こんにちは。今回は青森から『北海道&東日本パス』を活用して関東まで帰宅します。
在来線で関東へ南下するのには、一部第三セクターの路線も含み、しかも極端に列車間隔が大きく開いている区間があります。それは、以下の通りです。
★青い森鉄道 八戸駅の時刻表(7:30~15:00の時間帯)★
7:13 盛岡 行 [普通]
7:47 三戸 行 [普通]
8:53 盛岡 行 [普通]
11:15 三戸 行 [普通]
13:06 盛岡 行 [普通]
14:11 盛岡 行 [普通]
※太字は盛岡行きです。
・・・なんと、時刻表を確認してみたところ、八戸から盛岡へ通る列車の本数が約4時間(赤く塗ってある2つの便の間)も開いているではないか?!青森駅を次の時間で行くとすれば・・・
★青森駅から在来線で盛岡へ行く場合★
青森5:41発 八戸行→八戸7:13発 盛岡行→盛岡9:00
青森6:53発 八戸行→八戸8:53発 盛岡行→盛岡10:49
青森10:46発 八戸行→八戸13:06発 盛岡行→盛岡14:53
今から行くと・・・盛岡に着くのが午後です!ということは、在来線で盛岡へ行ける便は青森を10:46に出る八戸行ということになります。
ということで、その空き時間を利用して周辺を散策してみます。冬の青森はどこもかしこも雪に埋もれています。深いところでは20cm位埋もれていました。
善知鳥神社に参拝します。『善知鳥』はかつて青森湊が開港する前の『善知鳥村』という、安潟のほとりに漁家が点在していた一漁村だったのです。そして、寛永時代に開かれた湊に寄せる漁船の目印が青々と茂る小高い森であったことから、後に『青森』という地名になったと言われています。
こちらの『善知鳥神社』の創建については、坂上田村麿にゆかりがあるとも、都から移り住んだ烏頭中納言安方が宗方宮を祀ったという説があるようですが、青森湊の開港の際に再建されたもののようです。平安時代から現代に至るまで数多くの著名人や文化人がこの神社に触れ、『善知鳥』という鳥、『善知鳥』に纏わる伝記や伝承について残しているといいます。明治期、青森町の鎮守が、毘沙門堂(香取神社)から善知鳥神社に移され、神輿渡御も善知鳥神社が行うことになり、青森町の祭礼の中心となったのです。
青森駅前の和菓子屋さんでお汁粉もいただきました。正月にお汁粉も良いものです。
ビクティニ:寒い日にはお汁粉だ。
ゴンベ:いただきますだ~。
青森駅前にはたくさんのねぶたを模した行灯が飾られていました。
さて、参拝とお散歩が終わったところで、そろそろ出発です。
今から在来線で関東方面へ行くのなら、18時頃には仙台に到着する位の時間帯になるため、予め仙台から大宮までの新幹線(乗車券込み)の切符を購入しておきます。
ということで、青森駅を『北海道&東日本パス』で入場し、10:46発の八戸行に乗車。ここから『青い森鉄道』を八戸方面へ進んでいきます。
途中で通る『青い森鉄道』や『IGRいわて銀河鉄道』はJRではない、いわゆる『第三セクターの路線』ですが、今回使用している『北海道&東日本パス』なら、それらの路線でも使用できるので(当然乗り降り可)、そのまま通過できます。なので、このまま南下していきたいと思います。
途中の浅虫温泉駅には青い森鉄道のマスコットキャラクター『モーリー』がお出迎えです。青い森だけに青い葉っぱを纏った森をイメージしていると思われます。看板の「よぐ来たねしぃ~」は津軽弁のようですね。
『青い森鉄道』は目時駅~青森駅を121。9kmを結んでいます。この路線はかつて旧東北本線の一部だったのです。JR(国鉄)時代、東北新幹線が新青森駅まで開業するまでは、特急列車も走っていたようです。他にも『北斗星』や『カシオペア』などの寝台列車が通っていましたが、いずれも平成28(2016)年には廃止になり、今は普通列車と貨物列車だけが走っています。青い森鉄道は東北新幹線が八戸駅まで開業した平成14(2002)年12月1日、目時~八戸。さらに平成22(2010)年12月4日にはついに新青森駅まで新幹線が開業し、JR東北本線(目時~青森)はJR東日本から分離され、『第三セクターの路線』として青い森鉄道に編入されました。
ビクティニ:車窓はあたり一面雪だ。厳しい冬の中を駆け抜ける電車が勇ましいね。
ミュウ:晴れているから今日は家に帰れそう。
12:16 八戸駅に到着。次の盛岡方面の列車は13:06発と50分も時間があるのでここでお昼ごはんにします。
今回の旅行最後の昼食になります。最後の昼食は回転寿司で締めくくりです。
ビクティニ:さあ、この旅行最後の昼食だよ!旅行最後は寿司で締めるのは最後の最後で最高の昼食だ。いただきます!
ゴンベ:いただきますだ~!
