ビクティニと昔ロマンのブログ

好きなポケモンと旅行に出掛けたり、鉄道名所(景観路線や歴史ある鉄道スポットなど)スポットめぐりや風光明媚な鉄道旅、日本の観光地の歴史や景観めぐりなどを紹介するコーナーです。よろしゅうお願いします。

首都圏から気軽に行ける南国スポット 真夏の館山・南房総をサイクリング!

皆さん、こんにちは。

今回は南房総をサイクリングに行ってきました。

 

館山駅

ということで、朝早く自宅を出て10時半ごろに館山駅に到着です。

館山駅前だけでも、いかにも南国っていう雰囲気です。いくら首都圏から近いようでも、やはり雰囲気はかなり違いますね。首都圏から車やバスだと気軽に訪れるのですが、電車でのアクセスとなるとどうしても列車本数も限られてくるので、意外と所要時間がかかります。ましてや海のない埼玉からだと尚更到着が遅くなります。

 

今回借りた電動自転車

ここからレンタサイクルを借り、2日間かけて館山と南房総をサイクリングします。

南房総には、サイクリングロードが整備されており、また基本的には交通量も少ないため、まさにサイクリングにふさわしい環境でもあります。

ビクティニ:久しぶりに館山に来たけど、真夏に来るとまさしく南国の雰囲気だ。いくら首都圏から近いといっても、到着したのが11時ぐらい。やっぱり近いようで意外と遠いのね。

みきゃん:ここも千葉県なのね。愛媛県でいう宇和島みたいな所かしら。

 

駅前からの道の先は海

館山駅の西口は、すぐ目の前に海が見えます。

写真の奥にある海は館山湾(鏡ヶ浦)で、房総半島の大房岬と洲崎に囲まれた入り江のようになっています。駅前からすぐ近くに“北条海岸”があり、そこで海水浴やサーフィンなどが楽しめます。

ビクティニ:快天に青い海・・・。まさしく海水浴日和だね!

みきゃん:洋風の雰囲気にヤシの木・・・。宇和島に似て南国の雰囲気だわ。

 

★館山と南房総のサイクリングコース★

ということで、今回のサイクリングコースです。

まず、1日目は館山駅を出発し、“房総フラワーライン”こと県道257号を経て沖ノ島海水浴場へ進んでいきます。その海水浴場でシュノーケルのツアーに参加し、その後は休暇村館山にて宿泊します。

2日目は引き続き房総フラワーライン(県道257号)を進み、洲埼灯台を見物。更に房総フラワーラインの花道を進みアロハガーデンたてやまにて休憩・見物。今度は野島崎灯台まで国道410号を進み、そこで折り返して途中の交差点で県道86号を経て館山駅へ戻るというコースになっています。今回のサイクリングは約47kmの走行距離になります。しかも電動自転車なので漕いでいればあっという間に目的地に到達できます。

 

渚の駅たてやま
北条海岸から洲埼灯台方面へ少し進んだ場所に“渚の駅たてやま”という道の駅があります。

ここは館山市の観光拠点にもなっており、南房総の海に棲む生き物の展示されていて、実際に飼われている海の生き物たちも見られます。また、館山市はさかなクンの出身地でもあるため、さかなクンによる海の生き物解説も展示されています。

ビクティニ:館山市はあのさかなクンのふるさとだったのか!まあ、このあたり海沿いだからな・・・。

みきゃん:魚の博物館みたい。

 

南房総サイクリングコース(館山市観光案内)
館山市は、海の景色が楽しめるだけでなく、館山城をはじめ様々な寺院や神社が点在する歴史めぐりスポットにもなっています。

館山市街からは、西側へ続く先端には“洲埼灯台”、南側へは“野島崎灯台”へ行けるサイクリングコースがあります。中でも西側の“房総フラワーライン”が南房総のサイクリングスポットになっています。他にも、いちごやいちじくなどのフルーツ狩りも楽しめます。

もちろんレンタカーや自分のクルマで回るのもいいですが、自転車でサイクリングというのもまた楽しいものです。しかも、自転車はクルマと違ってCO2を排出しないので、まさにエコとも言えるでしょう。目的地に到着した時の達成感はもちろん、周りの景色を眺めながら自転車を漕ぐのも房総ならではの醍醐味でもあります。

 

渚の駅たてやまにて昼食
渚の駅たてやまでは売店やレストランも併設されていて、買い物や食事にもちょうどよく活用できます。

ちょうど昼時だったので、渚の駅のレストランで食事をすることにしました。

レストランのメニューには、南房総でとれた地魚をふんだんに使った海鮮丼や定食などが提供されています。今回は、刺し身と地魚を使った煮魚定食を注文しました。しかも、味噌汁も貝汁に変えてもらったのですが、ホタテやしじみ、あさりが豊富に入っていて、とても美味しかったです。

ビクティニ:すごいごちそうだ!いただきます!・・・うまい!!

