ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

春の南房総をドライブしてきました

皆さんこんにちは。今回春の南房総をドライブしてきました。

 

2月26日(土) 天気:はれ

 

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館山駅

JR内房線で館山駅までやってきました。朝6時に家を出て館山駅に到着したのが11時半頃。やはり同じ首都圏でも千葉県は広く、房総半島も大きいからかだいぶ時間がかかっています。しかも、内房線の本数も少なく、最近では両数も減りもはやローカル線と化しています。

ここでレンタカーを借りて南房総をドライブします。

ビクティニ:今日は天気がいいから、まさにドライブ日和だ!駅舎自体も洋風な雰囲気で素敵だよ

ミュウ:ここに来たのは初めて!あたり一面、南国って雰囲気でもう首都圏じゃないよね

 

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道の駅ちくら・潮風王国

まずは、昼食を食べに『道の駅ちくら・潮風王国』に立ち寄りました。

ここは南房総市千倉にある道の駅で、漁船のオブジェ(?)も展示されています。この日は晴れているからか、向こうに見える海の水平線と漁船が絵になりますw

ビクティニ:青い空、青い海・・・。

ミュウ:船もあるよ。

 

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道の駅ちくらからは海が見える

道の駅のすぐ近くには雄大な海が見えます。

目の前にあたり一面広がる大海原はどこまでも続いています。

ビクティニ:この海のむこうには何があるのだろう・・・

ミュウ:アメリカだったりしてw

 

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道の駅ちくらにある大きな生け簀

道の駅の中に入ってみると、中央には大きな生け簀があります。まるで本当に魚市場にいるようです。ここでは、南房総ならではの海の幸を堪能するためのお食事や買い物ができます。南房総の海の幸といえば伊勢海老が有名ですが、他に鯨肉も売られています。実はこの生け簀の中には伊勢海老が入っているのです。お土産に伊勢海老や鯨肉を購入して自宅に送ってもらいました。

ビクティニ:大きな水槽だな。この中にカニとか魚とかが入っているのかな?

ミュウ:伊勢海老が入っているんじゃない?

 

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南房総名物 鯨肉を使った竜田揚げやコロッケ
道の駅ちくらでは、鯨肉を使ったグルメが堪能できます。

南房総は『鯨肉』が有名であり、このあたりでは捕鯨が行われる珍しい場所です。鯨は房総半島南部でとれる他、北海道の網走・函館、宮城県石巻、和歌山県の太地でも捕鯨が行われています。鯨肉といえば、かつては昭和30年代の食卓はもちろん、学校の給食でも鯨の竜田揚げが出たほどで、当時としては必ずといっていいほど愛された食材でもありました。

鯨肉はビタミンAが豊富で、低脂肪かつ低コレステロールというヘルシーなものです。 さらに牛肉や豚肉と比べてタンパク質が多く含まれ、脂肪分のほとんどが良質の多価不飽和脂肪酸であるため、成人病の予防にも良いとされています。

ビクティニ:これが鯨肉か!いただきます!・・・うまい!釧路以来に鯨を食べたけれど、やはり独特な味だ・・・

ミュウ:コロッケは美味しいけど、竜田揚げは鉄の味がするかも・・・

 

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南房総の海の幸(伊勢海老汁や海鮮丼など)
昼食は『はな房』という食事処でいただきました。

南房総は海の幸が豊富で、伊勢海老をはじめ金目鯛など様々な海産ものが堪能できるので、魚好きな人にはたまりません。今回は、海鮮丼や伊勢海老の味噌汁を注文しましたが、その時は海鮮丼にアジフライがついていて、伊勢海老の味噌汁も半額だったので、かなりお得だったと思います。
ビクティニ:いただきます!海鮮丼うまい!ご飯も酢飯なのもこれまたうまい。

ミュウ:味噌汁も美味しいよ!

ドレディア:アジフライもおいしいわ!

