皆さん、こんにちは。
今回は、加計呂麻島の見える“高知山展望台”へドライブに行きました。
★ばしゃ山村から高知山展望台へのルート★
ばしゃ山村を11時ごろに出発し、高知山展望台までクルマを走らせます。
所要時間としては1時間半~2時間ほどかかります。ほとんど国道58号線を通るルートで、途中の案内の看板を見落とさなければ迷うこと無く行けるかと思いますが、国道から展望台までの道が狭い上、路肩に落石が転がっている可能性があり、また対向車にも注意して進まなければなりません。
そして、奄美大島は鹿児島県の離島ですが、それでも島の面積自体が大きいので、北端から南端までクルマで移動するだけでも、少なくとも1時間以上はかかると思われます。したがって、移動する際はなるべく時間に余裕を持つことが重要です。
Googlemapに出ている国道58号線は、鹿児島市を起点として、種子島やここ奄美大島を経由し、沖縄本島の那覇市へ至る一般国道です。
国道58号こそ、かなり特殊な国道で、海上ルートにもその距離が含まれています。その海上ルートが名瀬港から出るフェリーの航路が国道58号に当てはまるものと思われます。そして、海上ルートも含む日本一長い国道もまた、その国道58号で、全長はなんと約882kmに及びます。しかも、驚くべきことにそのうち海上ルートが約610kmと全体の約7割を占めているのだそうです。フェリーの航路も国道58号の一部とはいえ、大半の区間が海上区間と考えると、とんでもない長さですね・・・。ちなみに、国道58号全体のうち約70㎞は奄美大島区間です。
ばしゃ山村に別れを告げ、奄美大島南部へ向けて出発します。
ケンムン村の人形に見送られ一行はばしゃ山村を後に・・・。
ビクティニ:ありがとう、ばしゃ山村とケンムン村。
ヤドキング:高知山展望台へゆこう
ところん:バイバイ、ケンムン村の村人たち
さて、高知山展望台へ向けてクルマを走らせていきます。
しかし、時刻は11時半でお昼時なので、途中の『ひさ倉』というお店で鶏飯をいただきます。昨日に続きこの日も鶏飯を食べることになり、さらに焼き鳥もいただきました。
5人:いただきます!
鶏飯のお店のすぐそばにソテツの無人販売所がありました。
小型のソテツ1株500円で販売されています。また、持ち帰り用のビニール袋も用意されています。せっかくなので1株購入して持ち帰りました。最初は離島から関東へ送れるか心配だったのですが、一応宅配便で送れました。そして、ソテツが自宅に届いた時には、植木鉢に移し替えて窓際に置いて育てています。
途中のパーキング『三太郎の里』で休憩します。
ここは奄美市住用観光交流施設で、観光案内所をはじめお土産・特産販売所のほか、機織り体験のスペースやカフェなども併設されています。また、レンタサイクルがあり、周辺の内海自然公園内を回ることが出来ます。住用地区にはマングローブ林やオヒルギやメヒルギの群生も見れる他、浜辺が丸石で埋め尽くされた『ターバマ(高浜)』や落差が九州一とされる『タンギョの滝』など地元民しか行くことの出来ない難所のスポットもあるそうです。
ビクティニ:とりあえず、ここで一回休憩するか。ところで、あの湖みたいなのは?
