ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

十日町の美味しいそばを堪能! かつて在来線最速の特急の通過駅の名残『美佐島駅』の見学 飯山線の臨時観光列車『おいこっと』号で野沢温泉へ

こんにちは。今回は十日町で有名な『へぎそば』を堪能し、臨時快速(観光)列車『おいこっと』号に乗車してみようと思います。

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『おいこっと』の乗車券(指定も含む)

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十日町までの運賃がほくほく線経由なら650円、越後川口(飯山線)経由だと1320円なんですね・・・。ここからほくほく線経由で十日町以外の飯山線の駅で下車するなら、一度十日町までの切符を買ってから、十日町駅で下車して飯山線の切符で別々に買った方が安いのでしょうけど(笑) あとは週末パスがあればいいのですが、GWやお盆休みでは発売されていないので・・・。とりあえず十日町までの切符を購入。

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越後湯沢駅ほくほく線は0番線から発着しています。

ミュウ:ほくほく線の方がJRより本数があったりするんだね。

ビクティニ:まあ、第三セクターの鉄道だからね。ちなみにここから金沢方面へは特急が出ていたんだけど、2015年に北陸新幹線が出来たから、廃止になっているんだよ。っていうか、特急が廃止になっても『超快速』という種別があるのか。ある意味変わった種別かも。

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ほくほく線のホームです。一昔前までは普通電車はすべて2両で統一されていたのですが、一部の編成が1両編成で運用されているようです。これも特急の運用がなくなったからなのでしょうか?

ミュウ:普通の電車みたいだけど?

ビクティニ:もともとほくほく線は速達列車が通るのを前提に建設されたものだから、時速160kmで走る特急から逃れられるように時速110kmで走れるようになっているんだよ。だから一見普通のローカル列車でも速度自体は第三セクターの路線の中でもかなり速い方なんだよ。

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『ほっくん』といううさぎのキャラクターが北越急行のマスコットになっています。

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越後湯沢駅を発車するとしばらくJR上越線に入りますが、途中の六日町からはほくほく線に入ります。しかも、超快速なら越後湯沢駅を出ると次の停車駅が・・・なんと十日町なんです!そして、ほくほく線に入ると急激に速度が上がり、110kmで運転されるんです。特急が無くなっても、その高規格な線路を活かして、ローカル線としてはかなり役割を果たしているんですね。

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 超快速は、十日町を出ると次が・・・なんと、終着駅の直江津なんです!直江津ということはフェリーが出ているので、佐渡にも行けますやん!f:id:okuchichibu551:20190513213308j:plain

十日町は『織物や染物の町』としても有名であれば、『きものの町』としても知られています。

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また、『へぎそば』も有名になっています。

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レンタサイクルを借りて、周辺を回ってみます。

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道の駅キナーレでは、新潟産のお米や地酒、笹だんご、十日町名物のへぎそば、そして十日町の伝統工芸品の1つである織物を使用した吊るし雛などが売られている他に、やはりきものも売られています。また、掘り出し物のコーナーもありましたが、それ以外のものはかなりの高級品が多かったです。・・・まともに高級なきものなんか買うと5万円はするものでおこづかいが一気に消えそうな値段です・・・() とはいえ、私はこういった伝統工芸品には魅力を感じてしまい、ましてや正月や夏祭りとかで使うようなきものなんて今まで無かったから、どうせなら自分のきものを買ってしまおうという事で買ってしまいましたw(ただし、購入したのはリサイクル品のきものだけで2万5千円のものでした) まあ、きものなんてほとんど女性が着るようなものだからね(苦笑)

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なんと、ここでは『きものまつり』なんてイベントもやっているんですね・・・。しかも、明日決行・・・。f:id:okuchichibu551:20190513234902j:plain

昼食は十日町名物の『へぎそば』をいただきたいと思います。へぎそばは魚沼地方における郷土料理の一つで、海藻の布海苔(ふのり)をつなぎに用いたそばです。弾力が強く、つるつるとした食感が特徴的で特産の小千谷織りを織る際、糸の糊付け用に使用していた布海苔を蕎麦のつなぎに使い始めたのが起源とされているようです。名称の「へぎ」は蕎麦を盛り付ける木製の器「へぎ折敷(おしき)」の略で、この「へぎ」にひと口分ずつ小分けにしたそばを美しく並べて供します。

ビクティニ:そばの香りが良いですな~。これぞ、日本の食べ物だ!いつも食べるおそばより美味しい!