 

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花畑で花摘み

南房総は関東ではかなり南に位置しているということもあり、通年様々な花々が咲くスポットとしても知られています。

まだ冬でもある2月でも、いろんな種類の花々が彩り一足早い春を迎えます。2月にはポピーをはじめ水仙、金魚草、ストック、キンセンカ、菜の花などの花々が彩りを見せてくれます。そして直営の花畑では、自分の好きな花が自由に摘み持ち帰る事ができます。

ビクティニ:大きな花がいいな・・・。これにしよう。きっと喜ぶだろう・・・

 

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野島崎

道の駅ちくらからクルマを走らせて野島崎までやってきました。

野島崎は房総半島白浜地区にあり、関東最南端に位置する岬です。ここは白い灯台がひと際目立つ『野島埼灯台』がそびえ立っています。晴れ渡った大空に白い灯台が美しい景観を放っています。

 

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野島崎の向こうには太平洋の海

野島崎の海岸の向こうには太平洋が見えます。西側は東京湾と三浦半島や伊豆半島があり、南側と東側はあたり一面海、つまりずっと太平洋が広がっています。ということは、ここから東にあるのは、南鳥島やハワイ諸島でしょうかね・・・。

 

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房総半島最南端の地
関東最南端の地である野島崎は、北緯34度54分5秒東経139度53分17秒のところにあります。

ここは房総半島最南端に位置するということもあり、石碑も鎮座されています。周囲には岩礁が隆起しており、まさしく海の近くにいることを実感させられます。

ビクティニ:向こうに灯台が建っているのね・・・。

ミュウ:それにここから先は大きな海だものね・・・。風が強い・・・。

 

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白いベンチ
野島崎の岩場には『白いベンチ』が鎮座されています。

至るところで時々『白いベンチ』を見かけたりしますが、なぜここに白いベンチがあるのかはわかりません。もしかすれば見栄えを良くするためか、はたまたインスタ映えのために置かれたのか・・・。ちなみに夜になると、晴れた日にはここから天の川が見られることがあり、その白いベンチとはいい夜空とのツーショット写真が撮れます。

白いベンチの所まで登ってみます。登る時は足元が滑りやすいので注意が必要です。白いベンチの所までやってくると、風は強くて帽子が吹き飛ばされそうな勢いですが、ここから見る雄大な海の地平線は雄大であります。また、太陽の日差しもいい感じです。ここでは海の朝日や夕日が見られる絶好なロケーションにもなっています。

 

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最南端の石碑

野島崎の岩場には最南端の石碑も鎮座されています。この石碑はアフリカ産の黒御影石で出来ています。ここは千葉県とはいえ、千葉市からは79kmも離れているんですね。逆に、伊豆大島の方が距離的に近いというのも不思議ですね・・・。

 

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南房総の厳島神社
この岬には小さな神社も建っています。

ここの神社の名前は『厳島神社』という名前で広島の神社というイメージがあると思います。しかし、ここは『子宝の祠』で、子孫繁栄を願う場所だそうです。また、この写真の右側を見れば、『七福神の像』が鎮座され、市杵島姫命を祀った通称・野島辨財天といわれている神社でもあります。他にも境内には松尾芭蕉の句碑や日露戦争の記念碑などもあり、色々な歴史も秘められているようです。

ビクティニ:ウクライナが平和になりますように・・・

ミュウ:世界が平和になりますように・・・

 

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野島埼灯台
灯台も見てみましょう。

野島埼灯台は、いわずもがな房総半島最南端である野島崎に建つ灯台で、断面が八角形になっているのが特徴的です。

この灯台は、慶応2(1866)年に江戸幕府ならびにアメリカ・イギリス・フランス・オランダの四カ国と結ばれたいわゆる『江戸条約』によって建設を約束された8つの灯台のうちの1つとされています。そのため東京湾を行き来する船舶から見れば非常に重要なものとされてきたということもあり、日本で2番目に点灯した灯台として歴史のある灯台なのです。

開国の時に洋式の灯台を建設されることが検討され、明治2年1月1日に観音崎に灯台が建てられたように、野島崎にも同年1月10日に木造の四角櫓型の仮灯台が点灯。さらに2月14日より本灯台の工事にかかり、約10ヶ月かけて12月18日に完成しました。

 

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石油灯器

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灯ろう
完成時の灯台は、白色八角形ながらもレンガ造りが採用されていました。

等価までの高さが30メートル、フランス製の第1等フレネルレンズおよび6千5百燭光の石油灯器が使われていました。明治時代当時は電気がなかったため、石油が主流だった時代、中期は石油灯器、後期になるとチャンス式の石油蒸発白熱灯器やアセチレンガス灯器が用いられていたのです。さらに灯器を『灯ろう』といわれるカバーの中に入れることで、灯火として使用することができたのです。ところが大正12(1923)年には関東大震災が起こり、初代の野島埼灯台はあっけなく倒壊してしまいます。その後は、急きょ応急灯火復旧の策が講じられ、復旧工事が行われますが、灯台自体は鉄筋コンクリートで再建されることになったといいます。

