皆さんこんにちは。
5日目は、『道東三大湖』といわれる、阿寒湖をはじめ、摩周湖、屈斜路湖の三つの湖を回ります。
いずれも晴れの日に行ってきたので、初めて湖の全景が見れました。
阿寒湖の静けさと雄阿寒岳のシルエットが穏やかな朝を迎えます。
雄阿寒岳のてっぺんから見える朝日が優しく阿寒湖の湖面を照らしてくれます。
ビクティニ:朝の阿寒湖もキレイだね。
ミュウ:鳥のさえずりも聴こえてくるね。
阿寒湖のホテルでの朝食は、目の前に見える阿寒湖を眺めながらいただきます。
ビクティニ:いただきます!目の前の阿寒湖を見ながらの朝御飯もこれまた格別!うまい!
ミュウ:昨日は昼御飯すら食べなかったことを考えると、特別に美味しく感じるね(^^
にょろもう:カレーうまい!
ゴンベ:和食もうまいっぺ!
シャワさん:サラダもうまい!
そして、朝食を食べている最中に・・・なんと目の前の阿寒湖の湖畔をエゾシカが何匹か通っていきました!昨日の阿寒湖への夜ドライブの時も何度か出会したかと思えば、朝食の時にエゾシカの群れが見れるとは思いにも寄りませんでした。夜や夕方だけでなく、早朝でも野生動物の活動があるものなんですね・・・。
阿寒湖の観光は遊覧船で回るのが定番です。
阿寒湖には『毬藻(マリモ)』が生息する湖として全国的に有名で、この乗り場の売店や周辺のお土産屋などで売られています。
阿寒湖を回る遊覧船は、この桟橋にあるチケット売り場で購入できます。また、宿泊施設では遊覧船の割引券も用意されていたりするので、阿寒湖ホテルに泊まった後で、遊覧船に乗ると少し安く乗船できるのも嬉しいところです。しかも、昨日泊まったホテルのすぐ近くに遊覧船のりばがあるのも分かりやすいです。
遊覧船が雄阿寒岳をバックにやってきました。
昨日乗った知床の観光船と似ていますが、こちらは湖を回るので、知床のオホーツク海を回る知床観光船と違った道東の景観が楽しめます。阿寒湖の遊覧船の名前は『ましゅう丸』だそうです。
阿寒湖の遊覧船は阿寒湖を1周するように回るコースで、小島や大島の脇から通り、滝口の入り江を回って雄阿寒岳側の岸を沿うようにチュウルイ島へ向かいます。チュウルイ島でマリモの見学を15分ほどしてから直接温泉街の桟橋へ戻るという合計85分のコースになっています。大人一名で2,000円で楽しむことができ、そのうちマリモ展示観察センターの見学料が含まれています。
阿寒湖は、入り江が多いのも特徴な湖です。
このあたりは『滝口』といわれるエリアで、新緑や紅葉など、四季折々の景観を楽しむことができます。周りが木々に囲まれた入り江の中を、船の後方から見てみれば、恰もマングローブの中をクルージングしているかのような感覚を覚えます。
ビクティニ:前回来た時は霧に覆われていていたけれど、今回は晴れの時に見れてよかったね。やっぱり北海道旅行はGWの時がいいのかもしれないね。
ミュウ:ここも枯れ木が目立つね。夏になれば、緑でいっぱいかもね。
入り江の奥には、恰も湖面に浮かぶ庭園のごとく風光明媚な光景が広がります。
このあたりは阿寒湖の景勝地であり、阿寒湖において唯一の流出河口になっています。この入り江では、阿寒湖の水がここから阿寒川へ流れ出ているため、その様子が恰も滝のようであることから『滝口』と呼ばれています。冬になるとハクチョウも集まる場所にもなります。この滝口よりさらに阿寒川方向の奥には『太郎湖』と『次郎湖』があり、阿寒湖から流れた水はこの奥にある『太郎湖』を通じて阿寒川へ流れ出ています。
阿寒湖の西側には『雌阿寒岳』をはじめ、南岳、東岳、瘤山、剣ヶ峰などの成層火山がそびえ立ち、それらの山々を合わせて『阿寒山群』と呼んでいます。
雌阿寒岳の南側(阿寒湖から見て奥の方)には『阿寒富士』があり、その西麓にはオンネトーやポントーなどの小さな湖が点在しています。
