ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

正月旅行 厳冬の山陰旅 太鼓谷稲成神社初詣&異例のDL津和野稲成号

皆さんこんにちは。

今回は萩市から津和野まで路線バスで移動し、津和野の太鼓谷稲成神社でも初詣、そして、本来ならSLで運行される『津和野稲成号』ディーゼル機関車による異例の運行となりました。

 

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津和野駅前に保存されているD51型蒸気機関車

萩市から路線バスで津和野町に移動してきました。

津和野駅前にはかつてJR(旧国鉄)山口線で活躍したと思わしきデゴイチことD51型蒸気機関車が展示されています。

以前来たときより、駅前の目立つ場所に移転されたようです。この機関車は昭和14(1939)年に鉄道省大宮工場にて落成され、東北本線から信越本線、八高線などで活躍し、晩年期の昭和46(1971)年に山口線で活躍しました。そして、昭和48(1973)年9月30日に現役から引退、現在は津和野駅前に保存されています。

ビクティニ:津和野駅前に保存されているデゴイチもだいぶ綺麗に整備されたね。

ミュウ:古い信号機も飾られているし、雰囲気に趣を感じるね・・・。

 

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津和野駅の広場に展示されている腕木式信号機

広場には腕木式信号機も展示されるようになり、津和野駅前の雰囲気は一層を感じさせられます。

腕木式信号機は、かつて日本中各地のローカル線で見られましたが、鉄道の信号システムの近代化とともに腕木式信号機は次第に減少していきました。腕木式信号機の中には、転轍機(ポイントレール)に連動するタイプも存在していたようです。このような信号機は主に交換設備のある駅周辺の線路脇に設置することが多かったようです。主に『出発信号(列車が駅から出発時に必要な信号機)』『場内信号(列車が駅構内に進入する時に必要な信号機)』をはじめ『遠方信号(列車が駅に近づく時、減速が必要な場合に場内信号よりさらに駅から離れた場所に設置された信号機)』を用途に使用されていました。他にも、『通過信号(信号の色が『黄色』と『青』しかなく、『黄色』なら注意、『青』ならそのまま通過という通過列車専用の信号機)』もあったようです。

 

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津和野 殿町通り

山陰の小京都である津和野でもが積もっていました。

山間部に位置していることもあってか、正月の津和野は雪景色の城下町と化しています。そして、殿町通りに立ち並ぶ建物も明治から大正にかけての史跡が数多く残り、萩市と同様、藩校や家老武家屋敷などが多く残る、当時の城下町としての地形が今でも残っています。また、明治の文豪で有名な森鴎外が生まれ育った町でもあります。

ただ、先ほど訪れた萩の城下町はどっちかというと静かな城下町という印象でしたが、こちらの津和野では比較的賑やかなようです。

 

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津和野の掘割を泳ぐ鯉たち

雪が積もる寒い冬の城下町でも、掘割を元気に泳ぐ鯉の姿が通年見られます。

鯉は寒い冬でも元気に泳ぐ姿にたくましさを感じさせます。また、黒い鯉から、オレンジなど、彩り豊かな鯉の姿雪のコラボレーションもまた風流です。

 

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鷺舞の像

太皷谷稲成神社の入り口にあるスクランブル交差点前の広場に立つ鷺舞の像雪景色がよくマッチしています。

この像は記念碑ですが、これは中国の七夕伝説のカササギに因んだ舞踊で、八坂神社に伝わる伝統芸能とされています。現在はここ津和野の弥栄神社で祇園祭に奉納されるのだそう。鷺舞の踊り姿そのものが津和野のシンボル的な存在感で、多くの観光客がカメラを向けたくなるような姿です。

 

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弥栄神社

太鼓谷稲成神社の入り口付近にある弥栄神社から参拝します。

毎年7月に奉納される祇園祭の神事が行われることで有名な神社で、二羽の鷺が舞う姿は国の指定民俗無形文化財に指定されています。この神社でも初詣ムードということもあり、それなりに参拝者もいるようで、御朱印も積極的に受け付けてくれました。

ビクティニ:今年も平和に過ごせますように・・・。

ミュウ:コロナがなくなりますように・・・。

 

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太鼓谷稲成神社の石段から見た津和野の雪景色

続いて太鼓谷稲成神社に参拝します。

大きな鳥居をくぐり、稲成神社へ続く長い参道朱い千本鳥居がトンネルのように連なっています。時間が合えば、石段の途中の踊り場から列車が鉄橋を渡る姿を見ることができます。我々が参拝しようと参道を登っている途中でちょうど特急が鉄橋を通過していました。このように神社へ続く千本鳥居京都の伏見稲荷長門市の元乃隅稲成神社などでも見られます。