ミュウ:天ぷらも美味しいね。

にょろもう:五月なのに暑いから、こういう冷たいおそばを食べるのも良いよね。

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さて、昼食が終わった後は、ほくほく線の唯一のもぐら駅、『美佐島駅』まで自転車で行ってみようと思います。市街地からですとだいたい3~4kmぐらいでしょうか。

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昔は豪雨があったのでしょうか。西日本の豪雨を思い出しますね。

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穏やかな田園地帯を自転車でサイクリングしてみるととても心が洗われるものですね。

まるで原風景の日本みたい。こういう風光明媚な田舎を見ていると、田舎のおばあちゃんの家に帰りたくなってきました・・・。

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さて、市街地から自転車でせっせと漕いで20分、『美佐島駅』にやってきました。ここは先日に通った土合駅と同様、無人駅にしてトンネルの中にある駅です。一見するとどこぞの公民館のような感じですね。ちなみにこの駅の周辺は『ミティラー美術館』とかがあったりするのですが、徒歩で行くのには1時間はかかりそうですね。あとは宗教の施設があるとかないとか?だそうです。

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ビクティニ:ここに駅があるけど、何の変哲もないみたい。ということは、この駅の下にホームがあるのかなw にしては公民館というか休憩所みたいで雰囲気よさそう。

ミュウ:でもなんでこんなところに駅があるんだろう?

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これはほくほく線の写真が飾られている様子のようですね。

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玄関の水道はつくばいが使われていて風流ですが、掃除用具ぐらいしまっといてもいいんじゃないですかね()

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休憩室のようですね。ここでゆっくり休憩ができますが、過去にボヤがあったのか一時的に使えなかったこともあったようです。

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駅周辺の案内図です。周りはミティラー美術館とかがあるだけで、あとはほとんど自然に囲まれた環境になっています。『赤倉神楽』というお祭りもあるんですね。ちなみに、地図の左側には特急『はくたか』のイラストがありますが、今ではもう走っていません。

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さて、本題の美佐島駅の地下を見てみましょう。地下ホームは、階段を下りた場所にあります。それにしても、この階段の下から奇妙な音が響き渡っていてちょっと怖いですね(^_^;) まるで、どこぞのファンタジーに出て来る恐ろしい魔物が現れるかのように本当に不気味です・・・。

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ビクティニ:地下から変な音がするけど、なんだか不気味な雰囲気だな・・・。鉄の扉は一体・・・・?

ミュウ:なんか怖いな~。まるでどこぞの要塞にでもいるみたい・・・・。

ビクティニ:まさか・・・・。この奥にホームがあるのか・・・・。ということは・・・・。

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そう!実はこの駅のホーム自体が『赤倉トンネル』というトンネルの中にあるんです!しかも、全長はなんと約10kmとほくほく線の中で一番長いトンネルということもあり、このトンネルに列車が入るとホームのあるトンネルに風圧が発生します(つまりホームにいると危険)。そのため、ホームへ通じる頑丈な扉は列車が到着した時でしか開かないようになっているのです。また、先ほど階段を下りてきた扉もホームへの扉のロックが解除されると、その扉も開かないようになっているようです。これは片方が開いてもう片方のと扉が開かないという仕組みで、両方とも扉が開いた状態にすると、列車による風圧が駅舎の方にまで流れてしまい、悲惨なことになってしまうからなんだそうです。

ビクティニ:もう1つ扉が・・・。まさか・・・これがホーム?!

ミュウ:さっきぼくらが乗ってきた列車はこの駅を通ったのかな?

作者:そういうことになるね・・・。

ビクティニ:そういえば、さっきの列車が長いトンネルを通った時に一部明るくなっていたのはこの駅のホームだったのか!昨日通った土合駅には似ているけど、こっちは小さい分、圧迫感があるからある意味拷問だわw

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この表示機で列車が到着した時に表示が切り替わると、乗車できるようになっています。しかし、ホームに出てすぐに列車に乗らないと乗り遅れてしまいそうでちょっと不安です(;^ω^)

ビクティニ:これで列車に乗れるかどうかが分かるんだ。でも電車が到着した時にしか開かないということは、ずーっとホームにいるととんでもない事になるのは言うまでもない・・・。

ミュウ:この駅も変わった駅だよね・・・。

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駅ノートもありましたので、令和記念に書かせてもらいました。

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ちょうど一番最後の方ですが、書くスペースがあって良かったです。

★現在の美佐島駅の映像★


美佐島駅の地下ホーム

★特急『はくたか』現役当時の映像★


2011年当時の美佐島駅

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美佐島駅でも雪まつりが行われているようですね。

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帰りには、先ほどの道の駅に隣接されている日帰り温泉『明石の湯』で一休みしました。

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さて、自転車を返した後は臨時の観光列車『おいこっと』号に乗車します。

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これが臨時快速列車(観光列車)の『おいこっと』号になります。車両はキハ110系で、アイボリーとえんじ色を纏ったカラーが特徴的になります。一見すると見た目は普通の列車に見えたりするのですが、これはあくまで観光列車なので内装もジョイフルトレインらしい内装になっているはずです。ちなみにこの車両は元北上線特急「秋田リレー号」用300番台で、200番台への編入と長野への移籍に際して座席の一部(東側)またはすべてがレール方向(東向き)に向けて、飯山線沿線の景色が楽しめるように改造されており、「眺望車"ふるさと"」と命名されていたようです。

ビクティニ:これがジョイフルトレインの1つ、『おいこっと』号なんだね。

ミュウ:でも、どうして『おいこっと』なんだろう?