雌阿寒岳は、約2万年前から火山活動が始まり、何度も噴火が繰り返されたことで、十の山々が複雑な山体を形成しました。これを『複式火山』といわれていますが、主峰のポンマチネシリは標高が1499メートルあり、これは約4千年前に出来たもので、現在でも火山活動を続けています。雌阿寒岳の中心とされる『中マチネシリ』が噴火した影響で、その山頂に直径1.1kmある外輪山(第一火口)が生じました。続いて、火口中腹に第二火口と溶岩円頂丘、その北西部に第三火口が開き、その中マチネシリの南側にそびえる北山、西山、ポンネアンチシが寄生火山として成長しています。
一方、阿寒富士(標高1476メートル)は約2千年前に誕生し、山麓部にはアカエゾマツ、トドマツなどの森林に囲まれ、標高1000メートル付近にはハイマツが密集、さらに1100メートルを越えれば岩石や砂れき帯になっているのが特徴です。雌阿寒岳には、『メアカンキンバイ』をはじめ『メアカンフスマ』、『エゾノマルバシモツケ』、『ガンコウラン』などの高山植物が生えています。
雌阿寒岳はアイヌ語で『マチネシリ(女山)』と呼ばれています。
阿寒湖を挟んで、雌阿寒岳の反対側には『雄阿寒岳』がそびえ立ち、阿寒湖から見て東側に位置しています。
標高は1370メートルあり、アイヌ語で『ピンネシリ(男山)』と呼ばれています。
かつては活火山でないとされていましたが、過去1万年以内には噴火していたことが判明されたことから、平成23(2011)年に活火山に認定されています。雄阿寒岳は、安山岩質の地質を持つ成層火山です。また、溶岩ドームを持つカルデラ火山でもあり、火山活動は1万4千年前から始まったとされています。山麓から中腹までトドマツやアカエゾマツ、ダケカンバなどの亜高山帯針葉樹林に囲まれていますが、エゾマツは少ないようです。その山に生える高山植物は雌阿寒岳や知床などと比べると少なめですが、イワウメやスミレ、ツマトリソウなどの高山植物が生えています。
阿寒湖にはいくつか島が浮かんでおり、大島、小島、チュウルイ島、ヤイタイ島の4つの島があります。
それら4つの島のうち、『チュウルイ島』のみ上陸できます。
このチュウルイ島では、『マリモ展示観察センター』があり、阿寒湖に生息する『毬藻(マリモ)』の生態を見学することができます。上陸時間および鑑賞時間が15分ほどになっています。本来ならほぼ1時間おきに来るので、事前に次の便まで見学ができるようになっているはずでしたが、今回は例の病気の影響もあってか、1日4便しか来ませんので、乗り遅れたら大変です・・・。
島内は小さな島とはいえど、結構森深く、マリモ以外にも様々な昆虫や野鳥などが多く生息しています。運が良ければ見れることもあります。
ビクティニ:ここは自然に囲まれていいところだよね。鳥の鳴き声も聴こえてくるし。
ミュウ:でも今回は例の病気のせいで減便しているみたいだから、なるべく早めに見学しようよ。
チュウルイ島の展望台からは阿寒湖をはじめ、雄阿寒岳や雌阿寒岳、阿寒湖温泉街、様々な山々が背景に見えます。ここも前回訪れた時は霧がすごく、ほぼ見れませんでしたが、今回は青々しい阿寒湖に雪山のような阿寒山群が見えます。
ビクティニ:昨日の知床五湖も広かったけれど、阿寒湖は大きいよね。湖の向こうに見える山の景色まで綺麗だし。
ミュウ:このあたりの湖の底にはマリモがたくさんいるんだよね。
『マリモ展示観察センター』では、水槽には多くの毬藻(以下マリモ)が展示されており、マリモの生態についての解説も分かりやすく掲げられています。
阿寒湖に生息するマリモたちは、国内おいて大小の個体が群生しているのはこの阿寒湖だけとされています。