みきゃん:これはおいしい!愛媛の鯛みたいにおいしい!

サンドパン:煮魚は食べごたえがあってごはんが何杯もいけそう!

ビクティニジュニア:おいしい!

 

沖ノ島海水浴場
さて、再び自転車を漕いでやってきたのが沖ノ島海水浴場です。

写真の向こうに見える緑の森が生えている島は“沖ノ島”です。

館山市の沖ノ島は、館山湾の南側の海岸線にある島で、南房総国定公園の一部にもなっています。かつては陸地から約500メートルほど離れた本物の『島』でしたが、大正12(1923)年の関東大震災によって隆起したことで、写真のように陸続きとなっています。そのため、この砂浜を渡って沖ノ島まで直接行くことができます。島自体は周囲約1㎞、面積は約4.6ヘクタールと小さい島で、砂場や岩場が混在しているため、釣りスポットになっている他、周囲の水深が浅いためシュノーケリングスポットにもなっています。また、島にはソテツ、シュロ、カイコウズなどの植物が自生し、いかにも南国を思わせるネイチャーアイランドになっており、浜辺には様々な貝殻が打ち上げられているので、貝殻をいくつか持ち帰れます。

ちなみに、この海水浴場のすぐ内陸には陸上自衛隊の航空基地があるので、時々ヘリコプターや飛行機が飛んでいるのが見れることもあります。

ビクティニ:なるほど、ここが沖ノ島か。ここでは浅瀬で魚やサンゴ礁が見れるそうなので、シュノーケリングに参加してみよう。

みきゃん:わたしは泳げないから、とりあえず海水浴だけ楽しむことにするわ。

サンドパン:おれたちも海水浴しようぜ!

ビクティニジュニア:そうだね。シュノーケリングはお兄ちゃんだけ楽しんできてね。

ビクティニ:おう、お前たちも波にさらわれないように気をつけるんだぞ。

 

海水透明度の高い沖ノ島海水浴場
沖ノ島海水浴場は、とにかく海水の透明度が非常に良いのが特徴です。

環境省の水質検査によると、透明度ならびに水質は常に最高レベルを保っており、なんと『AAランク』を獲得しているそうです。写真を見ればわかるように、砂底がはっきり映るぐらいに透明度が高いのです。しかも、東京湾に近いのにも関わらず、ここまで透明度が高いのは、やはり自然に囲まれた環境が生み出した景観なのでしょう。

 

浅瀬にいるだけでも魚が見られる

ということで、この海岸でシュノーケリングをしてみましょう。

もちろん、1人でのシュノーケリングは事故になりやすいので、同行者と付き添った上での参加となります。

そこで、今回はNPO法人“たてやま・海辺の鑑定団”が主催するシュノーケリングツアーに参加し、実際に沖ノ島海水浴場に生息する生き物たちの撮影及び観察を行います。

これは海岸の浅瀬で撮った写真です。これだけでもたくさんの魚が見られます。もちろんダイビングと違ってシュノーケリングでは海面から見ることしか出来ませんが、真上から見ても十分に魚が泳いでいるのが見れます。しかも泳いでいる魚の数は軽く500匹は超えていると思われます。まさしく房総は沖縄へ行かずとも気軽に魚が泳いでいるのが見られる首都圏屈指の魚観察スポットですね。

 

沖ノ島海水浴場のサンゴ礁
沖ノ島の周辺はサンゴが豊富で、30種類のサンゴが生息しています。

ここは日本におけるサンゴが見れるスポットとしては最北端です。

沖縄に行かなくてもサンゴが見られる関東有数のサンゴスポットですね。

先程も述べたように、沖ノ島周辺は環境省によって行われる水質調査でAAランクになるほどの最高水質が理由なのです。その水質がサンゴを育てています。どういうことかというと、館山湾に南側から流れる黒潮によって水温が高く、貧栄養かつプランクトンが少ないことと、砂が程よく堆積していることから、サンゴが育つのにその条件が整っているのです。関東地方でサンゴ礁が見られる数少ないサンゴスポットで、首都圏から気軽にサンゴや魚を見たいのにはまさにうってつけともいえます。

ちなみに、砂によって海流が遮られていることから、沖ノ島は北側と南側で温度差があるのも珍しい現象を持っているのも特徴的です。

 

沖ノ島海水浴場で見られる熱帯魚
沖ノ島海水浴場の海底には、熱帯魚も生息しています。

まさしく首都圏から気軽に行ける南国スポットですね!

