ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

北東北浪漫 みちのく紀行 最終日 帰路へ・・・

皆さん、こんにちは。今回は、この旅の最終回となります。どうぞ最後までお付き合いください。

 

昨日、リゾートしらかみ号十二湖を楽しみ、秋田駅前のホテルに宿泊。そして、早朝6時に起床し、すぐにチェックアウトをして秋田駅へ向かった・・・・。

 

f:id:okuchichibu551:20200929222900j:plain

早朝の秋田駅

・・・ということで、秋田駅です。早朝ということもあり、がらんとしています。

ここから関東へ帰路に着くところなのですが、JR奥羽本線経由の在来線で福島から新幹線で帰るか、あるいはJR羽越本線、信越本線、上越線経由の在来線で越後湯沢から新幹線で帰るか、いろいろと検討したのですが、越後湯沢から新幹線を利用するほうが安上がりのようなので、羽越本線経由で帰ることにします。

ビクティニ:さあ、まずは朝飯だけど、朝早くから駅弁を売ってるみたいだから、最後の朝食は駅弁にしよう。関東までの道のりは長いから、腹ごしらえはしっかりしないと・・・。

ミュウ:ところで、どうやって埼玉に帰るの?

作者:色々考えたんだけど、やっぱり羽越本線経由で帰ることになった。最初は福島まで在来線(奥羽本線)で行って、そこから新幹線で帰ることを考えたが、福島から大宮までだと自由席でも8,040円、逆に越後湯沢から大宮までは自由席で5,720円上越新幹線経由の方が安上がりなので、越後湯沢まで在来線(羽越本線、信越本線、上越線)で進み、越後湯沢でちょびっと温泉に浸かってから帰ることにしよう。

ビクティニ:なるほど、確かに合理的なルートかつお気楽な考え方!さすが作者さん!

 

f:id:okuchichibu551:20200929225849j:plain

秋田駅に飾られているD51型蒸気機関車

秋田駅にはD51型蒸気機関車の大きな模型が飾られています。

かつては秋田地区の奥羽本線や羽越本線などの貨物列車で活躍した名残かと思われます。ナンバーが『D51-554』のようですが、SLが秋田から引退した時に最後まで残ったのがこのナンバーだったのでしょうか・・・。

f:id:okuchichibu551:20200929230645j:plain

f:id:okuchichibu551:20200929230818j:plain

秋田の駅弁『鶏めし弁当』

朝ごはんといってはなんですが、秋田名物の駅弁『鶏めし弁当』をいただきました。

昨夜に食べたきりたんぽ鍋もそうですが、秋田の食文化としては『比内地鶏』など、鶏肉を主食とし、郷土料理でもよく用いられているといわれています。

ビクティニ:鶏肉はちょっと苦手だけど、秋田の地鶏を使ったお弁当は意外とイケるかも。

ゴンベ:朝に駅弁は最高だっぺ~。うんめえっぺ!

 

f:id:okuchichibu551:20200930230040j:plain

秋田駅を出発

6:50 JR羽越本線 普通列車 酒田行 秋田駅を発車。

乗客の少ない普通列車は早朝の秋田駅を静かに出発してゆきます・・・。でも、車両は相変わらずロングシートの701系であります。

ビクティニ:さらば・・・秋田・・・。

ミュウ:これから長い帰りの旅路がはじまるのね・・・。

 

f:id:okuchichibu551:20200930230651j:plain

JR羽越本線の車窓から見る 日本海

羽越本線の西側車窓は、日本海の大海原が広がります。

この路線は、日本海側の東北の鉄道としては主要路線ということもあり、普通列車の他に特急列車貨物列車も通っています。昔は寝台列車も走っていましたが、今は廃止となっており、主要路線の割にはちょっぴりさみしいローカル線のような感じです。ただ、このあたりも昨日通ってきた五能線と同様、あまりの悪天候に見舞われると運休になることがよくある区間でもあります。特に冬場強風や大雪などで運休になることもしばしばのようです。また、夏場でも大雨や台風などで不通になることも珍しくないようです。