さて、発車時刻が近づいたところで、13:06発 普通列車 盛岡行きでこのまま南下していきます。
八戸駅を出た青い電車は盛岡方面へ南下してゆきます。途中の目時駅で『青い森鉄道』は終わり、そこから先は『IGRいわて銀河鉄道(こちらは盛岡駅~目時駅を82kmで結んでいる)』に入ります。
『IGRいわて銀河鉄道』も先ほど通ってきた『青い森鉄道』と同様、旧東北本線の一部でした。『IGRいわて銀河鉄道』も『青い森鉄道』の目時駅~八戸駅のJR分離化とともに平成14年12月1日に『第三セクターの路線』として開業しました。この路線もJR(国鉄)時代は多くの特急や夜行列車が通っていたのです。しかし、新幹線ができた後はやはり普通列車と貨物列車のみ。そして、『青い森鉄道』と『いわて銀河鉄道』の境界駅である目時駅を通過すると岩手県に入ります。車窓は・・・相変わらず銀世界です・・・。
ビクティニ:昔は多くの優等列車が通っていたけれど、それらが無くなってからすっかりローカル線と化していくのね・・・。
ミュウ:複線なのに本数が少ないのは寂しいよね・・・。
ちなみに、青森駅から盛岡駅まで新幹線は使わずに普通に切符を買うと・・・
『青い森鉄道』・『IGRいわて銀河鉄道』青森駅~盛岡駅の運賃はなんと5,590円!
普通に考えたら高額な運賃ですね・・・。それを『北海道&東日本パス』で行くと元が取れそうです。
14:53 盛岡駅到着。ここで第三セクターの路線は終了。ここからはJR東北本線に乗り換えになります。
ビクティニ:ここまで来た・・・。わんこそばが食べたかったけど、今はそれどころではなさそうなので先へ行こう・・・。
ミュウ:ここからJRになるんだね。
15:01発 普通列車 一ノ関行きに乗車。しかし、この列車は短いということもあり、車内はかなり混んでいました・・・。おまけに新幹線が遅れていたため、余計に混んでしまったようです・・・。しばらく混雑が続いていましたが、北上駅を過ぎる頃には混雑は徐々に緩和していくので、北上駅からは座席につくことができてよかったです・・・。そして、南へ進めば進むほど雪が少なくなってきました。
16:28 一ノ関駅に到着。この駅には何故かピカチュウだらけです・・・。このあたりには『ポケモン電車』が走っているので、それにあやかったのでしょう。
・・・その後は普通列車 小牛田行きに乗車。先ほどと同様に2両編成ですが、さっきほど混雑していないようなので、問題なく着席できました。なお、その列車はワンマン運転です。
16:39 普通列車(ワンマン) 小牛田行き
岩手県を出ると宮城県に入ります。このあたりはかなり閑散としており、宮城県に入ったあたり、日が暮れてきました・・・。
17:26 小牛田駅に到着。
ここまで来るとあたりはすっかり真っ暗です。さあ、仙台まではそんなに遠くないはず・・・。
ビクティニ:長かった・・・。色々な景色を見てきたけど、青森にいた時は雪だったのに宮城県まで来ると嘘かのように雪は無くなっている・・・。長い旅は本当に不思議なことが多いものだね・・・。それはともかく、17:35発の仙台行きで仙台駅まで行けば、今回の『北海道&東日本パスの旅』は終了だ!
ゴンベ:お腹が空いたっぺ・・・。
18:23 仙台駅に到着。
ここで『北海道&東日本パスの旅』は終了になります。
10:46に青森駅を出てから仙台駅に到着した時刻は18:23・・・約7時間半の長旅となりました!ちなみに青森から仙台までの鈍行の運賃は・・・青い森鉄道&いわて銀河鉄道の運賃5,590円+JR東北本線の盛岡~仙台間の運賃3,410円=9,000円です!これは『北海道&東日本パス』の約8割分に匹敵する運賃です!これはかなり元が取れると思われます。
ビクティニ:・・・本当に長かった・・・。ここでフリーパスの旅は終わりだね・・・。6・7時間も長時間乗車したので目が回りそうだよ・・・。トイレに行ってこよう・・・。
ミュウ:お疲れ様。あとは新幹線で帰るだけだね。
さあ、今回の旅で最後の夕食は仙台駅で牛タンをいただきました!
ビクティニ:夕食の牛タンこそ、長い長~い鉄旅の後は美味しいご褒美だ!いただきます!
ゴンベ:牛タン食べたかったど!いただきますだ~!
さて、夕食の後は新幹線で川越へ帰宅します。しかし、この日はお正月ということもあり、新幹線のダイヤは乱れているようですが、始発のやまびこ220号東京行きで帰路に就いたのでありました・・・。なお、この時点で各新幹線の指定席は満席の模様。いや~、自由席は安くてどんな時間でも帰れるので自由席はとても有り難いですな・・・(^_^;)
ビクティニ:・・・ということで皆さん、今回の『北海道&東日本パスで函館旅』はいかがだったかな?皆さんももし、夏休みや冬休み、春休み等で北海道や北東北方面へ行かれる際にはぜひ参考にしていただけたら幸いです!
ミュウ:でも、一部特急とか新幹線使ったよね・・・?
ビクティニ:それはやむを得ない理由や状況で使う場合があるから、しょうがないんだ・・・。
ミュウ&ビクティニ:・・・というわけで、最後まで見ていただきまして、本当にありがとうございました!今回をもちまして、『北海道&東日本パスで函館旅』を終わりたいと思います!それでは、さようなら!!
『令和初の正月旅行 北海道&東日本パスで函館へ』・・・完
おしまい