 

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大正時代以降の灯器
大正に入ると次第に電気が普及し、灯台の灯火方式も電化されます。

これまで石油で灯火していたのが、電気で点消灯できるようになります。写真右側の『岡本式日光弁』は大正初期から使われていたもので、自動的に点消灯させるための装置として開発されました。これは、ガラス管の中に揮発性の液体を入れることで、太陽光の熱を吸収し易い黒球と、吸収しにくい白球との温度差を利用しガスの通路を開閉していたのです。

左側の『吉見式時儀点晴灯器』は、大正中期から使用されたもので、日の出や日没時などの時刻に合わせて自動的に灯台を点消灯させるために使われたものです。

 

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N型電球交換装置
昭和の戦後に入ると、灯火方式もさらに近代化が進みます。

これは『N型電球交換装置』といい、昭和30年代に開発されたもので、使用中の電球が断芯(だんしん)した場合、自動的に予備の電球に切り替わる仕組みになっています。野島埼灯台に設置されていた電球交換装置は平成10(1998)年3月まで使用されました。それ以降は写真下の『メタルハライドランプ(MT-250E)』が使われ、現在に至っています。

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フランソワ・レオンス・ヴェルニー

フランソワ・レオンス・ウェルニーが中国上海より慶応元(1865)年に横須賀製鉄所首長として来日。製鉄所が建設されている中、フランス公使の斡旋から、江戸条約によって野島埼灯台や観音埼灯台の建設が行われます。他にも城ヶ島や品川灯台の建設も行われました。明治9(1876)年には帰国すると、フランス海軍技師となったのです。

 

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明治期に建てられた灯台

国内に建てられた灯台は全部で約120基あり、そのうち明治期に建てられた灯台が64基あります。特にや三浦半島に設置された灯台は、明治初期に建てられたものということもあり、観音崎灯台は国内で最初に点灯した灯台として知られていますが、この野島埼灯台ではその次に点灯した灯台であるということは、この灯台の重要さが伺いしれます。

 

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ラッパ管
灯台に設けられていたラッパ管は、大正14(1925)年から使用されていたものです。

これは別名『吹鳴器(すいめいき)』といい、ここから発した音は屋上に突き出た巨大なラッパ管を通して大海原に放たれました。

野島埼灯台では、会場に濃霧が発生したり、あるいは豪雨や吹雪に見舞われた場合、灯台の光が届く距離は著しく低下してしまいます。そこで、このような場合は光より音のほうが効果的であるために、このラッパ管からの音を『霧信号』として使われていたようです。

 

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初代灯台に使用されていたレンガ

初代の野島埼灯台には、レンガ造りが用いられていたのですが、これらのレンガは当時の横須賀製鉄所(現造船所)にて焼かれたもので、フランソア・レオンス・ヴェルニーの指導のもとで造られたそうです。そのため、破片の一部には『ヨコスカ製鉄所』の刻印が確認できます。また、右の初代野島埼灯台に使われていたレンズの破片も見つかっているようです。これらの破片は当時の灯台を物語る貴重な代物と言えるでしょう。

 

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野島埼灯台から見る太平洋
続いて、野島埼灯台を上ってみましょう。

野島埼灯台は、全国で『のぼれる灯台』が16箇所しかないうちの1つであります。ここから見る太平洋の大海原がとても圧巻です。大正14(1925)年に再建された灯台は、白色のコンクリート建築で高さ24メートルある西洋式の灯台です。

ビクティニ:さかまく~なみをきらめく~そらが~♪

ミュウ:ガンバの歌?

 

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伝説の岩屋
野島崎には、不思議なスポットもあります。

『伝説の岩屋』という小さな洞穴で、治承4(1180)年のこと、伊豆の石橋山の戦に破れた源頼朝が安房に逃れ、味方を増やすために房総半島を動き回り、白浜の野島崎にも立ち寄ったエピソードがあります。ここでは、まつられている弁天堂にかたわらの岩へ『野島山』の三文字を刻み、武運再興の願掛けをしましたが、突然の時雨にあい、近くの岩屋に身を寄せ雨をしのいだといいます。そのため、この岩場は『頼朝の隠れ岩屋』として言われていましたが、いつしかここは、その岩屋には深海に棲むという創造の大蛸が海神として祀られるようになったのです。これは、大蛸の海神は海面を鎮め、豊漁を授け、そして人々に幸をもたらすことであろうという説が残っているからです。ここには海神となった大蛸の前にある大鮑やサザエの貝殻が供えられ、そこに賽銭を投げて貝の中に入ると開運間違いなしとのことだそうです。開運だけに貝運ですねwところが、なかなか入らないものです・・・。