ビクティニ:去年の正月旅行も羽越本線を通っただけあって久しぶりにこの路線の車窓から見る日本海の景色が見れた。

ミュウ:ちょっとさみしい景色だけど、旅情があるよね。

 

f:id:okuchichibu551:20200930232459j:plain

酒田駅

8:44 秋田駅に到着。

ここから先も新潟方面の普通列車に乗り継ぎですが、次の列車は9:36なので、まだ時間があります。途中の酒田駅で自転車を借りて、以前訪れたさかな市場で買い物をしてから、引き続き列車に乗り継ぎましたが、我々が9:36発の普通列車に乗るのはかなりギリギリになってしまいました。でも、駅員さんが列車に我々の乗車を待ってくれたようです・・・。

ビクティニ:駆け込み乗車なんてしたくなかったのに・・・。もう汗だくだよ・・・。9:36発村上行の次が11:45鶴岡行、12:01のが特急で、次の村上行の普通列車が12:52か・・・。乗り遅れたら3時間も立ち往生になるところだったよ・・・。

ミュウ:みんなも駆け込み乗車はやめようね。

作者:久々に走っちゃったけど、なんとか列車に乗れてよかった・・・。

 

f:id:okuchichibu551:20200930234936j:plain

羽越本線 最上川

9:36 普通列車 村上行 酒田駅を出発。

さあ、ここから庄内平野を南下していきます。

途中の鉄橋を渡る最上川は、『五月雨をあつめて早し最上川』という俳句があるように、松尾芭蕉が詠んだ名句が有名です。

 

f:id:okuchichibu551:20201001205313j:plain

鶴岡駅

庄内地方の城下町『鶴岡市』を通過します。

ビクティニ:そういえば、以前に『きらきらうえつ』で鶴岡まで乗ったことがあるのを思い出した。

ミュウ:懐かしいね。

f:id:okuchichibu551:20201001210045j:plain

羽越本線 海の車窓

f:id:okuchichibu551:20201001210340j:plain

笹川流れの車窓

羽越本線の車窓といえば『笹川流れ』が有名です。

以前に『きらきらうえつ号』『海里号』についての記事でも紹介した通り、日本海の浸食によって海岸の岩場が様々な形状を織りなす大自然が生んだ芸術的な海岸線です。

ビクティニ:『きらきらうえつ号』の車窓が懐かしいなあ・・・。

ミュウ:もう、ここを何回通ったのかな?

作者:もし、関東へ帰る時のルートが奥羽本線だったら、途中で山形新幹線が通るから、それはそれで面白いかも・・・(例えば線路幅が違ったり)。

 

★きらきらうえつ号についての記事はこちら★

okuchichibu551.hatenablog.com

 

f:id:okuchichibu551:20201001211346j:plain

村上駅

11:42 村上駅に到着。

次の新潟方面の列車は12:26発新潟行なので、約40分弱時間があるので、駅付近の食堂で昼食を取ることにします。村上市はが名物なので、鮭料理がいただけるお店を探してみます。

ビクティニ:ようやく新潟県に入った。羽越本線ってとても長いよね・・・。駅の近くに美味しいお店はないかね・・・。

ミュウ:さっきの酒田駅で乗り遅れたら昼食は酒田市で取ることになってたかもね・・・。

 

f:id:okuchichibu551:20201001212629j:plain

村上市といえば鮭

近くの観光協会に聞いてみたら、駅チカで鮭料理がいただけるお店意外と近くにありました!

村上市で鮭が盛んになったのは、青砥武平治が三面川の支流で鮭が育つことが出来る環境を作ったのがそのはじまりとされています。村上市で行われるサケ漁伝統漁法『居繰網漁(いぐりあみりょう)』が三面川で行われ、大川では『コド漁』といわれる全国的に珍しい鮭漁も行われています。また、鮭に感謝をささげる『鮭魂祭(けいこんさい)』『水神様』などの神事・行事が毎年行われるほど村上市は鮭との縁は深いものです。いわば『鮭のまち』といわれています。

ビクティニ:最終日の帰りの道中で鮭料理が食べられるとは思わなかった。美味しい!