沖ノ島では、写真のようにカゴカキダイやスズメダイ、ツノダシなどの熱帯魚が見られます。

他にもゴンズイやアオリイカなど、多種多様な魚が見られるのも魅力的です。ただ、ここは自然の中というだけあるので、当然ながら危険生物が潜んでいる場合があるので注意が必要です。中でもクラゲをはじめカツオノエボシ、ヒョウモンダコ、ガンガゼ、アンドンクラゲなどが生息し、特にヒョウモンダコやカツオノエボシは非常に毒性があるため、これらの危険生物には絶対に遭遇しないようにしたいですね。

 

★実際のシュノーケリングの様子★


www.youtube.com

 

海の家のラーメン

シュノーケリングが終わった後は海の家でラーメンを食べました。

海の家も懐かしいですね。

昔の家族旅行で、三浦海岸に行って海水浴をしたりした後に海の家でラーメンとかかき氷を食べたりした記憶があります。

ちなみにシュノーケリングに参加する時は、予め荷物などは海の家に預けたり、シャワーを利用することができます。ただし、1回荷物を預けてシャワー利用で2,000円かかります。盗難に遭うよりマシですが、海の家で荷物を預けるだけでも高いですね・・・。

ビクティニ:海の家のラーメンとか懐かしい、いただきます!・・・おいしい!

サンドパン:ラーメンおいしい!

ビクティニジュニア:おいしい!

 

渚の駅たてやま 海辺の広場

カゴカキダイ

渚の駅たてやまには『海辺の広場』も併設されています。

ここでは、南房総に生息する海の生き物たちがさかなクンの解説文も交えて展示されています。

先程シュノーケリングで見たカゴカキダイは、黄色い体に黒の縦縞模様が特徴的な魚です。一見すると南の海に生息する魚に見えて、ここでは『普通種』に指定されています。また、意外なことに房総では『食用』とされ、しかも高級魚として食されているそうです。

ビクティニ:この魚、さっきのシュノーケリングで見たカゴカキダイだ!

みきゃん:愛媛にもこんな魚はいそう。

 

様々な貝殻の種類

これは、房総半島に生息する貝の種類です。

種類も多種多様で、先程の沖ノ島でも貝殻を拾うことができます。

イモガイ、ホラガイ、マテガイ、アサリ、ツノガイ、ヒオウギガイ、カサガイなど様々な貝殻の種類を見ているだけでも楽しくなります。昔はお守りとして使っていたのだそう。

 

イセエビ

房総半島では、イセエビの生産量が日本一といわれています。

イセエビは、かつてより我々日本人には馴染みのある食材の1つで、いわゆる高級食材として使われています。具足海老、または鎌倉海老とも呼ばれています。長いひげに曲がった背中が特徴的で、“健康長寿の象徴”ともいわれています。

基本的には、夜に貝類やウニなどを捕食する肉食性ですが、タコにとっては餌となるため天敵とされています。一方、ウツボからは天敵から守ってもらうために“おとり”として利用されます。また、ウツボはタコを捕食するという習性をもっています。

 

コンゴウフグ・スジモヨウフグ・サザナミフグ

こちらはフグコーナーのようです。

コンゴウフグは、ハコフグのように骨板で体を覆い、体の前後に各二本のツノ状の突起が特徴的です。主に浅い砂地に生息し、成長すると体に見合わぬほど尾びれが長く伸びます。

スジモヨウフグは、南方に広く分布するフグの仲間で、館山湾では死滅回遊魚として幼魚が見られます。名前の通り、全体的に縦縞を帯びており、胸ビレの付け根は黒い大きな斑があるのが特徴。幼魚の頃は丸まった状態で浮いており、『木の実』や『海藻の浮き球』に擬態したりしています。

サザナミフグは、丸みの体を持ち、胸ビレ付近に斑紋と腹部に波状の筋模様があるのが特徴的です。幼魚はオタマジャクシのような見た目で、スジモヨウフグと同様、海藻の浮き球や木の実に擬態化し、流れ藻に寄り添うことも。館山では夏から秋にかけて漁港にてその幼魚が見られることがあります。

 

休暇村館山
沖ノ島海水浴場から自転車を漕いで約30分・・・休暇村館山に到着です。

南房総のサイクリングは、1泊2日間を通してレンタルすることができ、サイクリングした後にホテルや旅館に泊まるのもサイクリングならではの楽しみでもあります。今回は休暇村館山にて1泊しました。ここは、海水浴場が目の前にあり、温泉の大浴場も完備しているので、夏の海水浴で泊まりに行きたいならオススメです。

玄関のすぐ横に自転車ラックがあるので、そこに自転車を停めておくことができます。

ビクティニ:さあ、今夜のホテルに到着!今日はここで泊まろう。

みきゃん:なかなかいいホテルだわ。

 

休暇村館山の部屋

夕方16時50分頃、休暇村館山にてチェックイン。

お部屋は結構いいお部屋を用意してくれました。

前回も館山の休暇村に泊まったことがあるのですが、ここまでグレードアップしたお部屋は初めてです。雄大な東京湾の海が眺望できるので、最高な眺めになりました。

ビクティニ:海を泳いだ後の夕日はなかなか気持ちのいいものだ・・・。

みきゃん:本当にきれいな夕日ね。

 