 

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房総フラワーライン

房総半島南部には、『房総フラワーライン』という海岸線に沿って道端に咲く花々に囲まれた道路も整備されています。

1月から3月にかけて道端に咲く菜の花を眺めながらドライブする車の旅は楽しいです。この道路は館山市下町と南房総市和田町を約46kmで結ぶフラワー道路で、菜の花だけでなく夏にはマリーゴールドなど、通年様々な花々が彩ります。また、昭和61(1986)年には『日本の道百選』にも認定されています。これも南国ならではの景観でもあります。

 

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洲崎神社
フラワーラインの周辺には洲埼灯台や洲崎神社、アロハガーデンたてやまなどのスポットがあります。

その中でも『洲崎神社』は東京湾に面する立地にあることから、かつては船乗りや漁業の航海神として祀られています。この神社には天比理乃咩命(あめのひりのめのみこと)が祭神とされ、安房開拓神話にも登場する忌部一族の祖神天太玉命(あめのふとだまのみこと)の后神(きさきがみ)に当たります。この神社の石段は147段あり、8月21日にはその急勾配の階段をもみ・さしを繰り返しながら下る神輿渡御ならびに『ミノコオドリ』が奉納されます。

 

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洲崎神社の石段から見る海

途中の石段からは、東京湾の海があたり一面に広がります。夕方に参拝すると夕日も見られることがあるので、まさに神社と海の景観とよく調和しています。

 

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洲埼灯台
先程訪問した野島崎灯台とは別に『洲埼灯台』にも訪れてみました。

この灯台は大正8(1919)年より点灯を開始した、これまた歴史の古い灯台です。ここも東京湾の入口を守る灯台として航行する船舶の安全を支える重要な役割を持っています。灯台の中へは入ることは出来ませんが、近くで見ることができます。しかしながら、訪問当時はグーグルマップで確認したところ『閉鎖中』とのことで近くまで行くことができないのは残念です・・・。

 

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洲埼灯台から見る夕日

洲埼灯台の高台からは、夕日が見えます。あいにく灯台の麓すら行けませんでしたが、脇の小路の先にある高台からは夕日を眺めることができます。晴れ渡った房総の海に夕日がとても美しいですね。

ビクティニ:日御碕や宍道湖の夕日がきれいだったのが懐かしい・・・

ミュウ:千葉の海の夕日もきれい・・・

 

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休暇村館山に宿泊

さて、もう日が暮れてきたので『休暇村館山』に宿泊します。

このあたりも房総フラワーラインにあり、館山湾の鏡ヶ浦に面しています。

 

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房総半島(鏡ヶ浦)から見る富士山のシルエット

天候がいいときは、対岸の向こうに富士山のシルエットが見えます。

特に夕方の富士山のシルエットは、とても美しい景観です。海の向こうに見える富士山も風光明媚な感じですね。

 

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南房総の星空
夜になると、南房総の大空には星空が広がります。

ここでは、南国ならではの満天な夜空を楽しむことができ、天体観測もできます。この日は、休暇村のスタッフの方々による星空の天体観測の解説イベントが行われていたので、参加しました。解説によると、オリオン座をはじめ、てんびん座やさそり座、しし座、北斗七星などの星座が見えます(写真ではわかりませんが・・・)。標高が低いとはいえ、明かりが少ないため上空には無数の星が浮かんでいるのが見えます。

 

 

2月27日(日) 天気:はれ

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房総で一年中メロン栽培している安田農園

さて、朝になりまして、房総でメロン栽培を行っている『安田農園』にも足を運んでみます。

房総の果物といえば、びわやいちご、みかん、ブルーベリーなどがメジャーで、いずれも季節ものですが、この農園では通年メロン栽培が行われています。ここでメロン狩りが出来るとのことですが、残念ながら個人でのメロン狩りは行われていないようです。

代わりに次のプランで案内が行われています。

Aプラン:入園料+1/4メロン試食 600円

Bプラン:入園料+1/2メロン試食 1,100円

Cプラン:入園料+メロン食べ放題(要予約8~11月のみ) 2,000円

私は1/4サイズのメロン試食のAプランを選択しました。

 