ビクティニ:これは都会の喧騒からかけ離れるような田舎の列車であることから、東京のローマ字表記(TOKYO)を逆読みすると『OYKOT』(おいこっと)だからその名前になったんだよ。

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『おいこっと』号の車内です。内装は沿線の田舎らしく、座席は昔の民家で見られる「襖」の模様を纏ったレトロな感じになっています。また、座席配置は普通の列車とほぼ同じ配置ですが、座席の前にはテーブルが付いています。

ビクティニ:内装は和風になっているのか!まるで昔の汽車だ!

ミュウ:まるで田舎の家にでも帰ってきたかのような空間だね・・・。

作者:一昔前までは相模湖の田舎の家に遊びに行っていたけど、最近はあまり行かないからなあ。なんか相模湖のおばあちゃんに会いたくなってきたな・・・。

 

★乗車映像★


ミュウとビクティニが臨時快速列車『おいこっと』に乗車

 

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窓のカーテンには、田舎の家で見られる「障子」をデザインしたものが用いられています。また、壁の照明には「民家」のイラストが描かれています。

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乗車券を見せると乗車記念カードが渡されます。このカードには雪国いいやまの伝統工芸品の一つである『内山和紙』が用いられています。

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ちなみにこの列車に乗車すると野沢菜の漬物とおしぼりの他にお酒やジュースなどのメニューも配布されます。

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ちなみに私は、せっかく来たのだから地酒を堪能してみたかったので、地酒を楽しみながら車窓を楽しもうと思い、車内販売で購入しました。ところが、記念撮影をしようとした時に思わぬ事故で半分が台無しになってしまいました( ノД`)

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車内で記念撮影もやっていたので、撮影もしました。アイコンの藁ぶきのキャラクターが可愛らしいです。また、藁の被り物なんかもいかにも日本昔話に出て来るような感じになっていますねw

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山間部は『信濃川』という川に沿うように進んでいきます。飯山線の沿線を流れる河川は新潟県では『信濃川』、長野県では『千曲川』と呼ばれています。飯山線は冬季になると豪雪地帯になるため、V字の土手やトンネルの入り口などには他では見られない「シェルター」が設けられているのもこの路線の特徴です。

ビクティニ:綺麗な川だね・・・。

ミュウ:沿線の風光明媚な景色もいいよね。f:id:okuchichibu551:20190518140148j:plain

 戸狩野沢温泉駅を通り過ぎると、田んぼが広がる盆地に入ります。

田園地帯の向こうには山脈が見えます。

ビクティニ:長野県に入ると田んぼが広がっている・・・。地元の東北の田舎を思い出した・・・。

ミュウ:川沿いは山の中を走っていたのが嘘かのようだったね・・・。

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飯山駅に到着しました。ここから路線バスに乗り換えて野沢温泉に行きます。

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『おいこっと』号のロゴです。「いいかわ、いいそら、いいやません」のメッセージに、藁の被り物が良い雰囲気です。

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 ビクティニ:おいこっと号とはここでお別れかな・・・。

ミュウ:あとは野沢温泉まではバスで行こう。

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バス乗り場は出口から出て左に曲がると野沢温泉ライナーの乗り場になります。

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『おいこっと号』と別れを告げ、バスで野沢温泉へ行ってきます!

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そして、路線バスで飯山駅から約30分・・・奥に見える村々が『野沢温泉』です。

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野沢温泉の街並みに到着です。この温泉地は長野県で有名な温泉の名所の一つです。また近くにスキー場があって冬になると多くのスキー客で賑わいます。

ビクティニ:この温泉地には外国人も結構いるな~。

ミュウ:有名な温泉地だからね。

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今夜とまったホテルです。

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この温泉街は割りと銭湯が多いです。

ビクティニ:さすが有名な温泉地!なんだかお風呂に入りたくなった。

ミュウ:でもお腹すいた・・・。

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夕食はお蕎麦をいただきました。

ビクティニ:蕎麦美味しい!

ミュウ:天ぷらも美味しい!

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そして雰囲気のある日帰り温泉にも入ってみましたが、いつも入る温泉とは違って源泉がかなり熱いので、水で埋めて湯もみする感じです。まるで前に泊まった咲花温泉に似ていますね(笑) 咲花温泉も源泉がそこそこ熱かったので水埋めした記憶があります。

ビクティニ:お風呂の温度が結構熱かった・・・。

ミュウ:さすがに水で埋めないと入れないよね・・・。

作者:咲花温泉に似てた(笑) なんというか、山小屋のようなお風呂だった。

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ビクティニ温泉饅頭も美味しそう。

ミュウ:今日はもう終わっちゃったみたい・・・。明日食べようね。

作者:野沢菜の漬物は買ったよ。

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明日は長野の善光寺に行くか十日町のきもの祭りに参加するか考えながら就寝についたのでありました・・・。

 

続く・・・。