休暇村から見る東京湾の夕焼け

天気が良ければ、きれいな夕焼けが見られます。

海を照らす夕日の光がまた美しいものです。

 

休暇村に展示されている貝殻

ロビーに飾られた貝殻を見るのも楽しいものです。

多種多様な貝殻が展示された光景は、インテリア感があります。貝殻の他にサンゴも展示されています。

 

休暇村館山の夕食

夕食も美味しそうです。

休暇村館山では、千葉名物の食材を使ったビュッフェが夕食です。

夕食には、かずさ和牛のお寿司をはじめ、房総の食材がふんだんに使われています。

ビクティニ&みきゃん:いただきます!・・・おいしい!

 

休暇村館山から見る星空

休暇村館山では、通年において星空の観察するプログラムが20時より開催されています。

ここの休暇村では、天文台も併設されており、夏に見られる星座の解説が行われ、屋上で星空に浮かぶ星座のお話もしていました。7月には東の空には“夏の大三角”、南の空にはさそり座が見れます。とりわけ三つの星である『ペガ』『アルタイル』『デネブ』が“夏の大三角”として形作っているのです。『ペガ』を目印にひし形の星の並びを見つけると『こと座』、アルタイルと近くに寄り添う2つの星を見つけると『わし座』、『デネブ』から十字架の星の並びを見つけると『はくちょう座』を見つけることができます。

ビクティニ:わたくしといふ現象は・・・。

みきゃん:星空がきれいね・・・。

 

天文台の望遠鏡から見る月面

天文台にある望遠鏡を覗いて月の表面を見てみます。

月の表面はまさしくイメージ通り所々にクレーターが点在しています。図鑑や教科書しか見たことがなかった月面も実際に望遠鏡で覗いてみると、まさに「月の表面はこんな感じなんだな」と改めて実感しました。こうして月の表面を生で見られるのもなかなか貴重な体験になったかと思います。

 

サイクリング再開
朝になりまして、再びサイクリングのスタートです。

この日は洲埼灯台を回り、さらに野島崎まで進んで館山駅まで戻ります。

ビクティニ:今日は天候に恵まれていてまさにサイクリング日和だ。

みきゃん:一日で回れるかしら。

ビクティニ:大丈夫!体力には自身があるんだ。じゃあ、出発!

 

坂田海岸

途中の坂田海岸からも青い海をはじめ、大房岬や房総半島の陸地が見えます。

まるで魔女の宅急便のようなジブリ感が感じ取れます。

 

洲埼灯台
しばらく漕いでいくと、遠くに白い灯台が見えます。

“洲埼灯台”です。あの灯台は房総半島の最西端にある灯台です。

洲埼灯台は、三浦半島にある剱埼灯台とともに東京湾へ出入りする船舶からの目印としての役割を持っています。大正8(1919)年に初点灯し、高さ約15メートル、灯火標高約45メートルあります。

 

洲埼灯台 入り口

洲埼灯台の入り口に自転車を停めて灯台の方をざっと見てみます。

灯台への階段は、商店の手前にあります。

ビクティニ:さて、洲埼灯台まで行ってみよう。

みきゃん:今日は暑いね・・・。

 

洲埼灯台の麓

洲埼灯台の近くまでやってきました。

近くで見ると大きいです。

この灯台こそ中には入れませんが、近くで見ることができます。最南端にある野島崎灯台と比べると小さくて地味ですが、実は割りと有名な場所のようです。しかも、国の有形文化財にも指定され、過去にはAKB48のロケ地にもなったようです。

この灯台は白色のコンクリート造が特徴的で、実効光度9万7千カルデラ、光達距離18.5海里(約34㎞)、30秒ごとに1回閃光を発します。

ビクティニ:やっぱり灯台と海の景色はよく似合うね。

みきゃん:宇和島の風景と似ているね。

 

洲埼灯台から見る富士山

この日は天候に恵まれていたので、富士山まで見れました。

晴れた青空に青い海の向こうに見える雲を被った富士山のシルエットはとても絵になります。

そして、海の上を船舶や漁港が行き交うのを見ると、東京湾がいかに重要な場所なのかがよくわかります。

 

洲埼灯台付近にある商店で食べるサザエのつぼ焼き

先程の商店は、サイクリングの休憩場所にはちょうどいいです。

ここの商店は田舎にありきたりな昔ながらの雰囲気で、普通の日用品の他にも様々な海産物も売られていたようです。特にカウンターの懐にあるサザエの水槽を見ていたらなぜかサザエのつぼ焼きが食べたくなったので、焼いてもらい食べました。そのサザエも見かけよりなかなかの大きさなので、食べごたえも抜群です。

ビクティニ:このサザエ大きくてうまい!