阿寒湖は、周辺の火山活動によって誕生した湖ということもあり、マリモの成長を促す湧き水、生育形を多様化させる底質、さらにマリモを適度に動かすための風波など、唯一マリモが生息しやすい環境条件が全てにおいてクリアされているからだと考えられています。阿寒湖でマリモが発見されたのは明治末期の明治30(1897)年のことで、ある植物学者が雌阿寒岳の気象観測調査のため、偶然に訪れた阿寒湖で見つけた緑色の球体がその『阿寒湖のマリモ』として後世へ知れ渡っていったのです。しかも阿寒湖に生息するマリモの個体数が6億5千万個にもおよび、このように球体状になっているマリモが多く生息する阿寒湖は、日本中はおろか世界的に見てもほんの一握りしかないほど珍しいと言われています。そのため、阿寒湖のマリモは『国の特別天然記念物』に指定されています。ちなみにアイヌ語では『トーラサンペ(湖の御霊)』という名前から、あるいは『スカナキップ(丸いもの)』のいずれかが後に『毬藻(マリモ)』という和名で呼ばれるようになったと言われています。
ビクティニ:これが阿寒湖のマリモ・・・近くで見ると大きいよね。
ミュウ:数も多いし、植物なのか生き物なのか・・・。
シャワさん:マリモはね、一見すると植物に見えるけど、実は『藻(も)』の仲間なんだ。海でいうとわかめや昆布などと同じものだな。
にょろもう:きれいな水の中で暮らしているから、この湖はマリモたちにとっても暮らしやすいのも分かるね。
ゴンベ:マリモでっかいっぺ!
阿寒湖には大小のマリモが数多く確認されていますが、中でもこのような大きい球状体のマリモも数多く確認されています。
このように大きな球状体のマリモが生まれるのは、世界的に見ても、この阿寒湖だけとされています。しかも、直径15cm以上におよぶ個体は、なんと10万湖程度。これだけ大きなマリモが生成されているということは、阿寒湖はそれだけマリモが生息しやすい環境であるということがよく分かります。
マリモが多く生息する『阿寒湖』は道内において五番目に広い湖です。
阿寒湖は、周辺が多くの火山群に囲まれ、約15万年前の噴火によって誕生した、いわゆる『カルデラ湖』です。
阿寒摩周国立公園に位置する阿寒湖は、言わずもがなマリモの生息地ですが、他にもアメマスやイトウ、コイ、ニジマスなどの魚も多く生息し、この湖で釣りに来る人も多くいます。また、冬になるとワカサギ釣りで賑わいます。
阿寒湖には、『マリモの唄』が古くから歌われ、この遊覧船でもその唄を聴くことができます。この唄は昭和28(1953)年に安藤まり子氏が歌い、阿寒湖に伝わるアイヌの悲恋をテーマにしたのだそうです。
『マリモの唄』
唄:安藤まり子 作詞:岩瀬ひろし 作曲:八洲秀章
- 水面をわたる 風さみし 阿寒の山の 湖に 浮かぶマリモよ なに思う マリモよマリモ 緑のマリモ
- 晴れれば浮かぶ 水の上 曇れば沈む 水の底 恋は悲しと 嘆きあう マリモよマリモ 涙のマリモ
- アイヌの村に 今もなお 悲しくのこる ロマンスを 歌うマリモの 影さみし マリモよマリモ 緑のマリモ
ビクティニ:これが『マリモの唄』・・・改めて聴いてみると悲しい青春を感じさせられる・・・( ;∀;)
ミュウ:阿寒湖らしくもの寂しい感じが伝わって来るね・・・。
★阿寒湖遊覧船の旅★
阿寒湖の温泉街には、『アイヌコタン』という名所があります。
アイヌコタンの『コタン』はアイヌ語で『集落』を意味しています。
阿寒湖アイヌコタンは、前田一歩園財団の三代目園主こと、前田光子氏がアイヌの生活を守るために店や住まいのための土地を無償で提供したことから始まった場所と言われています。そのため、全道各地からアイヌが集まり、様々なアイヌ文化が持ち寄せられたのです。その中でも、阿寒湖のアイヌコタンでは、各々のアイヌ文化の伝統が引き継がれ、様々な伝統が混ざりあったことで、独自のアイヌ文化へと発展した町でもあります。
阿寒湖アイヌコタンでは、アイヌの伝統文化が受け継がれた生活が今でも営み、アイヌ独自のお店が立ち並び、主に木彫りの工芸品や生活用品などがお土産として売られています。もちろん、マリモの瓶詰めも売られています。