ミュウ:美味しい!

にょろもう:ぼくの大好物だ!いただきます!・・・これは最高!

ゴンベ:うんめえっぺ!帰りのお昼ごはんに鮭が食べられるとは・・・。オラ感激だっぺ!

おもてなしの宿 石田屋|村上市観光協会 -鮭・酒・人情 むらかみ-

 

f:id:okuchichibu551:20201001214925j:plain

f:id:okuchichibu551:20201001215208j:plain

12:26発 普通列車 新潟行

昼食を終え、引き続き普通列車で南下してゆきます・・・。

12:26発 普通列車 新潟行 村上駅を出発。

車両は新潟地区でおなじみになったE129系です。

 

f:id:okuchichibu551:20201001220039j:plain

新発田駅

f:id:okuchichibu551:20201001232642j:plain

新発田駅から新津方面の羽越本線 発車案内

f:id:okuchichibu551:20201001232911j:plain

羽越本線 新発田~新津で運行されるキハ110系(ワンマンカー)

12:59 新発田駅に到着。

ここで、新津方面へ向かう列車に乗り換えます。

新発田駅では、羽越本線の秋田方面から来た列車が新潟方面へ向かう時は『白新線』を通ります。ここから関東方面へ向かうのには『羽越本線(新津方面)』が近道ですが、本数としてはかなり少ないので注意が必要です。上の写真を見れば分かる通り、新潟市近郊区間なのにも関わらず2時間半以上も時間が空いています。

f:id:okuchichibu551:20201001233233j:plain

羽越本線 新発田~新津の車窓

羽越本線の新発田~新津の区間は完全に単線で、大幹線の路線とは思えないほど閑散としています。

羽越本線は新潟と秋田を結ぶ路線と思われがちですが、実際は新潟駅とは別の新津駅~秋田駅を271kmで結ぶ日本海沿いの大幹線です。しかし、新発田駅~新津駅だけは、完全にローカル線という風貌が漂っています。それでも、かつては『日本海』『トワイライトエクスプレス』『あけぼの』などのブルートレインや数々の夜行列車がここを通過していたのです!現在でも貨物列車がこの区間を通過します。もしかしたら、この路線唯一の旅客列車である普通列車があんなに本数が少ないのは、貨物列車を通しやすくするものと思われます。

ミュウ:ちょっぴり殺風景かも・・・。

ビクティニ:でも昔はたくさんのブルートレインがここを通っていたんだ。

 

f:id:okuchichibu551:20201001234121j:plain

新津駅

13:50 新津駅に到着。

ここから信越本線に乗り換えて長岡方面に乗り換えます。

新津駅は信越本線羽越本線磐越西線の3路線が集う鉄道ターミナル駅です。『SLばんえつ物語号』の始発駅でもあり、近くに鉄道車両製造工場があります。また、当時はここに大規模な機関庫があり、このあたりに住む人々が鉄道業で栄えていたことから、新津は『鉄道の町』として今でも親しまれています。

ビクティニ:新津駅か・・・。今日のSLは休んでいるみたい・・・。

ミュウ:毎年のようによく来るね・・・。

作者:ちなみに、ここには鉄道資料館もあるようだ。腕木式信号機があるとちょっと雰囲気出るかも。

 

f:id:okuchichibu551:20201002201904j:plain

信越本線の普通列車 長岡行

14:27 信越本線 普通列車 長岡行 新津駅を出発。

ここから先は信越本線、上越線を経由して越後湯沢まで在来線を進みます。車両はやはりE129系です。

f:id:okuchichibu551:20201002202931j:plain

長岡駅で上越線に乗り換え

長岡駅で上越線に乗り換えます。この駅では信越本線柏崎方面上越線が分岐されます。

普通列車 越後中里行ですが、ワンマン運転になっています。一昔前とは打って変わってワンマン運転になっている路線が増えている気がします。これからワンマン運転が次第に拡大してゆくのでしょうか・・・。