みきゃん:愛媛でも食べれるけれど、千葉のサザエもおいしい!

 

洲崎神社
洲埼灯台から少し先に進むと洲崎神社があります。

安房神社祭神の天太玉命(あまのふとたまのみこと)の后神で、元の名を『洲ノ神(すさきのかみ)』ともいわれています。石橋山合戦に敗れて安房へ逃れた源頼朝が戦勝祈願した神社で、安産・航海安全・豊漁・五穀豊穣や厄除開運の守護神として信仰を集めています。浜鳥居や富士見鳥居からは富士山が見え、夕方には富士山と夕日が見れます。

ビクティニ:ウクライナが平和になりますように・・・。

みきゃん:愛媛に台風が来ませんように・・・。

 

漁港食堂だいぼにて昼食

ちょっと早めですが、サイクリングの途中で『漁港食堂だいぼ』にて昼食にします。

ということで、舟盛り定食を注文しました。

もちろん南房総で採れた海の幸でてんこもりなので、大満足です。

ビクティニ:いただきます!・・・うまい!まさか二度もサザエが食べられるとはねえ。

みきゃん:まぐろもおいしい!

ビクティニジュニア&サンドパン:おいしい!!

 

房総フラワーライン 入り口

さて、また自転車を走らせます。

ここから先は“房総フラワーライン”の中でも、有名な道路を走行します。

房総フラワーラインは館山市下町交差点から南房総市和田町までの約46㎞の海岸線を通ります。そのうち館山市下町交差点から同市相浜交差点までを千葉県道257号(南安房公園線)が”第1房総フラワーライン”になります。とりわけ館山市伊戸から相浜までの約6㎞は“日本の道100選”にも選ばれています。名前の通り早春には菜の花、夏にはマリーゴールドなど、一年中、道端に咲く四季折々の花が見られます。

 

房総フラワーライン
写真を見れば分かるように、道端には花壇のように花が植えられています。

この時期は夏なので、道端にはマリーゴールドが咲いています。花を見ながら晴天の青空の下を駆け抜けるサイクリングは夏の房総ならではの楽しみでもあります。

ビクティニ:道端に咲く花に青い空が清々しい。まさにサイクリング日和だ。

みきゃん:お日様の光を浴びながらお花を見るのもいいね。ただ、今日はとても暑いわ・・・。

 

道の駅 アロハガーデンたてやま
途中でアロハガーデンたてやまに寄り道・休憩しました。

ここで少し見物してから野島崎灯台へ向かいます。

アロハガーデンたてやまでは、温暖な南房総ならではの環境を活かしてハワイをテーマに動植物が見られるちょっとしたテーマパークです。

ビクティニ:さて、ここで休憩がてら見物してみよう。

みきゃん:いかにも南国って雰囲気だね。

 

アロハガーデンの前の石標

アロハガーデンたてやまでは、都市間の距離を示す石標がたてられています。

ハワイまで6,200㎞もあるんですね。これは流石に遠すぎますね・・・。

 

房総フラワーラインは太平洋岸自転車道の一部

房総フラワーラインは太平洋岸自転車道の一部のようです。

銚子駅までは176㎞もあります。しかし、ここから銚子まで行くのには流石に無理があると思いますがね(^_^;)

 

アロハガーデンたてやまの園内
さて、アロハガーデンたてやまに入園します。

ヤシの木に噴水・・・。いかにも南国の雰囲気です。

文字通り、楽園ハワイをテーマにした動植物園です。ここでは、カピバラが名物だそうで、他にも熱帯植物園やインコが見られ、フラダンスも見られるそうです。

ビクティニ:この景色を見ているとサンアンドムーンがなつかしい!

みきゃん:宇和島を思い出すわ・・・。

サンドパン:いかにも南国って感じで楽しい!

ビクティニジュニア:ここはたのしい!

 

熱帯植物園 温室(エントランス)
まずは温室に入ってみます。

室内にはたくさんの熱帯植物が生えています。

ここでは、鮮やかな彩りをまとった植物や花を使って、トロピカルなイメージを演出しています。また、エキゾチックなインテリア空間として庭園的な設いとして一年中花が咲くエントランスホールになっています。主にヤシやクロトン、サンタンカなどで、他にもソーセージノキ、カエンカズラなどの蔓性植物など、珍しい植物が見られます。

ここにいるとまるでジブリのラピュタの庭園を彷彿させます。

 

パイナップル 斑入り

一般的に食用で使われているパイナップルも展示されています。

ここに展示されているパイナップルの実は小さいですが、食用として普段の食卓でも使われています。

 

マンゴーの木

マンゴーも熱帯植物のひとつで、マンゴーの実も食用として使われています。

 