ヤドキング:あれは『内海』といって、海がせき止められてあのような湖になったようじゃ。ちなみに時間帯によってはあの内海が干潮になると、岸沿いのマングローブが見れるらしい
太陽の里の周りは『川内フナンギョの滝(内海コース)』が近くにあるほか、『古道三太郎峠(西仲間コース)』、更に遠いところでは『マングローブ(山間コース)』、『戸玉(市コース)』があります。
中でもフナンギョの滝や三太郎峠では、奄美のいきものが見られることがあり、三太郎峠でも昨日のナイトツアーの開催場所にもなっており、アマミノクロウサギもそこで見られます。ただし、あの辺はハブやヘビげ出没しやすく、ヤブも所々あるので、注意が必要です。
三太郎峠という名前がついたのは、古名で『須垂峠』と呼ばれていましたが、明治32(1899)年に畠中三太郎がその峠付近の山林を買い取って峠の開墾を始めたのが由来とされています。その一環として頂上に茶屋を開店させたそうです。そんな畠中三太郎の名に基づき『三太郎坂』と呼ばれ、いつしか『三太郎峠』と呼ばれるようになったのです。
国道58号を道なりに進み、地蔵トンネル手前で斜め左へ続く道に入り、道標に従って進んでいきます。
途中で1車線分の幅しか無い細い道を進んでいきます。対向車に注意しながら慎重に進み、路肩に落ちている石にも注意して進みます。なんか2年前の天草ドライブを思い出します。
細い道を延々と進み、高知山展望台の入り口駐車場までやってきました。
展望台まではここから階段を進み遊歩道(?)を進むとたどり着くようなので、行ってみましょう。
展望台まではこのような鬱蒼とした道を進んでいきます。
しかし、足元には落ち葉が散乱しており、周りの柵も草や蔓に覆われているような感じだったので、ちょっと不気味です・・・(・・;)
しかも入り口には『ハブ注意』の看板も設置されていたので、いささか不安な気持ちになりましたorz でも、道から外れなければハブのような危険生物に遭遇することはないでしょう・・・(道に出てこないとも限らないので訪問当時は本当に緊張しました)。ガイドブックに出るような観光名所とはいえ、なかなかスリリングな場所にあるものですな・・・。まるで本当にジャングルの中にいるようです。もし夜にこんなとこに来たら流石に怖いです・・・。
ジャングルのような道を進んでいくとひらけた広場が見えてきました。
ここが高知山展望台です。
鬱蒼とした森の中を抜けた先にある展望台で、奄美大島の観光名所にして絶景スポットにもなっています。広場に休憩用のテーブルや椅子こそ設置されているものの、ここにも雑草が茂っています。様子を見る限り一応整備こそされているものの、椅子に座るのにはちょっと勇気がいりそうです。左側の螺旋階段のある塔が展望台になります。
早速、展望台のてっぺんまで上がってみましょう。
展望台からは瀬戸内町の海、そして向こうには加計呂麻島が見えます。
瀬戸内町の海を見ていると、陸と陸に囲まれたような海に小さな島々が浮かび、あたかも広島で見た瀬戸内海のような風景を思い出します。
奄美大島の南端部に位置する瀬戸内町は、写真のように加計呂麻島や請島、与路島などの離島が浮かぶ大島海峡の風景が、まさしく瀬戸内海のような風景から、別名『瀬戸内』にちなむという由来からだそうです。なるほど、いかにも『瀬戸内海のような』風景ですな。
ビクティニ:すごい絶景だ!まるでいつか行った広島のような風景。ところで、向こう岸のもう1つの大きな島はなに?
ヤドキング:あれは『加計呂麻島』じゃな。面積77.4k㎡、地形を見る限り海岸線に沿うような細長い島じゃな。でもあそこの海岸線はリアス式海岸のようにギザギザになっとる。島内には30箇所ものの集落があり、あそこの町の港から定期船が1日数往復運行しとるようじゃ。
展望台からV字状の地形に古仁屋という港町が点在しているのが見えます。
古仁屋港からは加計呂麻島へ行く町営定期船が瀬相港と生間港へそれぞれ出ている他、請島や与路島への町営定期船も出ています。また、鹿児島港から奄美群島を結ぶフェリーも寄港します。また、その港に隣接する『せとうち海の駅』では海産物を使ったグルメが堪能できる他、水中観光船も出ています。まるで天草の牛深を思い出します。
高知山展望台から更に先へ続く道が駐車場へ戻るための道が続いています。
またジャングルのような森の中を歩く羽目に・・・。しかも、駐車場への道のりがまた長く5分ぐらい歩きました。中には蔓や草が道へはみ出ており一部の箇所には柵のない獣道のような道を通る時はハブが出てこないか流石に不安になりました・・・。道端のヒカゲヘゴとか周りの木々に囲まれた中を歩くのは、まさしくジャングルの中を冒険しているかのような臨場感を覚えました。
長い森の中の道を歩いて、ようやく駐車場に戻ってきました。
やはり、入り口の「ハブに注意!」の看板を見ると、緊張をあおるようでビビりますw
ビクティニ:展望台から戻ってきたよ。でもここへ戻る時、鬱蒼とした森の中を通るのはちょっと怖かったな・・・。もうあんな森の中は二度と行きたくない・・・
ところん:ハブが出ないか不安でしたね・・・。虫が出てきそうで怖かった・・・
駐車場の広場には、トイレやベンチがあり、ちょっとした休憩もできます。
広場に植えられたソテツも南国感を醸し出しています。
ビクティニ:ここから見る山地の景色もまた絶景だね
ところん:ソテツの植物が亜熱帯感出ていますね
ヤドキング:素晴らしい眺めじゃのう
ビクティニjr&サンドパン:たのしかった~♪
さて、高知山展望台まで行ったところで、名瀬方面へ戻ります。
しかし、途中のパーキングでたこ焼きを売っていたので、たこ焼きをいただきます。7個で500円だったので、気軽なおやつとなりました。
3人:たこ焼き美味しい!
