みなさん、こんにちは。今回は尾瀬へハイキングに行ってきました。なお、尾瀬までは車で行くことが出来ると言えばできるのですが、尾瀬のハイキングコースの出発地点である『鳩待峠』にはマイカーやレンタカーでは停められないので、水上方面とは反対側の尾瀬戸倉に車を停めて専用のバスまたはタクシーで行くことになります。しかし、それでは面倒であるという事を考えると、ホテルが企画する『尾瀬ツアー』に参加する方が確実性が利くので、それに参加しました。
尾瀬に行けるコースとしては群馬県側だと我々が通る『鳩待峠コース』『大清水コース』『富士見峠コース』の3通りがあります。今回は尾瀬のハイキングは初めてということで、当然『鳩待峠』が一番分かりやすく、なおかつ時間の調整が利きやすい初心者向けということで、このコースで行きたいと思います。また、尾瀬沼に行きたいなら『大清水コース』というコースがありますが、バスの本数が少なく、鳩待峠より時間がかかるので注意が必要です。
ということで、尾瀬ヶ原へはこちらの『鳩待峠』の休憩所からスタートします。
ビクティニ:なるほど、標高の高い場所からスタートするんだね。
ミュウ:雨はそこそこ降っているのね。
作者:何しろここは標高が高いから、雲がそれに掛かりやすいので雨になりやすいんだよ。
ここから尾瀬ヶ原までは3.3kmほど距離があります。所要時間としては行きは概ね約60分程度、帰りは登りになるため約80~90分程度です。
ミュウ:まあ、ぼくらはもともと飛べるからあまり関係なさそうだけど。
作者:行きはよいよい、帰りがきつそうだ・・・。
基本的なハイキングコースはここから出発します。ちょうどこの時期は水芭蕉の季節でもあるため、土日は写真のように長蛇の行列になっています。
ビクティニ:行列がやばい・・・。
ミュウ:ツアーで来てるんじゃないかな・・・。
行きはしばらく下り坂が続きます。
ビクティニ:長い下り坂が続くね。尾瀬ヶ原までは結構距離ありそう・・・。
ミュウ:帰りが大変かも・・・。
深い谷底には川が流れていて、鳩待峠付近の高低差は甚だしいですが、尾瀬ヶ原に近づくにつれて高低差が低くなっていきます。
ビクティニ:深い谷だ・・・。結構高いな・・・。
ミュウ:いくら初心者でもちょっとでも足を踏み外すと大変だ。谷へ真っ逆さまになっちゃうのかな・・・。
尾瀬ヶ原(山ノ鼻)に近づくにつれて道端には水芭蕉が生えている箇所が随所に見られます。
ビクティニ:水芭蕉だ!ということは尾瀬ヶ原はもう近いのかな?
ミュウ:まだまだあると思うよ・・・。
先ほどまで通ってきた道より川がだんだん道に近づいてきました。
ビクティニ:川との高低差が低くなってきた・・・。
ミュウ:川の音もはっきり聴こえるね。
道中には辺り一面水芭蕉がお花畑のように広がっている所も随所見られます。これだけ森の中にたくさんの水芭蕉が広がっているのはなかなか不思議な光景ですね。手前の倒木も厳しい大自然を物語っているように見えます。こうした厳しい自然の中だからこそ、水芭蕉は美しく力強く生えているものです。
木に苔が生えています。これだけ標高が高い場所は湿度が高く、厳しい気候や環境の中にいることを物語っています。まるで屋久島か北海道の秘境にいるかのような神秘的かつ不思議な光景です。
水芭蕉の他にも、チングルマなどの高山植物も見られます。6月から7月にかけて花を咲かせます。至仏山、田代山、会津駒ヶ岳でも見ることができます。
そして、鳩待峠から歩いてきて1時間かっきり・・・。山小屋のような建物が見えてきたところで山ノ鼻ビジターセンターに到着しました。鳩待峠からは最初は下り坂が続き、山ノ鼻までは比較的平坦な道を延々と歩くというコースになっているようです。
ビクティニ:山小屋みたいな建物が見えてきたと思ったら、ようやく開けたところにきた!もしかすると、ここが例の尾瀬ヶ原?