アナナス温室

アナナス

ここは南国らしく色鮮やかなアナナスが展示されています。

ここでは様々なアナナスを使って、南国のカラフルでコントラストの強いイメージを演出しています。また、立体的な岩組などに植え込み、自生地の状況を再現した展示をしています。ここでは主にエクメアやグズマニア、フリーセア、アナナス類です。

 

ブーゲンビレア温室

ここは花の美しくキレイなブーゲンビレア温室です。

ここではアーチやフェンスなどを使用し、ブーゲンビレアを仕立てて様々な展示がされています。ここも楽園らしくおしゃれな雰囲気です。

ビクティニ:ここは色鮮やかな花が咲いているね。

みきゃん:楽園みたいだね。

 

シダの温室

ここはシダ類による緑と太古の雰囲気の温室です。

ここでは、緑に包まれた落ち着きのある雰囲気が楽しめます。ここにいると爽やかなジャングルの雰囲気という臨場感が感じ取れます。

 

大温室

熱帯のヤシや大型樹木であたかもジャングルのような温室です。

ここでは、背の高いヤシの木や大きなタビビトノキなどの熱帯植物の他に滝や池も配置されています。これらのレイアウトを見るといかにもジャングルの中にいる感覚です。ここでは、熱帯花木、タコノキやヘゴ類などの熱帯植物が自生しています。室内には滝の音が常に響き渡っているので、いかにもジャングルの中にいるという臨場感に浸れます。

ビクティニ:まるでジャングルの中を探検しているような感じ。

みきゃん:滝の音が涼しいわね。

ビクティニジュニア&サンドパン:すずしい!

 

ライオンの噴水

室内の熱帯植物の中にあるライオン噴水に癒やされます。

先程の滝のある池とは対称的に静かな噴水にもまた別の癒やしがあります。

ビクティニ:熱帯植物園の中にライオンの噴水がある。水の音には癒やされる・・・。

みきゃん:暑い日にこの音を聞くと飲み物が飲みたくなるね。

 

カメハメハ大王像

園内には、カメハメハ大王像も鎮座されています。

この光景を見ると、まさしくハワイにいる感覚になります。周りのヤシの木や晴れた青空・・・南国感が満載です。

 

アロハガーデンたてやまで飼育されているカピバラ
園内にはちょっとした動物園があり、とりわけカピバラが人気です。

ちょうどたくさんのカピバラが大きなかぼちゃをかじっているのが見られました。

カピバラはネズミの仲間ですが、ネズミの種類の中では“世界最大級”といわれています。カピバラは、体長106~134㎝あり、体重35~65kgあります。南米のパナマからアルゼンチンにかけて川のほとりの草原や湿地帯に生息しています。

ちなみに、ここで売られている餌を購入するとカピバラをはじめ動物園にいるうさぎやヤギ、馬などに餌をあげることができます。カピバラに餌をやると寄ってきました。

ビクティニ:カピバラたちだ。平和に暮らしている。

みきゃん:カピバラの親子がかわいいよね。

 

ヒインコ
ヒインコが間近で見られます。

餌を職員さんの方で用意してもらうと、餌台にヒインコが集まってきました。ヒインコは東南アジアやパプアニューギニア・オーストラリアなどに生息しています。また、熱帯地方に生息しているため、赤色から青と緑をまとった鮮やかな色をしています。

 

アヒル

池にはアヒルも泳いでいます。

アヒルを見ていると、なんとなく外国にいるような感覚です。

 

相浜交差点
さて、アロハガーデンを後に野島崎を目指して自転車を漕いでいきます。

すると相浜交差点に差し掛かり、国道410号線に合流します。

ここまでは“第1房総フラワーライン”となります。したがってここで県道257号線は終点になります。また、この交差点には"ふれあいショップ平砂浦”があり、ちょっとした買い物ができます。

 

館山市の観光マップ

相浜交差点には館山市の観光マップが掲げられています。

ここから野島崎方面まで行こうとすると、南房総市に入ることになります。というか、館山市は合併で成り立った南房総市によって飲み込まれるような形になっているんですね。

 

国道410号線

南房総市に入る
さて、先程の交差点から野島崎へ向かうため国道410号線に入ります。

さらに館山市から南房総市に入ります。ここからは、海岸線に沿って走っていきます。国道410号はかなり南の方にあるためか、交通量は少ないのでかなり走りやすいです。

 

野島崎灯台が見える

国道410号をそのまま進んでいくと、海岸線に出ます。

海岸線から太平洋の海を見ながらのサイクリングも楽しいものです。そして、向こうに見える白い塔のようなものは野島崎灯台です。しかし、灯台は見えてもなかなか距離がありました。

 