ビクティニ:これがアイヌの文化か・・・。なるほど、確かにどこか異国情緒を思わせる雰囲気だ・・・。
ミュウ:門の上に飾られているフクロウの木彫りもインパクト感あるよね。
作者:確かにどれもセンスの良い木彫りのお土産がいっぱいですな。ちなみに、私は定番のマリモの瓶詰めや木彫りの写真立てを買いました。
『阿寒湖アイヌシアター(イコロ)』では、アイヌの『古式舞踊』をはじめ、『ロストカムイ』『火のカムイの詩』など、北海道のアイヌ文化ならでは詩や踊りが鑑賞できます。
中でも阿寒湖で受け継がれた古式舞踊は有名で、かつてアイヌがカムイ(神々)から作り方を教わった祭具『イナウ』をモチーフに披露されます。『イナウ』とは、それそのものがカムイであり、この地に現れる時に捧げるための供え物とされ、カムイの世界に送る土産でもあるのです。イナウは、アイヌとカムイを繋ぐ意思疎通を図るための仲介役であり、真の気持ちを正しい気持ちで伝えるのを補ってくれる大きな役割があります。それが歌と踊り、そして祈りなのです。
アイヌ古式舞踊は1回30分1,500円で楽しむことができ、本来なら11時から楽しむことができます。しかし、この日は例の病気の影響ということもあり、夜の20時から開園のようです・・・orz
さて、阿寒湖を楽しんだところで摩周湖へ行ってみましょう。
途中にあるパーキングからは阿寒湖とは違った角度で雄阿寒岳が見れます。
ビクティニ:ここから見る雄阿寒岳は、まるで富士山に見える・・・。
ミュウ:確かに富士山に見えるね。こないだ行った田貫湖を思い出した・・・。
★阿寒湖から摩周湖(第三展望台)へのルート★
阿寒湖からクルマを走らせて1時間弱で摩周湖にやってきました。
やってきたのは、『摩周湖第一展望台』よりさらに奥へ行ったところにある『摩周湖第三展望台』です。
駐車場は道の路側に配置されており、大型の観光バスがこないので、人気を避けてじっくり摩周湖の全景を楽しみたいなら、まさにうってつけの展望台です。この展望台は、第一展望台より湖に近く、標高もさらに高い場所にあるため、定番の第一展望台とは違った角度や高さでより迫力のある摩周湖を見ることができます。ただ、標高が高いこともあり風も強いので、帽子やカメラなどの私物が飛ばされないように注意しましょう。湖に落としたら拾えません。
ビクティニ:お~!!これが第三展望台から見た摩周湖だ!そういえば以前行った時は第三展望台まで行かなかったし、霧で全然見れなかったけれど、今回はきれいに見えるよ!深い谷に青い湖・・・まさに秘境の場所でこんなに大きな湖を見たのは初めてだ!(*゚∀゚)
ミュウ:でも、風が強い・・・(>ω<)
作者:すごい高さだ!十分迫力のある高さですな!でも、帽子を落としたらえらいこっちゃ・・・。
摩周湖も阿寒湖と同様、約7千年前の大規模な噴火によって成形された窪地に水が溜まったカルデラ湖の1つです。
摩周湖は日本一かつ世界的に見てもトップ級なほど透明度の高い湖で、写真で見てもお分かりのように、周りが深い谷に囲まれた場所にあります。
あまりの透明度から青以外の日光などの反射が少ないことから、よく晴れた日には『摩周ブルー』といわれる碧色を纏った神秘的な湖が見られます。さらに、湖の周辺は深い谷や断崖絶壁に囲まれている上、風も強いため、先ほどもお話した通り湖に降りることができません。この湖は前日に訪れた知床五湖と同様に、流れ入る川も流れ出る川も無いので、水位は一定に保たれています。水深が212メートルあり、周辺のカルデラ壁も数百メートルあるので、摩周湖の深さは相当なものであるということが分かります。この湖も『阿寒摩周国立公園』に位置し、アイヌ語で『カムイトー(神の湖)』といわれています。まさに人を寄せ付けぬ『秘境の湖』にして『神秘の湖』ですね!