ミュウ:そうみたいね。ここが山ノ鼻という場所みたい。
作者:ようやくここまで来たぞ!あとはゆっくり尾瀬ヶ原で散策かな。
ビジターセンターには掲示板があり、天気や登山情報などが掲載されています。
ビクティニ:今日は雨気味だし、こんな天気で登山というのも厳しいかもね・・・。ましてや山岳エリアとなると天気も気まぐれのように変わったりするもんね・・・。
ミュウ:さっき鳩待峠にいた時から雨が降っていたよね。至仏山の登山道は通行止めか・・・。
ビジターセンターには尾瀬に生える植物の写真やキツネ・ツキノワグマなどの野生動物のはく製が展示されています。
尾瀬ヶ原と尾瀬沼の立体地図です。尾瀬ヶ原は燧ケ岳(ひうちだけ)や至仏山などの山々の麓にあります。群馬県・新潟県・栃木県・福島県の4県の県境に位置しており、尾瀬ヶ原や尾瀬沼をはじめ至仏山・燧ケ岳などの山々に囲まれた環境は『国の天然記念物』に指定されています。これは鳥保護区や水源涵養保安林といった特別保護区でもあり、ラムサール条約(主に水鳥の生息地における国際的に重要な湿地に関わる条約)にも登録されています。そのことから、標高1400mに位置する日本で有数にして本州最大の湿原といわれる尾瀬ヶ原とその生態系こそ、この微妙なバランスの上に成り立つ、学術的にも価値のある自然であると言われています。
また、尾瀬の写真コーナーもあります。
ビクティニ:みんなが撮った写真が飾られているのね。
ミュウ:水芭蕉のシーズン以外にも四季折々の自然が楽しめるのだものね。
ということで、山ノ鼻でお弁当をいただきます・・・。
ミュウ:空気も澄んでいるね・・・。
山ノ鼻では尾瀬ヶ原(牛首三叉路)方面、至仏山方面、研究見本園方面の各方面に分かれています。
まずは研究見本園から見てみましょう。名前からするとどこぞの植物園のような印象を受けますが、実際には尾瀬ヶ原の一部で水芭蕉が観たいならおすすめだと思われます。
ビクティニ:早速観てみようか・・・。
見本園では比較的間近に水芭蕉が観れます。道端から間近に観られれば、道の隙間にも生えています。
にょろもう:ミズバショウってこんなに大きいんだね。
見ての通り、辺り一面に水芭蕉がたくさん生えています。尾瀬ヶ原は遅い春を迎える水芭蕉の時期である6月の他にも夏には新緑、秋には紅葉、そして冬には雪と四季折々の景色が楽しめます。
ビクティニ:まるで北海道にいるみたい・・・。釧路湿原もこんな感じなのかな・・・。
ミュウ:霧も出ているね・・・。
シャワさん:湿原の中というだけあって涼しいね。
リーフィア:厳しい気候や環境の中で育つ水芭蕉も逞しく生きているんだね。
また、水辺や池塘、白樺や枯れ木など高原地帯ならでは光景も観られます。また、山々を包み込む靄も幻想的な風景を物語っています。
尾瀬は国立公園に指定されているということもあり、尾瀬の自然環境を後世に残そうという想いが伝わってきます。こういった日本有数の自然環境を大切にしていきたいものです。
ビクティニ:貴重な自然環境を大切に見守っていきたいね・・・。
ミュウ:後世に自然の尊さを伝えていきたい・・・。
水芭蕉は5月下旬から6月頃が見ごろと言われていますが、水芭蕉とともに咲くリュウキンカ(キンボウゲ科リュウキンカ属)という黄金色の花も見ごろになります。リュウキンカは雪解けとともに5月から7月にかけて花を咲かせます。
山ノ鼻から牛首三叉路へ通ずる道には大きな池塘があり、浮島も観られます。風の吹く日にはそれらの浮島がゆっくり動く姿が観られることもあるようです。
ビクティニ:大きな池に草原、白樺・・・まるで釧路湿原みたいだ・・・。
ミュウ:池に浮かんでいる小さな島も可愛らしい(*´ω`*)
池塘にはこんなに広い池も・・・。白樺林に広がる湿原、そして山々にかかる靄・・・。これぞ、尾瀬の大自然ですね。この雄大な自然・・・まるで釧路湿原の中にいるようです・・・。
川の岸辺に生える水芭蕉と木々も絵になりますね。
そして、山ノ鼻から歩いて40~50分、牛首三叉路までやってきました。ここからは、尾瀬の有名撮影スポットのある竜宮(見晴)方面とヨッピ吊り橋(東電小屋)方面に分かれます。
ビクティニ:結構進んだけど、ここから道が二つ分かれている。ここから尾瀬沼までは流石に遠すぎるかな・・・。
ミュウ:尾瀬ヶ原ってこんなに広いんだね。
シャワさん:これだけ標高が高いと霧が出やすくなるな・・・。
リーフィア:この景色を見ていると北海道の秘境に迷い込んだような感覚だね。
にょろもう:広いな~。
作者:皆さん、もう時間が押してきているのでここで折り返して鳩待峠に戻りますよ!
ということで、この後は鳩待峠まで直接戻ります。鳩待峠経由で帰る場合は牛首三叉路から山ノ鼻までの徒歩40分に加え、鳩待峠までの徒歩で80~90分と行きより時間が掛かるとのことなので、早めに行動しなければなりません。
ビクティニ:連絡バス・タクシーの最終見てみたら17:20になっていたからその時間の10分前にまで鳩待峠まで戻らないと大変な事になりそう・・・。
ミュウ:大自然の中だからね・・・。
何日も尾瀬を滞在する時はこのような山小屋を利用することになります。もちろん我々は日帰りハイキングというコースなので山小屋を使う事はありませんが。
ビクティニ:もっと尾瀬を観察したり尾瀬沼まで行くときに山小屋を使う事になるのかも・・・。
ミュウ:バスやタクシーの最終に乗り遅れると泊まるはめになるものね・・・。
作者:でも山小屋に泊まると天気がいい日には星空も観れるかもね。
抹茶ソフトもいただきました。
さあ、ここから鳩待峠まで80~90分かけて歩いていきます。最初は、川のせせらぎを聴きつつ、道中の水芭蕉を楽しみながらしばらくは平坦な道を歩きますが、鳩待峠に近づくにつれ勾配が急になります。
帰り道でも水芭蕉や川のせせらぎは楽しめますが・・・。
かえりは坂道が続くため、かなりの体力勝負になります。
ビクティニ:行きはよいよいだけど・・・。
作者:やっぱりかえりがしんどいんだよな・・・。
ミュウ:でもぼくらは飛べるからあまり関係ないかな・・・。
ということで、今回は尾瀬の楽しみ方という記事でした!
おしまい
★おまけ★
この後はホテルの大浴場でひとっぷろしてゲームをちょっとしてから車を走らせ沼田駅へ・・・。