みなさん、こんにちは。
今回は、広島の平和記念公園(原爆ドーム)にて折り鶴を捧げ、広島港から銀河クルーズで厳島神社へ参拝に行こうと思います。
まずは広島電鉄の路面電車で原爆ドームへ行きます。
ビクティニ:今日は広島港からクルーズツアーに参加して厳島神社へ参拝に行くけど、その前に平和記念公園で『あること』をしてから参加しよう
ムーミン:『あること』って?
ビクティニ:実はこれから行く原爆ドームにはとても悲しい歴史が刻まれているんだ
ということで、広島のシンボルであり、そして平和への象徴としての存在意義を表す“原爆ドーム“にやってきました。
原爆ドームは、かつて“広島県産業奨励館“として大正4(1915)年に建てられたもので、被爆前は広島を代表する建築として親しまれ、観光名所にもなっていたそうです。
当初は、軍需などで発達した県内産品の販売促進を担う物産陳列館として栄え、館内には展示や講演に使えるほどの部屋があり、イベントの会場にもなったといいます。例えば、大正10(1921)年に開かれた全国菓子飴大品評会(菓子博)では多くの来場者で賑わっていたという記録が残されています。
ところが、1940年代になると戦局が悪化し、昭和19(1944)年には奨励館としての業務が停止され、戦時行政の事務所として使われました。そして、運命の昭和20(1945)年8月6日・・・。
広島市の上空で原子爆弾が投下!
ほぼ市街地の真上で炸裂した原爆が炸裂したことで、強烈な熱線と爆風に見舞われ、一部を残し崩壊しました。
被爆時の残骸が“原爆ドーム”という遺構として当時の惨禍を物語っています。『戦争の恐ろしさ』を後世に伝えるべく今でも保存され、平成8(1996)年には世界遺産に登録されています。これこそ、“世界に平和の尊さを語るために無くてはならない存在“なのです。
“原爆の子の像“も平和の象徴を表すシンボルの一つです。
これは原爆で亡くなった多くの子供たちの霊を慰め、世界に平和を呼びかけるために建立されました。碑文には『これはぼくらの叫びです。これは私たちの祈りです。世界に平和をきずくため』と刻まれています。てっぺんには折り鶴を捧げ持つ少女のブロンズ像、その左右には少年と少女と明るい希望を象徴しています。
そして、その周りに飾られている無数の千羽鶴・・・。これらは平和の思いを込めるためのもので、現在でも国内外から多くの折り鶴が届けられています。
そのため、別称『千羽鶴の塔』とも呼ばれ、年間を通して多くの千羽鶴が供えられています。
ビクティニ:この像、ぼくの形に似ている。つまりぼくこそ『平和の思いを示す』ために生まれたんだ。ということで、自分も折り鶴を作って平和への祈りを!
折り鶴を自分でつくり、平和記念公園にある折り鶴がたくさん飾られているガラスケースの開いているケースに置いて供えます。
折り紙は公園内にあるレストハウス売店で購入できます。
今回は、近年ウクライナやロシアでの戦争が度々ニュースにもなっていたりするので、それも兼ねて折り紙にメッセージを書き、それで折り鶴を作って原爆の子の像の近くにあるケースに供えました。
更に、平和を送るためのメッセージカードももらえるので、自分で折った折り鶴とともに捧げたりもしました。そして、メッセージカードは原爆の子の像の周りにある折り鶴コーナーのポストに入れます。
これで平和祈願したことになるので、広島に来たら折り鶴を捧げて平和祈願したいものです。
さて、クルーズのツアーに参加するために広島港へやってきました。
銀河クルーズのツアーの集合場所は、瀬戸内海汽船ののりばになります。そこで受付を済ませ、待合室で待機。11時からツアーが始まります。
そして、広島港に停泊している豪華絢爛なクルーズ船こそ今回参加する“宝船銀河クルーズ“です。
このクルーズツアーで厳島神社のある宮島へ初詣に行きます。
ビクティニ:今回はこちらの“銀河クルーズ“で宮島の厳島神社へ参拝に行きます
ムーミン:立派な船だね!
11時30分に広島港を出港しました。
宮島へ向けて優雅な航海がはじまります。
宮島へ向かっている間、食事をしながら瀬戸内海の景色を楽しむことができます。豪華なクルーズ船で厳島神社へ初詣に行くととても特別感のある船旅を感じさせます。いつもなら宮島口から行く連絡船とは違ったクルーズ船での厳島神社への参拝ツアーこそ、初詣にふさわしい船旅です。
ビクティニ:いろんな船が行き交っている。松山とかへ向かうフェリーに、周りの島々へ行くための連絡船も・・・
ゴンベ:いただきます!・・・おいしい!
ムーミン:瀬戸内海にはいろんな島が浮かんでいるんだね
みきゃん:せや、瀬戸内海には大小の島が浮かんどるけんよ
江田島をはじめ、似島、大奈佐美島などの島々が瀬戸内海に浮かんでいるのが見えます。
クルーズ船は広島の市街地のある陸地と瀬戸内海に浮かぶ島々の間を進んでいきます。近代的な街の風景と自然のままの風景という広島らしい景観が眺望できるのも瀬戸内海ならではのクルージングの醍醐味でもあります。
ムーミン:あの山のような島はなんだろう?