湖の中央部に浮かぶ小さな島は『カムイシュ島』で、湖に突き出すようにそびえ立つ大きな山は『摩周岳(カムイヌプリ)』です。
摩周湖の北側を見てみましょう。
摩周湖のさらに向こうに見える写真左側には、斜里岳が見えます。ということは、摩周湖から見れば、知床半島とは目と鼻の先にあるということが分かります。さらに写真右側の奥の方には『裏摩周展望台』がありますが、ここから行くとかなり遠回りになってしまうため、行くのが大変かと思われます。
続いて南側も見てみましょう。
南側も摩周湖が続いています。そして右側の岸(谷)には『摩周第一展望台』があります。というか、目の前に広がる大きくて高い場所から見る摩周湖を眺めつつ、時々風切り音が聴こえてくるのが、ちょっと不気味です・・・(・_・;)
第三展望台から見る摩周湖の景観は、第一展望台と違い、その湖に浮かぶ『カムイシュ島』や『摩周岳』が一層近い距離で見ることが出来るのも、第三展望台ならではの楽しみ方です。また、6月から10月にかけては霧が発生しやすい場所であるため、早朝には摩周湖の湖面を覆う『雲海』を見ることができます。
ビクティニ:ここの展望台から摩周湖を見てみると、湖に浮かぶ島がはっきり見えるね。
ミュウ:それに湖との距離感もまるで違うよね・・・。
第三展望台の駐車場側からも眺望ができ、硫黄山も見れます。
山の麓に見える湖は、一見屈斜路湖に見えますが、『キンムトー』という小さな湖のようです。屈斜路湖は、硫黄山のさらに向こうにあります。眼下に見える農村が、道東の広さが感じ取れます。
続いて第一展望台から摩周湖を観てみましょう。
摩周湖第一展望台は、摩周湖を眺める定番的な展望台です。
しかし、定番な場所にあるだけあり、第三展望台の駐車場は無料なのに対し第一展望台の駐車場は有料500円で観光バスや路線バスも停まります。
第一展望台から見る摩周湖の景観も十分に楽しめます。先ほどの第三展望台より3~4kmほど南側にあるため、第三展望台からの眺望は180°のパノラマで見ることができますが、こちらの第一展望台からの眺望はほぼ一定の方向からしか見れません。しかし、一定の方向からしか見れない分、カムイシュ島や摩周岳や斜里岳をまとめて見れるので、記念撮影スポットとしては最適かもしれません。
ビクティニ:さっきの展望台からは島や摩周岳が間近で見れたけれど、第一展望台から観てみると、島が小さく見える。
ミュウ:湖の向こうには斜里岳が見えるね・・・。
摩周湖を眺めたところで、昼食にしましょう。
摩周湖の昼食は、定番の『弟子屈ラーメン』と焼きとうもろこしをいただきます。ちなみに『弟子屈ラーメン』は弟子屈町のご当地ラーメンだそうですが、野菜の旨みと味噌ベースのスープの旨味が詰まっていて美味しかったです。
ビクティニ:昨日は昼食すら食べれなかったけれど、『弟子屈ラーメン』という味噌ラーメンがとっても美味しいんだよね。いただきます!・・・うまいッ!!(煉獄さん風風) やっぱりご当地の味噌ラーメンは美味しいね!