野島崎
ということで、野島崎にやってきました。

野島崎は、房総半島および関東地方で最南端にある岬で、太平洋へ突き出た丸い台地状の地形が特徴的です。ここは古くから南房総の壮観から、文人墨客が好んで来遊し多くの詩歌や伝説が残されてきた景勝地です。もともとは房総半島から離れた島であり、地名通り"野島”と呼ばれていたが、元禄16(1703)年の元禄大地震で隆起したことで地続きになったと言われています。しかし、「野島崎は津波の後に地形が変わった」と記されていることから、地震以前から野島崎が存在しており、既に一部が陸続きになっていたという説もあるようです。

 

野島崎灯台
野島崎にある白くて大きな灯台は野島崎灯台です。

先程の洲埼灯台と同じく白色のコンクリート造でよく似ていますが、最南端にあるというだけあり、こちらの方が遥かに大きいです。ここは日本にある灯台でありながら洋式灯台で、断面が八角形になっているのが特徴です。南房総国定公園に位置し、江戸条約灯台でもあり、また日本の灯台50選にも選定され、国の重要文化財に登録されています。そして、先程の洲埼灯台と違ってこの灯台は登れます。

 

神島灯台 副灯

早速見学してみましょう。

これは伊勢湾入り口にある神島灯台で使われていた灯台の副灯です。副灯は灯台の近くにある暗礁を照らすためのもので、直径80cm、六層のレンズに300万燭光のアーク灯が使われていました。本灯にも7千燭光の白熱灯が使われた珍しい電気式が使われ、1910年に完成した当時としては珍しいものだったそうです。

 

初代野島崎灯台のレンガ片とレンズ片

これは初代の野島崎灯台に使用されていたレンガとレンズ片です。

どちらも当時の状態のままで発掘されています。特にレンガ片に刻まれた刻印には「ヨコスカ製鉄所」と刻まれています。当時のレンズの破片もこの灯台の周辺に落ちていたりするのかもしれません。

 

フランソワ・レオンス・ヴェルニー

野島崎灯台の建設にあたってフランスから技師を招き設計が行われました。

慶応元(1865)年、この灯台のメーカーであるヨコスカ製鉄所の首長としてフランソワ・レオンス・ヴェルニーが来日し、江戸条約によって横須賀にある観音崎および野島崎灯台を建設が行われました。他にも城ヶ島にある剱埼灯台や品川灯台の建設も携わっていたのです。

 

仮設灯台

野島崎灯台ができる前は、木造櫓の“仮設灯台”として明治2(1869)年1月10日に仮点灯を行いました。

この灯台に使われた第五等フレネル式レンズは、その後ヴェルニーによって建設された品川灯台に移され、使用されていました。

 

野島崎灯台(初代)

野島崎灯台は、観音崎灯台に次いで国内で二番目に古い洋式灯台として明治2年12月18日に完成しました。

これは初代の野島崎灯台で、ヴェルニーによって建設され、第一等フレネル式レンズが使用されていたようです。初代でも現在と同様に八角形の白色ですが、レンガ造りです。閃白光に点灯し、光度は6500燭光、光達距離17.5海里(約33km)、高さ地上から約30メートル、海面から約40メートルあったそうです。よく見ると現在の灯台と窓の配置と仕様が違います。

 

野島崎灯台(二代目)

しかし、初代の灯台は大正12(1923)年の関東大震災で崩壊し、その後に二代目として現在の野島崎灯台が建てられました。その後、1940年代の太平洋戦争で大きな被害を受けたものの、すぐに点灯が行われ、戦後の昭和21(1946)年には完全に復旧が完了しています。

現在の野島崎灯台は、先述の通り白色のコンクリート造りで、第二等フレネル式レンズで、20秒ごとに1閃光で発光する閃白光で、光度120万カンデラ、光達距離17海里(約32km)、高さ地上約29メートル、海面から約38メートルあります。

 

ラッパ管

かつての野島崎灯台には濃霧発生時に『ボーッ』という音で注意喚起するために使われた“ラッパ管“が展示されています。これは『霧笛』として使われ、当時はこの灯台の近くには『霧笛舎』があり、そこにこのラッパ管が設置されていたと思われます。ちなみに現在ではその霧笛舎は解体されています。当時は55秒ごとに5秒間吹鳴していたようです。ここではその当時の吹鳴が聴くことができます。

 

石油二重心灯器・アセチレンガス灯器

灯竿用灯ろう・灯浮標用灯ろう・石油灯器

大正時代以前の灯台の灯器は、当時電気が普及していなかったため、ガスや石油を利用して灯火が行われていました。上の写真は灯ろうに入れるための各灯器で、下の写真は、“灯ろう”といわれる灯台を灯すための器具の中に灯器を入れて透過させていました。

野島崎では仮設灯台ないし初代灯台時代に使われていたものと思われます。

 

燈光会

燈光会といわれる組織は、海上交通の安全かつ効率的な運航の重要性を知るための会で、野島崎でもその支所が設置されています。これは航路標識事業の発達ならびに資質の工場と福祉の増進を図る開運の発展に寄与するための目的です。