 

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太鼓谷稲成神社の境内から見た雪景色の津和野
太鼓谷稲成神社の境内までたどり着き、神門をくぐると左手には津和野盆地の景色が眺められます。この日は山にかかった霧幻想的な景色に目を焼き付けました。以前の正月旅行で津和野に訪れた時は雪は積もっていなかった記憶があります。しかし、今年は雪が積もった津和野を見たのは初めてです。

ビクティニ:お正月でも津和野の町並みにこんなに雪が積もったかな・・・?

ミュウ:山に霧がかかっているね・・・。

 

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太皷谷稲成神社

津和野の高台にある太鼓谷稲成神社出雲大社と並んで島根県を代表する神社です。

この神社は安永2(1773)年、津和野七代藩主亀井矩貞が津和野城の鎮護および領民の安穏を願って、城山の太鼓谷に京都伏見稲荷から斎き祀ったのが始まりと言われています。

宮城県の竹駒稲荷、茨城県の笠間稲荷、京都の伏見稲荷、佐賀県の祐徳稲荷とならぶ『日本五大稲荷』の一つとされています。これらの稲成神社は一般的には『稲荷』と書くのが自然ですが、この神社の名前には珍しく『稲成』と書かれています。これは『願望成就』のためだと言われています。宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)と伊弉諾尊(いざなみのみこと)の二神が祭神となっています。また、初詣の参拝者数は島根県において、出雲大社に次ぐ第二位であるほど(出雲大社の初詣数が約59万、太鼓谷稲成神社の初詣数が25万)多くの参拝者が訪れる有名な神社です。
この稲成様には、油揚げとロウソクをお供えものとして供出する習慣があります。これは、神様の御使いである狐の好物が油揚げであることから、油揚げとロウソクがお供えものとされているからだといわれています。

ビクティニ:今年は東京オリンピック・パラリンピックが無事に終わり、その後は昔みたいに平和な日々が送れますように・・・。

ミュウ:コロナ禍の呪いが解けますように・・・。

 

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DL津和野稲成号

本来は『SL津和野稲成号』としてD51型またはC57型で運行されるはずですが、令和3(2021)年の『津和野稲成号』はなんとディーゼル機関車による運行となりました。

この機関車は『DD51型』という大型のディーゼル機関車です。

DD51型は1960年代の国鉄時代、これまで活躍していた蒸気機関車の置き換えならびに無煙化を目的に昭和37(1962)年から昭和53(1978)年にかけて649両が製造された液体式の凸型ディーゼル機関車で、中央部に運転台、前後に1基ずつディーゼルエンジンが搭載され、合計2基の大出力エンジンで牽引力を誇っています。国鉄時代では北海道から九州にかけて主に貨物列車客車列車、さらに寝台列車などで活躍してきましたが、昭和62(1987)年のJR移行時には全体のうち約2/5にあたる259両が継承され、JR化後は次第に減少し、時代が令和になってから、本格的に定期運用から引退していきました。現在残っているのがごく僅かで、この機関車もその1台です。そして、かつては当たり前のように走っていたディーゼル機関車による客車列車も、今となってはなかなか体験できないのである意味貴重な経験です(笑)

 

ビクティニ:本当はSLが見たかったけれど、ディーゼル機関車による客車列車の旅もなかなかお目にかかれない。まるで昭和にタイムスリップしたかのような貴重な体験をしたよ。

ミュウ:SLの方が昭和にタイムスリップ感があるけれど、ディーゼル機関車の客車列車も珍しいね。

 

★DL津和野稲成号の様子★

youtu.be

 

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雪景色の津和野を眺める車窓

15:45 『DL津和野稲成号』 津和野駅を出発。

例年ならあまりない津和野の雪景色を眺めつつ、『津和野稲成号』は津和野駅を後にします。旧型客車から眺める雪景色の車窓はまるで東北や北海道の客車列車を彷彿させます。津和野特有の石州瓦の家は意外と似合う光景です。一方、山口県に入ると雪は少なくなっています。

 

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35系客車の車内
『津和野稲成号』で運行される客車は『SLやまぐち号』と同じように『35系客車』が使われています。いわゆる旧型客車ですが、この客車は平成29(2017)年製造と新造の旧型客車です。これは本物の旧型客車に模ったものですが、形式上では『35系』です。