この日は、ホテルサンデイズ奄美に泊まります。
名瀬市街に入った時にはものすごく雨が降ってきました。やはり奄美大島は雨の降りやすい地域ですね。でも、雨はこの後すぐに止んだようです。本当に奄美の天気は変わりやすいものですね。
ビクティニ:今日泊まるホテルに到着だ。それにしてもすごい雨だ・・・。ぼくは大雨に弱いんだ・・・
ヤドキング:とりあえずチェックインしようかのう
ホテルの部屋からは、名瀬港が見えます。
港には漁船が停泊しており、たくさんのコンテナが留置されています。おそらく奄美大島からの物資や特産品などを本土へ運ぶためだと思われます。名瀬港からはフェリーも出ており、鹿児島~本港~徳之島~沖永良部島~与論島~沖縄を結ぶフェリーが運航されています。便によっては喜界島やトカラ列島の島々を経由するフェリーも運航されています。
夕日を見るため大浜海浜公園の高台にある『みはらし広場』へやってきました。
先程まで降っていた雨も止み、夕方には晴れたおかげで美しい夕日を見ることが出来て感激です。ここも奄美屈指の夕日スポットで、大いなる東シナ海の大海原と紅色の夕空に思わず感動してしまいます。大海原を優しく照らす夕日は、水平線の厚い雲の彼方へ沈んでいきました・・・。宮古崎から見る夕日もきれいですが、みはらし広場から見る夕日もまた感動モノです・・・・。
ビクティニ:奄美の夕日は涙が出るほど美しい・・・。
ヤドキング:今日もあっけなく終わったのう・・・。
ところん:海の彼方へ沈む夕日が切ないですね・・・
ビクティニjr&サンドパン:ゆうひきれい~
さて、奄美の夕日を見たところで夕食にしましょう。
夕食はホテルのレストランにて『マグロのメンチ定食』をいただきました。しかも、レストランは予約の必要がなく、席は空いており安価なメニューだったので、予算的にも時間的にも困らず食事ができました。食事の他に奄美地方では名物とされる焼酎も頂いてみましたが、水割りかロック割のどちらかで迷い、とりあえず水割りで・・・。実際に飲んでみると、結構癖になるくらいにアルコール度数がきつかったですねw
5人:いただきます!・・・おいしい!
作者:では私は焼酎とやらを・・・うわ、めっちゃ度数があってワロタw
ビクティニ:明日は『道の駅マングローブ』でカヌーに参加するらしい。ぼく、マングローブ見るの初めてなんだよね
ところん:マングローブは、たしか川岸みたいな所に木の根っこが生えてるというのを写真か何かで見たことがあるんですがねえ・・・・
ビクティニ:つまり、釧路湿原の南国版みたいな?
ヤドキング:まあ、湿原というわけではないが、環境的には似てるかもしれんな・・・
ビクティニjr&サンドパン:マングローブってどんなかんじ?見てみた~い
すっかり暗くなった名瀬港ですが、港はフェリーや貨物船が時折この港に停泊し、その度に荷物の積み下ろしのために動き回るフォークリフトで賑やかです。名瀬港は、奄美大島と本土を結ぶ重要な物流拠点としての機能は大いに発揮しているということですね。この後、貨物船(?)がやってきて荷物の積み下ろし作業を見ることが出来ました。
『加計呂麻島の見える高知山展望台へドライブ&奄美の夕日を鑑賞』おわり
To Be Continued
マングローブカヌーへ・・・