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メロンの花

約350坪のビニールハウスには周期ごとにメロン栽培が行われています。メロンはウリ科であるため、花に受粉して実る植物です。受粉は一般的には放っておけば蝶や虫によって受粉されますが、この農園では『人工受粉』で行われているようです。雌花が咲くと、雄花の一部を摘んで雌花に花粉を付けさせることで、実のります。

 

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メロンの実

受粉してから数十日経つと果実が実り、だんだん大きくなってきます。その重みで枝が折れないよう、ヒモで予め吊るしておきます。さらにこの状態から数十日間ほど育て大きくさせます。この時、果実が大きくなるにつれて表面に亀裂が入ります。これは、ある時期になると表皮の成長が止まりますが、果肉はそれでも成長を続けるため、ひび割れの現象がおきるからなのです。この状態こそ、メロンというイメージ通りの網目入りメロンいわゆる『マスクメロン』になる合図みたいなものです。ちなみにメロンには網目のあるものとないものがありますが、この農園では網目のあるメロンを育てています。

 

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マスクメロンの完成
果実に生じた亀裂に網目が入ったところで、網目入りメロン(マスクメロン)の完成です!

亀裂の入っていた箇所に分泌液が流出し、それがコルク質の『層』となり固まりだすと・・・まさにイメージ通りの『網目入りメロン』の出来上がりになります。

農園の方の話によるとたくさんのメロンの花が咲く1本の苗に対して、最初に小さな実を3つ残すそうです。そして3つ残した実の中から一番良いものを1つだけ残し、最終的には1本の苗に実は1つだけ残す状態にするとのこと。また、十日間隔で苗を植えていくことで、通年を通してメロン栽培が出来るという環境になっているわけなんですね。

 

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メロン試食

ということで、1/4サイズのメロンを試食してみましょう。熟し冷えたメロンは果汁いっぱいで、まさにジュース感覚で味わえます。

ビクティニ:甘くて最高にうまい!まさに房総はトロピカル天国!

ミュウ:これは美味しいね!

ドレディア:とても美味しいわ!

この後は直売所みたいなところで小さめのメロンを1玉購入してお持ち帰りにしました。小さなものでも1玉3,000円ということは、結構いいメロンだということなのでしょう。ちなみに売られているメロンはいずれももぎたてで、購入してから十日後が食べ頃だそうです。実際に家でいただいてみましたが、やはりとても美味しかったですよ!

 

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春のマザー牧場

つづいて、マザー牧場にも訪れてきました。

マザー牧場は、千葉県富津市にある観光牧場で、鹿野山付近にある見晴らしの良い牧場です。この牧場は昭和37(1962)年開園と歴史が古く、関東最大級をもつ約250ヘクタールの敷地で、かつては東京タワーの建設予定地にもなっていたそうです。全国的に山地が少ない割には、山深く感じられます。また、周辺の道路も狭い箇所が多いので、地味にアクセスが険しいようです。

ミュウ:ここでも菜の花がきれいに咲いているよ。

ビクティニ:すごい絶景!まるで秘境にいるかのよう・・・。

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マザー牧場 菜の花畑

春になると、道端に咲く菜の花が彩りを見せてくれます。あたり一面に広がる黄色い菜の花畑は、まさに春の彩りを見せてくれます。

マザー牧場へのアクセスは、JR内房線佐貫町駅または君津駅から路線バスが出ているので、鉄道での訪問もできます。

ビクティニ:は~るがきた、は~るがきた♪

ミュウ:今日は天気がいいからまさに春って感じ。

ドレディア:菜の花きれいね。

 

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動物ふれあい牧場

動物ふれあい牧場では、様々な動物たちを見ることができます。

羊をはじめ、ヤギやウサギなどがのんびり暮らしています。そして、羊たちの納屋も地味に良い雰囲気を出しています。

ビクティニ:羊がいっぱいいる・・・。

ミュウ:ヤギもかわいいよ。

 

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マーラ

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ヤギ

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カピバラ

ここでは羊やヤギ、ウサギの他に、マーラやカピバラの動物が暮らしています。

牧場のイメージで言うと、牛やヤギ、羊などが飼われているというイメージであるのですが、マーラやカピバラも飼われている牧場は、そうはないほど珍しいのではないでしょうか。

