石北海道!!

ミュウ:これは美味しいね!!

ゴンベ:うんめえええっぺ!

シャワさん:これは最高に美味しい!こんなに美味しいものが食べれるのは久しぶりだ!

 

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令和初の年越しを迎える・・・

そして、年越しはお部屋でマリオストーリーのエンディングにて過ごすことに・・・。

ビクティニ:やはり昔のゲームは感動してしまうね・・・。みんな明けましておめでとう!

ミュウ:明けましておめでとう。とうとう年を越したね・・・。

ゴンベ:明けましておめでとうだっぺ!

シャワさん:明けましておめでとう。やはり懐かしいもので年越しを迎えるのは何とも言えないぐらい泣けるよね・・・。

作者:昔はこれでよく泣いたものだ・・・。みんな、明けましておめでとう。

 

・・・こうして、平成の思い出を振り替えつつ、令和初のお正月を迎えたのでありました。

 

★おまけ★

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ビクティニ:「白い恋人」のドリンクとプリンをいただきます。・・・やはり美味しい!北海道といえば「白い恋人」でおなじみだから、北海道に来るとこれが飲みたくなるね。

 

みなさん、あけましておめでとうございます。当ブログをよろしくお願い致します!

 

3日目終わり・・・

4日目へ・・・