皆さんこんにちは。
感染者数が東京都では500人を超えているようです・・・。さらにGOTOキャンペーンが2021年GWまで延長されるようですが、お出かけの時は十分に注意しましょう。そして、無事にワクチンが出来るのを待つのみです・・・。
さて、今回は新潟県にある珍しい名所の駅を2つ紹介します。
青海川駅
新潟県柏崎市に位置し、JR信越本線にある駅です。
『海の見える駅』として親しまれ、駅のホームのすぐ目の前には雄大な日本海が広がっています。
これほど海に近い駅は全国的に見てもなかなか無いでしょう・・・。他に海に近い駅があるとすれば、『海芝浦駅』『下灘駅』『池の浦シーサイド駅』『大三東駅』『北舟岡駅』など、国内においては有数と思われます。
我々が訪問した時は生憎の天気でしたが、晴れた日には日本海がとても風光明媚で、運が良ければ美しい夕日も拝められます。また、青海川駅はドラマ『高校教師』のロケ地にもなっていたことでも有名です。
なお、平成19(2007)年に発生した中越沖地震によって直江津側で土砂崩れの被害に遭ったようです。
これはホテルの部屋から撮った写真ですが、青海川駅は米山の麓と日本海の大海原という大自然に囲まれています。陸側には大きな赤い橋(国道8号線)が掛けられています。夏には海水浴場として賑わいます。
日本海の海岸にはたくさんのカモメが飛び交います。『谷根川』という小さな川が流れており、この駅のすぐ近くには『柏崎さけのふるさと公園』があります。11月~12月にかけてサケが産卵のためにこの川を遡上し、運が良ければ見られるのだそうです。
青海川駅は無人駅であるため入場料はありませんが、信越本線という主要幹線にあるため、ときどき特急列車や貨物列車が通過してくることがあります。しかも、通過する際の合図音や接近放送などは一切無いので、駅見学の際は十分注意が必要です。特に親子連れでこの駅を訪れるのならばなおも注意しなければなりません。列車の発車案内はありますが、電車の到着案内すらありません。また、列車本数としては1~2時間に1本あるかないかの少なさなので、鉄道で訪れる際は時刻表をよく把握しておきましょう。ホームで電車を待つのが不安なら駅の待合室を利用するといいでしょう。
ビクティニ:ホームで電車を待ってたら突然特急列車が通過してくるのにはびっくりしたなあ・・・
筒石駅
新潟県糸魚川市に位置し、えちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン)にある駅です。
この駅は国内では珍しいトンネルの中に位置する、いわゆる『もぐら駅』です。
一見線路も何もない場所に建つただのプレハブ小屋に見えますが、これが筒石駅の駅舎です。しかも、車による駅へのアクセスとしては非常に分かりにくく、駅への道もやや狭い上、坂も急なので少々秘境駅という言葉にはピッタリなほど小さな駅です。また、この駅も先ほどの青海川駅と同様、無人駅なので入場料は一切ありません。
しかし、こんな辺鄙な場所にある駅でも、この駅の構造自体が非常に特殊な造りをしています。つまりどういうことなのかというと・・・。
駅舎からホームへ行こうとすると、2枚の仕切りが千鳥状に配置されています。そしてその奥には・・・。
なんと、地下へ通づるトンネルが続いているではありませんか?!
そう、この駅は何を隠そう『もぐら駅』です。この入り口に設置されている仕切りは列車がトンネルに進入してきた時の風圧を防止するためのものと思われます。東京や大阪など大都市の地下にある駅は大抵地下鉄の駅である事は言うまでもありませんが、地方でトンネルの中にある駅は全国的に珍しいパターンです。このように山の地下にある駅がある例としては、この駅の他に群馬県にある『湯檜曽駅』と『土合駅』、ほくほく線の『美佐島駅』があります。特に『土合駅』は『日本一のもぐら駅』として大変有名です。
改札口から乗り場までは長い階段が延々と続いています。駅舎は海抜約60mでわりと高台にありますが、各々のホームへは駅舎から約40mほど地中深い場所にあり、頸城トンネル(全長約11,353m)の中にあります。
えちごトキめき鉄道にある筒石駅はもともとJRの駅でしたが、平成27(2015)年3月14日にJR北陸本線から第三セクターの路線である『えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン』の駅となったのです。昔の旧北陸本線は海岸沿いに敷かれ、この筒石駅も海沿いにありましたが、旧北陸本線の新しい線路はトンネルを介して建設された際、筒石駅は地下化されました。この駅の通路は頸城トンネルを建設した際、濁澄斜坑として計画していたのを筒石斜坑に変更し、この斜坑を階段通路とし、ここを地下駅として設置されることになったのです。
ビクティニ:こんなところに駅があるなんて・・・。まるで洞窟の中に駅があるみたいだ・・・。
ミュウ:秋芳洞を思いだっしゃった・・・。
階段の突き当りの左を進むと2つ通路が別れています。手前の通路が下りホーム(直江津・新潟方面)、奥の通路が上りホーム(糸魚川・富山方面)になっています。駅舎からは280~290段の階段が各々のホームにつながっており、わずかながら乗り場によって微妙に段数が違います。下りホームは290段ありますが、奥の上りホームは途中で下り坂になっているため、280段とわずかに段数が少ないものの、移動距離としては上りホームの方が長いです(笑)
ちなみに日本一もぐら駅こと土合駅は462段(実質486段)あります。
のりば入り口です。ここには椅子が並べられており、待合室になっているようです。ホームへの入り口は頑丈な扉で仕切られています。これは下りホームへの入り口ですが、上りホームも同様の構造です。しかし、待合室とはいえ、ホームからはときどき風切り音が響き渡り、よほどの物好きでない限り不気味に感じてしまいます。しかも、ここも青海川駅と同様に主要幹線にある駅ということもあり、貨物列車などの通過列車が頻繁に通過します。そのため、時刻表に記載されている到着時刻でなくても突然踏切のような警報音が地下に鳴り響くので知らない人だったらびっくりするでしょう・・・。
ビクティニ:ドアの向こうからすごい音が・・・(゜o゜;
カンカンカンカン・・・(警報音)
ミュウ:わ!ど・・・どうしたの?!
作者:貨物列車が通過するらしい・・・。
筒石駅の乗り場(ホーム)です。ホームは千鳥配置になっています。
ホームの幅は狭く、列車がこのトンネルに入ると風圧が発生し、ホームに居るととても危険です。特に貨物列車などの通過列車がこのトンネルに入ればさらに風圧が強くなるはずですから、列車到着時以外はホームにいない方がよさそうです。ちなみに、一昔前のJR時代は普通列車や貨物列車の他に特急列車やトワイライトエクスプレスなどの寝台列車もここを通っていたのです。
★実際の筒石駅の様子★
★おまけ★
新潟といえば日本海でとれた海の幸が豊富です。ということで、我々が糸魚川方面へドライブの際に『道の駅 マリンドリーム能生』に寄り道。ここではかに料理が名物ということでお昼時にかに天丼定食をいただきました。もし、北陸や新潟へ旅行に行くことがあれば、ドライブがてら寄り道してカニをはじめ日本海の海の幸を堪能してみるのもいいでしょう・・・。
ビクティニ:カニの天丼は絶品だ!やはり日本海でとれた海の幸は違うね!
ミュウ:カニ汁が美味しい!体が温まる~
ゴンベ:うまいっぺ~!
にょろもう:ぼくにも分けてよ~!
『新潟名所の駅 海に近い青海川駅&珍しいもぐら駅こと筒石駅を見学』をお伝えしました。