 

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マザー牧場名物ジンギスカン
さて、昼食にマザー牧場の名物『ジンギスカン』をいただきます。

ジンギスカンはラム肉(羊の肉)と野菜盛りでセットになっています。セットで2~3人前とかなりのボリュームです!まずは、牛脂を円形の鉄板に流してからラム肉をすべて投入。入れた途端ジュワ~ッとうまそうな音が響き渡ります。これは食欲がわきます!そして、肉がある程度焼けたら野菜もまんべんなく入れて、ジンギスカン用のタレを掛ければ・・・。

 

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ジンギスカン焼きそば

ジンギスカンの出来上がり!さらに麺やとうもろこしも入れて、焼きそば風にしてみました。これはうまそうです!

ビクティニ:食欲がわいてきた・・・いただきます!・・・超うま~い!!

ミュウ:焼きそば風にすると余計に美味しい!

ドレディア:とうもろこしも美味しいわ!

一人ではぎりぎりで満腹になりました・・・。

 

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マザー牧場のソフトクリーム

マザー牧場といえば、ソフトクリームも美味しいです。今回は、チョコソフトをいただきました。ショコラの乗っかったソフトが、美味しさ抜群です。

ビクティニ:チョコソフトも甘くてうまい!

ミュウ:チョコも美味しいね!

 

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マザー牧場の遊園地エリア

マザー牧場には、観覧車からいろんなアトラクションもあり、牧場の遊園地といった感じです。それらのアトラクションのなかでも、『カード迷路ぐるり森』が一際目立ちます。1回500円で遊べるとのことで、我々も参加してみました。いろんな謎解きをしながら迷路内を探検し、謎解きをすべてクリアした上でボスと対決するという感じのようです。参加してみるも、迷路内では行ったり来たりで迷いまくりでしたが、いい運動にはなったと思いますw ボス戦にも挑むも、ボスが倒せず・・・。

ちなみに1回遊ぶと次回300円で遊べるチケットがもらえるそうです。

ビクティニ:カード迷路か、面白そうだなw

ミュウ:遊んでみようか。

10分後・・・・・・

ビクティニ:ボスに逃げられた・・・・

ミュウ:おやおや惜しかったね

作者:ぜえぜえ・・・もう汗だくだよ・・・

 

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馬に餌やり

馬に餌やりをすることもこの牧場ならではの楽しみです。馬へのえさやりは1回300円のようですが、馬に餌やりする時、擦れ擦れで馬の口に近づけると手が噛まれそうです・・・・。しまいには馬の口めがけて餌を投げてしまいましたw

 

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マザーファームツアーDX
さて、マザー牧場の真骨頂の広さが感じ取れる『マザーファームツアーDX』が1時間毎に開催されています。

大きなトラクターが牽引する客車に乗車して、1時間で雄大な牧場を回ります。このコースは、全長2.4kmあり、じっくり長閑な牧場を肌で感じることができます。この日は、かなり人気があるのか、いずれの便が満席のようです。ちなみに我々は14:30からのツアーに参加しました。

 

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うしの牧場 

マザーファームツアーのあるエリアでは、牛がたくさん飼われています。牛たちがのんびり暮らす姿を見ていると、どこか心が和みます。また、天気がいい日は牧場から見える東京湾や富士山などが一望できます。

ビクティニ:長閑な雰囲気だな・・・。それにしても牧場なのに海が見えるのは不思議な光景・・・。

ミュウ:ここは東京に近いのにどこかのんびり感があるね・・・。

 

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スコティッシュハイランドキャトル

ファームツアーで通る『マザーファームエリア』は、マザー牧場の中でも特に広く、様々な種類の牛が飼われています。その中でも、『スコティッシュハイランドキャトル』といわれる毛深い茶色い大きな牛が一際目立ちます。角がとても大きく見えるため、まるでマンモスのような体格です!

スコティッシュハイランドキャトルは、スコットランドという欧米の北国に生息し、別名ハイランド牛ともいわれています。そのため、寒さに強く、角が大きくて毛深い体格になっているのだと考えられます。

 

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動物とのふれあい
ファームツアーでも動物たちとのふれあいがあり、5~10分の間だけ動物たちと触れ合えることができます。

ファームツアーエリアで飼われているのは、ヤギや羊、そしてアルパカの3種類で、間近で触れ合えるのが魅力的です。さらに餌もくれるので、いろんな動物たちに餌やりをするのも楽しみの1つです。

ビクティニ:羊たちが寄ってきた!