ビクティニ:あれは『似島』という島だよ。そして、あの島の山は『安芸小富士』で、形が富士山に似ていることから、“瀬戸内海に浮かぶ富士山“ともいわれているんだ
広島港を出てから約1時間・・・海に浮かぶ大鳥居が見えてきました。
いわずもがな厳島神社のある“宮島“です。
厳島神社はもちろん宮島自体も世界遺産になっており、厳かな信仰と自然環境に囲まれたような雰囲気が漂っています。そして、海の上に浮かぶ大鳥居も、まさしく厳島神社としての特徴感も感じさせます。
クルーズ船のデッキから見ると、まさに瀬戸内海の上から厳島神社を見ているという臨場感が実感できます。
12時40分に宮島港へ入港。
ここから約3時間、宮島を自由に散策します。
集合時間は15時40分なので、それまでの間、厳島神社へ参拝に行きましょう。
ビクティニ:さて、これから厳島神社へ初詣に行こう
ムーミン:聞いた話だと水族館もあるみたい。ぼく水族館にも行きたいな!
ゴンベ:宮島に来たら牡蠣食べたいっぺ!
みきゃん:厳島神社はほんまにパワースポットじゃけん
宮島に上陸すると、至る所でシカが見られます。
奈良公園のシカと並んで、日本における野生のシカが間近で見れる有数のスポットです。
宮島に生息するシカはニホンジカです。野生動物として自然生態系の重要な構成種であるとともに、住民たちから大切に扱われてきた歴史があるといいます。また観光要素の一つでもあり、宮島といえばシカというイメージが定着しています。
宮島は“安芸の宮島“と言われる風光明媚な島で“日本三景“の1つに選ばれています。
宮城の松島や丹後の天橋立、そしてここ宮島の3箇所が日本三景に指定されています。まわりの松の木や背景の海や山々の景色がいかにも日本らしい風景です。
そして、忘れてならないのは、この島自体が世界遺産に登録されているということです。
ビクティニ:何度来ても風流・・・。牡蠣の浜焼きの匂いも懐かしい・・・
ムーミン:潮の匂いもしてくるね・・・
宮島は平清盛ゆかりある島とも言われています。
平安時代のこと、かつて“平家の総帥”と言われた平清盛は、久安2(1146)年に安芸守の任に就きました。
29歳という若さで、瀬戸内海の制海権を手にし、巨額の富を得たといいます。平家の栄枯盛衰を描いた“平家物語”によると、この頃に清盛はある夢を見たそうです。その夢は、僧が清盛に「厳島神社を造営すれば、必ず位階を極めるだろう」というお告げをするというもの。清盛はそのお告げにしたがい、厳島神社の造営を行いました。社殿の造営以外にも、京都や大阪の文化を伝えたり、美術・工芸品などを奉納したといいます。このような経緯から、平清盛は宮島への信仰を深めたのです。
宮島に来たら牡蠣はぜひ食べておきたいものです。
普通に牡蠣の浜焼きを食べてもいいのですが、牡蠣のカレーパンはこれまた絶品です!
文字通り牡蠣の中にカレーパンが入っています。
ビクティニ:牡蠣入りカレーパンはやっぱりうまい!
ムーミン:おいしい!カレーパンはみんな大好きだもんね!
厳島神社への参道を進んでいくと、海に浮かぶ赤い大鳥居が見えます。
遠くから見ても威風堂々とした姿でそびえ立っています。まるで海の神社です。
以前来た時は改修工事が行われていましたが、力強くて赤い大鳥居が復活し我々を魅了します。
厳島神社の大鳥居は、社殿から約160メートルの海上に建てられ、高さ16.6メートルならびに棟の長さ24.2メートル、さらに総重量は約60tとされ、木造の鳥居としては日本最大級とされ、国の重要文化財にも指定されています。
現在の大鳥居は、平安時代から数え9代目にあたるものとされ、明治8(1875)年に再建されたものだそうです。
構造は左右2本の主柱の前後を袖柱が支える『両部鳥居』であり、主柱は上部で大貫を通して繋ぎ、その上に大鳥居の屋根下の棟にあたる笠木と島木が置かれているのが特徴的です。
干潮になると、大鳥居のふもとまで近づくことができますが、ほぼ満潮のようです。
ビクティニ:おお、大鳥居が元の美しい姿に復元されている!赤い大鳥居が立派だ!
ゴンベ:もみじ饅頭があれば最高だっぺ~
ムーミン:海の上に大きな鳥居が立っている!この光景初めて見た!
みきゃん:がいな立派な鳥居じゃけん!