 

会場における安全対策

野島崎と洲崎はいずれも東京湾に面しているため、海上交通上では重要な場所とされています。

そして、1年中東京湾には様々な船舶が行き交っているために、野島崎灯台も海上交通標識として重要な役割を持っていると言えるでしょう。これは海上交通センターによって貨物船や大型の船舶などの航路入航間隔の調整が行われています。

 

野島崎灯台周辺の案内

野島崎灯台や洲埼灯台以外にも、いくつか灯台が設けられています。

館山港や富浦、千倉、和田港などにも灯台があり、夜間でも安全に船が入港できるようになつているのですね。

野島崎灯台や洲埼灯台のような比較的大きな灯台は『大型灯台』として分類されますが、桟橋や港などに設置されている比較的小さな灯台は『小型灯台』として分けれています。他にも『指向灯』や『導灯』という簡易型の灯台もあります。

 

野島崎灯台 入り口

ということで、野島崎灯台にも登ってみましょう。

野島崎灯台の展望台までは77段の螺旋階段を登り、さらに2箇所のタラップを登ると到達できます。

 

野島崎灯台のてっぺんから見る太平洋

ということで、灯台のてっぺんまで登ってきました。

ここから見る太平洋はとても壮大な景観です。

最南端というだけあって南側の景色の180度は海です。

ビクティニ:ここから先はずーっと海だ!ここからは富士山は見えるかな?

みきゃん:富士山は見えないけど伊豆大島は見れるみたい。

 

野島崎の白いベンチ
野島崎の岩場には白いベンチが鎮座されているのも名物です。

しかし、なぜ白いベンチなのかはよくわかりませんが、おそらく映えスポットでしょう。

ビクティニ:前も来たけど、どうして岩場に白いベンチがあるのか?・・・まあいい、このベンチから見る太平洋は最高!

みきゃん:ほんとだね。この海の向こうはどうなっているのかな?

サンドパン&ビクティニジュニア:うみがきれい!

 

野島崎灯台の前で記念撮影
ヤシの木と白い灯台の景観がとても似合います。

野島崎は北緯34度54分05秒ならびに東経139度53分17秒の位置にあり、房総半島最南端です。

ここは東京湾を行き来する航路の重要な地点であるとともに、白浜温泉をはじめ周辺の海水浴場や磯遊び、釣りスポットにもなっています。車での訪問はもちろん、館山駅から路線バスが出ているのでアクセスはしやすいでしょう。

ビクティニ:野島崎の海の景色は素晴らしい!

みきゃん:佐田岬に似ているね。

サンドパン&ビクティニジュニア:おおきな灯台だね!

 

国道410号線から県道86号線へ
さて、海の景色を堪能したところで館山駅へ戻ります。

ということで、野島崎で折り返すように国道410号を来た方向へ戻り、途中のT字路交差点で県道86号へ進んでいきます。しかし、これまで海岸線を走ってきた道は比較的平坦でしたが、これから進む道路は坂道がありそうなので、気を引き締めて進んでいきます。

 

県道86号から見る田んぼの景色

県道86号は山道が続くので、坂道の多い道で館山駅までは概ね1時間ぐらいペダルを漕ぎ続けることになります。

海岸線から離れると徐々に登り坂になっていきます。しかも途中でいくつかトンネルが出てくるので、そこを通るときはなかなか緊張します・・・。しかし、途中で田んぼの景色も見れるのもサイクリングならではの醍醐味でもあります。

ビクティニ:田んぼの景色を見ながらのサイクリングも悪くないね。むしろ冒険感があってわくわくする!

みきゃん:そう?わたしはちょっとかごから落ちないか心配・・・。

 

県道86号のトンネル

山道を進んでいくうちに出てくるトンネルでは路肩のスペースがないので、ここは一気に駆け抜けていきます。

交通量は相変わらず少なめとはいえ、後ろからやって来る車を気にしながら走ることに・・・。なによりトンネル内に響く車の走行音がうるさかったですorz

しかし、なんやかんやで市街地に到着でき、無事時間内に自転車を返却できたのはいうまでもありません。

 

戻ってきた館山駅
というわけで、無事に計画どおりに館山駅へ戻ってきました。

ちなみに今回レンタルした自転車は、館山駅西口にある観光協会より拝借させていただいたので、17時までなら返却OKとのこと。そして返却した時間は16時ごろになります。てなわけで、今回の房総サイクリング旅はこれでおしまいです。

ビクティニ:さて、これにて房総サイクリングは終了!どうだったかな?

みきゃん:なかなかスリルのあるサイクリングだった!楽しかったよ。ありがとう!

ビクティニ:どういたしまして。というわけで、帰ろう!バイバイ房総!

 

おしまい