f:id:okuchichibu551:20201002203644j:plain

JR上越線から見る田んぼの車窓

15:29 上越線 普通列車 越後中里行 長岡駅を出発。

あとは、このまま越後湯沢まで進んで行きます。上越線は関東と新潟を結ぶ大幹線のはずなのですが、ワンマン運転ということもあり、普通列車は短い2両編成で運行されています。時代の流れとともに普通列車も寂しく感じます。上越線は辺り一面に広がる田んぼの中山間部に沿うように進んでゆきます。

ビクティニ:だんだん関東に近づいていく・・・。

ミュウ:新潟県ももう終わりかな?

 

f:id:okuchichibu551:20201002204707j:plain

越後湯沢駅に到着

16:50 越後湯沢駅に到着。

越後湯沢は川端康成の小説で有名な『雪国』に登場する舞台としても有名で、その名の通り、温泉地であり、冬場にはスキーで賑わいます。

さて、ここで在来線の旅は終わりです。あとはここから新幹線で帰るだけです。

越後湯沢から先の水上方面への上越線は1日に5~6本しかありません。そのため、ここから先は在来線で通過するのには困難かと思われます。また、越後湯沢から水上方面へ抜ける最終の在来線は17:50発終電としてはかなり早いので、それに乗り遅れると、ここで新幹線乗換は必須になるでしょう・・・。

とはいえ、せっかくの温泉地なので、日帰り温泉に入ってから新幹線で帰宅しようと思います。

ビクティニ:ここで『北海道&東日本パス』の出番と在来線旅はおしまいか・・・。あとは、ここでひとっ風呂浴びてから帰路につこう。

ミュウ:もう鈍行の旅は十分に楽しんだから後は新幹線で帰ろう。ちょっと酔っちゃった・・・。

周辺には様々な日帰り温泉がありますが、越後湯沢駅で日帰り温泉を楽しみたいなら、駅中にある『ぼんしゅ館』という店舗に『酒風呂 湯の沢』という日帰り温泉があります。日本酒を使ったお風呂は、お酒の香りでリラクゼーションを保ち、お酒の成分で血行が促進される健康的な日帰り温泉です。新幹線や列車の待合時間を利用して利用してみるのも良いのかもしれません。

www.ponshukan.com

f:id:okuchichibu551:20201002211255j:plain

今回の旅で最後の夕食

日帰り温泉を楽しんだ後は、駅中のお寿司屋さんでいただきました。お風呂から上がったのは18:20ごろですが、例の病気のせいで越後湯沢駅で食事ができるのはこのお寿司屋さんしかやっていないようです。また、まだ18時台なのにお土産屋さんも閉まっていました・・・。

ビクティニ:日帰り温泉のあとは、今回の旅最後の夕食か・・・。思えば、岩手から青森までいろんな所へ行ってきたけれど、まさか岩木山へ登山に行くとは思わなかったなあ(笑)ゴンベくんは今回の旅を通してどうですか?

ゴンベ:今回は結構美味しいものが食べられて、いい宿に泊まれて、まるで夢のようだったっぺ~!というわけで、最後の夕食もいただきますだ~!!美味しいっぺ~!

作者:実は以前にも越後湯沢に訪れたことはあったのだが、当時は18時でも賑わっていた記憶があるのに、最近はすっかり寂れている・・・。やはり、コ×ナの影響みたいだね・・・。

www.jalan.net

f:id:okuchichibu551:20201002214155j:plain

f:id:okuchichibu551:20201002213925j:plain

帰路へ・・・

さて、夕食も終えたところで、上越新幹線で関東へ帰路につき、今回の旅はこれにて締めたいと思います。みなさん、最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

ビクティニ&ミュウ:GOOD BYE EVERYONE!

 

北東北浪漫 みちのく紀行 完

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!

 

THE END