さて、厳島神社へ初詣します。
まずは、参拝へ行くには受付で拝観券(300円)を購入します。
・・・と言いたいところですが、入り口は大変混雑していて、入るまでに結構時間がかかりました・・・orz
改めて厳島神社についてお話すると・・・
厳島神社は、推古天皇が御即位された593年に佐伯鞍職 によって御創建されたと伝えられ、1400年以上の歴史があると言われています。ここは先程の原爆ドームと同様、1996年に世界遺産に登録されています。
『神を斎 き祀 る島』を“厳島“として島全体が神の島として崇められていたことから、陸地でなく潮の満ち引きする場所に社殿が建てられたそうです。そのため、厳島神社は『海の神社』と呼ばれることもあるのだとか。
ビクティニ:まるで竜宮城のよう・・・。境内に海水が満ちているのもまた雰囲気出ている。でも混んでいるのがたまにキズ・・・
ムーミン:ここが神社とは信じられない!海の上に神社が建っているなんて不思議だね
厳島神社は、道開きの神様である猿田彦神が御祭神で、社殿の奥には陰陽石が祀られています。 その社名や御神体などからパワースポットとして、夫婦円満や子宝、旅の安全などのご利益が得られます。
ビクティニ:今年も事故がないよう安全に旅が続けられますように・・・
ムーミン:世界中に平和が訪れますように・・・
ちなみにこの後、水族館もちょっと見ようと思ったのですが、御朱印をもらうために長蛇の列に並んでから1時間も経っていたので、結局見る時間も無く、むざむざクルーズ船に戻ってしまいましたorz
クルーズ船に戻り、15時40分頃に宮島港を出航し広島港へ戻ります。
ビクティニ:厳島神社に参拝したはいいものの、御朱印をもらうためにあんなに長時間並ばされるとは思わなかったorz
ムーミン:水族館までは行きたかったけど、しょうがない・・・
みきゃん:まあまあ、いつでも行けるけん
ゴンベ:でもさっき食べた牡蠣のカレーパンは美味しかったっぺ
帰りの便では、おしるこが出されました。
瀬戸内海の景色を眺めつつおしるこを食べるのもまた乙なものです。
帰りのクルーズ船でもデッキに出て瀬戸内海の景色を楽しみます。
帰りの便で改めて見ると、やはり瀬戸内海に浮かぶ島々と反対側に見える広島の港町がいい感じです。夕暮れの瀬戸内海は、どこか黄昏を感じさせます。
ビクティニ:瀬戸内海の夕焼けが懐かしい・・・
ムーミン:こんなに素敵な海の夕焼けを見たのは初めてだよ
みきゃん:やっぱ瀬戸内海の夕焼けはええもんじゃ
ゴンベ:ミュウも連れてってやればよかったっぺ
広島港には16時40分ごろに入港。
これにて銀河クルーズによる厳島神社への参拝ツアーは終了です。
ビクティニ:水族館までは行けなかったけど、参拝できたのはよかった
ムーミン:けっこう楽しかった船旅だったよ
ゴンベ:お食事も美味しかったっぺ
みきゃん:広島での船旅も楽しかったけん
夕食には、広島名物のお好み焼きをいただきました。
広島のお好み焼きには、うどんかそばが入っているのが特徴的で、なかなか食べごたえがあります。今回は広電本社前の停車場周辺をGoogleMapの検索で探し、見つけたお店でお好み焼きをいただきました。やはり目の前でお好み焼きを焼く光景を見ると、まさしく「食べるのが楽しみ」という気分になります。
ビクティニ:では、広島名物のお好み焼きをいただきます!・・・うまい!
ムーミン:これが広島のお好み焼きか!・・・おいしい!こんなに美味しいものを食べたのは初めて!
ゴンベ:うんまいっぺ!
みきゃん:三津浜焼きもええけど、広島のお好み焼きはおいしいけん!
ちなみに、このお店でお好み焼きをいただきました。広島駅にあるお店で食べようとするとどうしても混むのですが、穴場らしき場所にあるため、このお店ではあまり混みません。これから広島でお好み焼きを食べたい人は参考までに・・・。
明日は四国の松山へ移動するため、グランドプリンスホテル広島に宿泊します。
広島港に近いため、フェリーや高速船で愛媛へアクセスにはうってつけです。しかも目の前が海で温泉もあるので、まさにリゾート感があります。また、売店にはもみじ饅頭や牡蠣系のお土産の他、お好み焼きセットも売られています。
ビクティニ:では、明日は四国の松山へ行こうと思います。
ムーミン:四国ってことは、ずっと海の向こうを渡るのか・・・
みきゃん:そうじゃ。広島港から松山へ行く船が出とるけん
ゴンベ:松山に来たらタルト食べたいっぺ。あれ結構美味しいんだっぺよ
広島のプリンスホテルの部屋はとても広く、自分のような一人旅(?)でも広い部屋を用意してくれるので、大変快適に過ごせます。この後、お風呂に入ってぐっすり寝ました。
ビクティニ:みんな、おやすみ。明日は愛媛県へ行き、松山城と『ある駅』を見学します
ゴンベ:鯛めしが食べたいっぺ
ムーミン:どうせなら海が見える所へ行きたい
みきゃん:その海の見える駅ならビクティニくんが知っとるけん。行ってみればわかるけんよ
『広島の平和記念公園で折り鶴を供える&銀河クルーズで厳島神社へ初詣』をお伝えしました。