ゴンベ:トウモロコシもうまいっぺ!
ミュウ:スープも美味しいね!
にょろもう:コーンの甘味が効いていて美味しい!
シャワさん:摩周湖の展望台のレストランには美味しいものが提供されているのが嬉しいよなwうまい!
さて、摩周湖を観た後は、これまで買ってきたお土産を自宅に送るため、一度ホテルへチェックインします。さらに脚立と小さな荷物だけ持って美幌峠で撮影に参ります。
屈斜路湖の湖畔にあるプリンスホテルが今回の旅行で最後の宿になりますが、このホテルの客室の窓からは、目の前に屈斜路湖が見れるのもかなりの魅力だったりするので、2年前の北海道旅行でも泊まったことがあります。
ビクティニ:おお、屈斜路湖だ!自然の中にあるホテルっていいね!
ミュウ:2年前は霧で見れなかったんだよね・・・。
屈斜路湖の見える『美幌峠』にも足を運んでみましょう。
『美幌峠』は、文字通り弟子屈町から屈斜路湖・美幌方面へ国道243号を道なりに進んでいくと、カーブや急勾配が続く坂道を登った『道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠』にあります。しかし、国道243号は主要道路で時々大型車両やトラックがよく通るので、ドライブでの訪問の際はくれぐれもご注意を・・・。また訪問の際、自転車でもいけますが、路肩が狭い箇所が多いため、対向車などには注意が必要です。。
さて『美幌峠』ですが、標高は約525メートルあり、その峠の眼下には屈斜路湖があります。ちなみに、ここはかの有名な映画『君の名は』の舞台として登場した場所でもあります。
ビクティニ:うわ~!スゲェ!ここから下は屈斜路湖が見えるよ!遠くから見ても、かなり大きい!
ミュウ:湖の島もずいぶん大きいよね~。どうやったらあんなに大きくなるのかな?
屈斜路湖も『阿寒摩周国立公園』にあり、阿寒湖や摩周湖と同じカルデラ湖です。
しかし、この湖で最大の特徴を述べるべき点は・・・なんと日本最大のカルデラ湖だということなのです!
水深は117メートルと摩周湖ほど深くないものの、面積は79.5k㎡あり、日本にある湖の中で六番目の広さを持ちます。これは約3万年前、周辺の藻琴山やサマッカリヌプリなどの火山の噴火活動によって、火山が円型に陥没。その陥没した地形が『屈斜路カルデラ(いわゆる屈斜路湖の原型)』といい、現在の屈斜路湖に至ってはその火山活動や地殻変動によって形成されたものといわれています。また、先日に川下りした釧路川もこの湖から流れています。
この湖には、先ほどの摩周湖にあったカムイシュ島より明らかに大きな島が浮かんでいます。あれは『中島』という島で、面積は5.7k㎡、周囲12㎞もあり、日本の湖にある島の中では一番大きいものです!さすが北海道!何もかもスケールが大きいという印象があるのも頷けます。『中島』は、周辺の火山活動によってできたものであり、溶岩円頂丘が貫入しています。
写真右側に突き出している半島は『和琴半島』です。その半島も火山の活動によってできたもので、大昔は火山の溶岩ドームだったのです。そのため、その半島では地熱が高く、冬でも凍結しないという、冬は凍結する北海道では珍しい場所でもあります。
また、屈斜路湖周辺には至るところで温泉が湧き出ており、この湖の東岸にある『砂湯』は砂浜を掘ると温泉が出てきて入れるという野趣的かつ珍しいスポットもあります。
ビクティニ:こんなに大きな島が浮かぶ湖って珍しいね。あの湖自体も大きいってことは、結構深いんだろうね・・・。
ミュウ:さっきの摩周湖も風がすごかったけど、ここも風が強いよ・・・(><)
展望台では、美空ひばり氏が唄う演歌『美幌峠』の生歌が石碑から流れてきています。
『美幌峠』の歌は、演歌らしい音楽とともに、道東の自然や景観、そして屈斜路湖と美幌峠らしい風景を物語っています。特に『最果て』、『霧』、『雪』など、道東の自然ならではの美しさや静寂な景観が上手く表現されているので、心が癒やされます・・・。
美幌峠は、天気の良い日には眼下に広がる屈斜路湖が見下ろせる大パノラマです。
屈斜路湖の奥には、硫黄山や摩周岳が見え、さらに向こうには知床連山や斜里岳も見える、道東の大自然に包まれた絶景スポットです!先ほどの摩周湖と同様、カルデラ湖というだけあって、峠から見下ろす湖の絶景はとても絵になります。さらにちょうど夕暮れ時なので、夕陽の光を浴びた屈斜路湖も一段と美しく感じます。しかし、こんなに雄大な絶景が見れる一方で、時期によっては雲海が見れることもあります。
実は二年前にもここを訪れたことがあったのですが、当時はあまりの悪天候で全く湖が見れなかった記憶があります。しかし、今回GWの時期に訪れてみて、こんなに美しい雄大な屈斜路湖の絶景が見れたのは初めてです!