ミュウ:餌がほしいから近寄ってきたのかな。

 

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ヤギ
ヤギも餌をくれといわんばかりに近寄ってきます。

ヤギは、高い場所を好む動物です。一見おとなしそうで草食動物ですが、実はかなり活発的で、人間が登れないような崖でさえ軽く登れてしまうほど。また、ヤギは紙も好物ですが、有害な紙を与えてしまうと、死に至るためやってはいけません。

ヤギは大昔から家畜として飼育され、用途によって乳用、毛用、肉用、乳肉兼用など様々で、それら品種は数百種類に及びます。ヤギは粗食にも耐えることができ、険しい地形も越えられるような強靭な性質をもっていることから、山岳地帯や乾燥地帯などで生活する人々にとって貴重な家畜となっているのです。ヤギといえば、『アルプスの少女ハイジ』のユキちゃんでもお馴染みということもあり、山羊の乳を絞っている場面は見たことがあるので、牛乳と同じようにヤギは乳用として使われるのは想像できますね。

 

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アルパカ
アルパカはラクダ科の生き物で、主に南アメリカに生息しています。

南アメリカでは家畜としても使われ、良質な体毛を持っていることから、古くから衣類の原料として重宝されています。これは毛を利用するために品種改良されたものであり、その毛は今日でも幅広く利用されているからです。毛の太さは12~28マイクロメートルあり、アルパカの毛は刈り取るまで伸び続けるため、約2年間くらいは切らずに放置しておくと地面に届くほどに伸長するそうです。ちなみに、アルパカは唾を吐いてくることがあるので、近寄ると大変なことになります・・・。

ビクティニ:わ!唾を吐いてきた!

ミュウ:近づくとアレになっちゃうかも・・・。

 

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牧羊犬
放牧場にいる羊たちを1匹の犬で追いかけ回すショーも行われています。

『牧羊犬』といい、家畜(主に羊たち)の群れを誘導したり、見張りをするためのいわゆる作業犬なのです。特に、人間による盗難あるいはオオカミの捕食などから放牧場を守るために訓練されています。このことから、『羊飼いの犬』ともいわれたりすることがあります。

 

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いちご狩り
マザー牧場では、季節によって様々なフルーツ狩りも行われています。

1月から5月にかけては、いちご狩りが実施されており、マザー牧場のいちご園は、いちご狩りとしては珍しい『立体型7段式水耕栽培』が用いられています。品種は『とちおとめ』『紅ほっぺ』『やよい姫』『もういっこ』『かおり野』の5種類ですが、この日は『紅ほっぺ(静岡産)』と『とちおとめ(宮城産)』の2種類のみのようです。ただ、熟したいちごがなくなり次第終了とのことなので、いちご狩りをしたい人は早めに来られることをおすすめします。いちごを採る時は、甘い匂いに赤く熟したものだけ採ります。

ビクティニ:このいちごは、大きいからこれにしよう!

 

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採ったいちごは持ち帰るか試食ができる

自分で採ったいちごは、その場で試食なり持ち帰ることができます。

試食するときは、配布されているミルクにつけて食べてもよし、家に帰ってから堪能するもよし。採ったいちごはパック詰めなのですが、持ち帰る時は重圧をかけないよう注意が必要です。また、あまり日持ちはしないので、早めにいただきましょう。

ビクティニ:ミルクにつけて食べると・・・うまい!!

 

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マザー牧場のイルミネーション

この日のマザー牧場では、イルミネーションも開催されていました。

本当はイルミネーションも見てみたいのですが、レンタカーの返却時間の関係で長居はできません。

ビクティニ:イルミネーションとてもきれいだけど、もう帰らないといけないのね・・・。

ミュウ:残念だなあ・・・。

 

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マザー牧場から見える夕日

マザー牧場からは、美しい夕日が見れました。東京湾の向こうに浮かぶ日差しが美しさを醸し出しています。この夕日を見ていると、なんとも言えない寂しさを感じさせます。

 

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木更津駅

さて、木更津駅にクルマを返却した後、電車で帰宅します。

ビクティニ:さて、帰るか。たまには千葉にも出かけるのもいいもんだ。

ミュウ:埼玉には海がないから、久々に海が見れてよかったね。

 

『春の南房総をドライブしてきました』をお伝えしました。

おわり