ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

EF63形電気機関車の乗車体験に参加しました

みなさん、こんにちは。

 

今回は、碓氷峠鉄道文化むらのイベントにて『EF63形電気機関車』の乗車体験をしてきました。

イベントの内容としてはEF63の体験運転用のゲート前のテントにて整理券の配布が行われるとのことで、到着時からずっと並びます。他にも横軽を越える列車としては最終列車のあさま37号の担当していたN105編成についていた編成札やその編成の車両の車両型式プレートのレプリカの販売が行われていました。

 

EF63の並び
EF63形電気機関車は、信越本線の横川~軽井沢間にある碓氷峠越えに特化した補助機関車です。

別名『峠のシェルパ』とも言われています。他にも形式称号として“ロクサン”とも言われています。

最大勾配66.7‰を持つ碓氷峠における鉄道は、明治26(1893)年に碓氷線(信越本線横川~軽井沢間)が開通し、当初はアプト式機関車で運行されていました。そして、アプト式機関車として活躍したED42形に代わって粘着運転方式に切り替わることとなり、その補助用機関車としてEF63形が誕生しました。

↓EF63形電気機関車については以下のリンクからどうぞ

okuchichibu551.hatenablog.com

 

 

EF63形電気機関車の運転台

EF63のノッチハンドル
これがEF63形電気機関車の運転台です。

1エンドが横川方向、2エンドが軽井沢方向となるそうです。

運転席にはノッチハンドルや自動空気ブレーキ・単弁ブレーキの他、様々な計器や表示灯、各スイッチ類などが装備されています。

計器には速度計をはじめ、線電圧計や電動機用の電流計、ブレーキ圧力計があります。ノッチには、普通の電気機関車と同様にある基本的なノッチ機能の他に、『発電ブレーキ』が装備されています。逆転機には『中立』、『前進』、『後進』とは別に『発電』があります。通常ノッチの『前進』及び『後進』には『切・1~6』と『S(シリース)』、『SP(シリース・パラード)』、『P(パラード)』の段階があります。更に『発電』には『切・B1~B9』の段階があります。

ブレーキには、自動空気ブレーキ・単弁ブレーキの2種類が装備されている他、“抑速ブレーキ”として機能する『発電ブレーキ』、更に万が一発電ブレーキが効かなくなった時に使用する『電磁吸着ブレーキ』も装備されています。

そして、下り勾配を通過する時に速度を計測し、一定の制限速度を検知すると非常ブレーキがかかる過速度検知装置(OSR)も装備されています。客車では38㎞/h、貨物では25㎞/hの上限を超えてしまうと、列車が停止できない恐れがあるとされ、設定上では、客車が35㎞/h、貨物が22㎞/hを超えると警報が鳴り、非常ブレーキがかかる仕組みになっています。

自動空気ブレーキ(以下:自弁)は、機関車と全体の列車に対して制動をかけます。『運転』『保ち』『重なり』『制動』『非常制動』の段階でブレーキが強くなります。ブレーキをかけるときは進行方向に対して後方から徐々にブレーキをかけていきます。一方、単弁ブレーキは機関車自体のみに対して制動をかけます。こちらは『保ち』がないだけであとの操作方法は自動空気ブレーキと同じです(『運転』『重なり』『制動』『非常制動』)。

体験運転では、まず、スイッチ操作から行われます。次にノッチの通電・動作試験が行われ、ブレーキ試験も行われます(2エンドも)。それが終わったあと、初めて運転が行われます。

 

★実際の乗車体験の映像★


www.youtube.com

 

この動画を見ればわかるように、当時の国鉄OBとして活躍した機関士さんの操作さばきは見事です!まさに現役時代から培ってきた操作技術ですね!

 

アプト式機関車 ED42形
EF63が登場する前は、アプト式の機関車が活躍していました。

これはその1つである『ED42形』というアプト式の機関車です。

ED42は碓氷線におけるアプト式機関車としては実質代表格な存在であり、EF63の登場まで活躍していました。アプト式の機関車は、線路に敷かれたラックレールと機関車の歯車を噛み合わせて急勾配を通過する方式の1つです。日本では大井川鉄道(井川線)が唯一この方式が使われています。

EF63時代では2台ペアで上下線も列車の横川寄りに連結して峠を越えていましたが、ED42では、列車に対して軽井沢寄りに1台、横川寄りに3台連結して峠を越えていました。

 

アプトくん

おまけですが、これは『アプトくん』という汽車で園内を1周します。

アプトくんの機関車には、当時のアプト式蒸気機関車3950型を模ったSLと10000型電気機関車を模ったディーゼル機関車の2種類が走っています。今回はディーゼル機関車が引くアプトくんに乗車しました。

ビクティニ:夜の園内を回るアプトくんもなかなか楽しい!EF63と特急あさま号を見ていると、まさに最後の姿を彷彿させる・・・。

ぐんまちゃん:夜のアプトくんもまた楽しいよね。

ムーミン:おとぎ話に出てくるような汽車だね。

 

おわり