美幌峠を観終えた後は、ホテルに戻ります。
二年前の北海道旅行でも、このホテルにお世話になったことがありますが、屈斜路湖が近くにあるので、北海道の自然を肌に感じながら過ごすのには、うってつけです。
ビクティニ:美幌峠から見る屈斜路湖が大きくて迫力があった!
ミュウ:あの峠も風がとっても強かったね・・・。
プリンスホテルの近くには屈斜路湖の湖畔があります。こんな近くに湖畔があるホテルも珍しいですね。湖畔からは、屈斜路湖の中島や遠くに見える山々の背景が、いかにも大自然の中に居ることを物語っています。
ところで、屈斜路湖には『クッシー伝説』があるというのをご存知でしょうか?何を隠そう『クッシー』といわれる海獣は、1970年代に目撃したとされる未確認生物のことでです。それを目撃したのは1973年に偶然遠足に来ていた中学校の生徒たちで、ネス湖にネッシーがいたのと同じように、屈斜路湖でもそれにあやかって『クッシー』という名前が付けられていたそうです。
今宵の屈斜路プリンスホテルの夕食です。今回の旅行で最後のホテルの夕食はビュッフェスタイルでとても美味しかったです。
ビクティニ:最後の夕食は豪華だ!いただきます!うまい!!
ミュウ:北海道らしい食材もふんだんに使われていて美味しい!
シャワさん:うまい!!知床でお昼ご飯が食べられなかったのがうそのようにうまいぜ!
ゴンベ:うんまいっぺ~!!
にょろもう:北海道最高!!
屈斜路プリンスホテルの館内には、道東四季折々の風景写真が飾られています。美幌峠や屈斜路湖の風景写真の他にもキタキツネの写真も展示されています。
今朝、阿寒湖のホテルをチェックインする際にもらったメロンパンとホテルの売店で売られている『白い恋人ドリンク』をいただきました。阿寒湖のホテルでは必ずといっていいほどもらえたりするので、とてもありがたいです。また、北海道の観光地やホテルの売店などで売られている『白い恋人』のお菓子をドリンク版にした『白い恋人ドリンク』もココアみたいで美味しかったです。
ビクティニ:以前に阿寒湖のホテルに泊まった後、たしかメロンパンくれたような気がするな・・・。甘くて美味しい!北海道らしいうまさ!
ミュウ:『白い恋人』のジュースも美味しいよ!
今回の道東旅行で最後のホテルで一夜を過ごします。
屈斜路湖の夜の静けさとともに、道東最後の夜を過ごすにふさわしいです。
ビクティニ:いつも家で寝る部屋より寝心地が快適・・・おやすみなさい・・・。
ミュウ:明日で北海道から帰るんだね。
ゴンベ:でも、美味しいものがいっぱい食べられたから満足だっぺ~。
にょろもう:たくさんの自然を見てきたけど、どれも心が洗われたよ・・・。
シャワさん:特に知床にいた時は、本当に冒険でもしている感じだったよ!
『GW道東紀行5日目』終わり
最終日へ・・・。