 

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篠目駅

JR山口線は『SLやまぐち号』として運行される路線として有名です。

その中で、かつて山口線に蒸気機関車が走っていた名残りと思わしきレンガ造りの給水塔が篠目駅で残っています。また、かつて使われていた腕木式信号機も当時の姿のまま残されています。

 

 

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湯田温泉駅

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湯田温泉の白狐

 17:14 湯田温泉駅 到着。

津和野駅を出てから1時間弱、我々は湯田温泉のホテルに宿泊のため、この駅にて下車。

湯田温泉山口県を代表する温泉地『防長四湯』の一つとされています。

県庁所在地である山口市の繁華街にあるため、新山口駅からJR山口線、または路線バスで行けるのでアクセスしやすいです。

歴史が古く、約6百年前に開湯したとされ、あるお寺の小さな池に怪我をした白狐が毎夜傷ついた足を治療するため、その池に浸かっていたところを権現山の麓のお寺のお師匠さんが見つけ、その池が温泉だったことがわかったのがその始まりだといわれています。そして田んぼの中から金色のお地蔵さんや源泉が湧出したことから、『湯田温泉』という名前になったと言われています。そのため、湯田温泉は『白狐の湯』と呼ばれるようになったのです。また、山陽路に温泉が少ない中、この湯田温泉が数少ない温泉地として古くから愛され、明治維新ゆかりのある温泉と言われています。幕末では長州藩の英雄こと、あの高杉晋作や伊藤博文、坂本龍馬をはじめ、西郷隆盛や大久保利通など、多くの志士が集まった場所で、『維新の湯』として親しまれていたそうです。

ビクティニ:湯田温泉まで来ると、山陰から山陽までやってきた感があるよね。今年の山陰は雪ばっかだったから寒かった・・・。ほのおタイプを纏ったぼくには応えたかも・・・。

ミュウ:津和野の方も寒かったからちょうどいいや。ここで温泉に浸かって休もうよ。

 

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宿泊した湯田温泉のホテル
湯田温泉は昔ながらの温泉旅館があればちょっとしたビジネスホテルもあるので、我々は比較的宿泊料金の安いホテルで宿泊しました。西日本の長旅などでどうしても旅費を抑えつつ、せっかく来たなら温泉に入りたい人にはビジネスホテルでも十分に楽しめるかと思います。湯田温泉のホテルや旅館は15件ほどと多い方ですが、最近では例の病気による経営不振の影響で廃業になったホテルが1件あったようです。もし、ワクチンが供給されても、例の病気の影響はこれからも続くのでしょうか・・・。

travel.rakuten.co.jp

 

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湯田温泉の夕食
湯田温泉は繁華街の中にあるということもあり、夕食など食事には困らない環境なので、我々は湯田温泉の居酒屋で夕食にすることにしました。本当はせっかく山口に来たので海の幸やふぐ料理をいただきたかったのですが、この日は、それをやっているお店はお休みのようです。仕方なくやっていそうなお店を探したところ、焼き鳥や唐揚げがメインのチェーン居酒屋で夕食にしました。焼き鳥やカキフライ、フライドポテトなどが美味しかったです。

ビクティニ:1都4県では緊急事態宣言でお店が閉まるのが早かったりするんだけど、山口県の方は大丈夫みたい。しかし、東京で感染者が千人超えとは・・・。あの病気はもはや魔物でしかないよね・・・。早くワクチンが出来ればいいんだけど・・・(´・ω・`)

ミュウ:例の病気の呪いって怖いよね・・・。

にょろもう:あの病気のせいで日本だけじゃなくで世界中も困っていて、生活すらできない人もいるみたい・・・大丈夫かな・・・。

tabelog.com

 

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湯田温泉のホテルで一泊

ビクティニ:今日の温泉は最高だったな・・・。さて、明日は秋芳洞に行ってみるか。湯田温泉から秋芳洞へ行くバスが出ているはずだ。

ミュウ:いいね。もうエレベーターも運転再開したみたいだ。秋吉台にもいってみようか?

にょろもう:洞窟探検か・・・。楽しみだな。

 

『正月旅行 厳冬の山陰旅 太鼓谷稲成神社初詣&異例のDL津和野稲成号』をお伝えしました。

 

★おまけ★

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正月定番のスポーツ番組を視聴中

ビクティニ:お正月といえば、とんねるずのスポーツ合戦だよねw

ミュウ:そして、野球の種目では必ずアレをやるよねwww

作者:明日早いからから、もう寝なさいよw